空き家革命を志す空家レンジャーたち それは産業革命なのかもしれない。 | B&Fab「本」と「ものづくり」と「珈琲」

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本(Book)とモノづくり(Fabrication)を中心に、人が集まり会話が生まれる憩いの場、そんな場所を作りたく、ただいま奮闘中!(または迷走中)

「好きな色は何色ですか?」
「ブルー!」
「あっ、それもういます……、原色系は難しいよ」
「じゃマリッジブルー!」
「ざんねん、それもいる〜!」
「……」

恒例の新メンバー加入の模様である。

空き家をDIYで再生する秘密戦隊?空家レンジャーに参加するためには、自分の色を決めなければいけないという厳しいルールがある。
そして隊の中ではすべての人がその色で呼ばれるため、嫌いな色や変な色を付けることに注意しなければならない。
実際変な色を付けてしまい後悔しているメンバーも少なくない。

空家レンジャー活動プロジェクトの第1弾「古民家を改造したシェアハウス"海古屋シェアハウス"」が、一通りの改装が終わり住人も満室となったいま、活動の中心はプロジェクト第2弾「巨大施設に創るシェア工房 "葉山ファクトリー"」に移ってきている。

6月4日(日)晴天の下、ここ葉山ファクトリーに空家レンジャーたちが集結した。

今年の3月から開始し、これまでに延べ100名以上が参加した。
DIYというより肉体労働そのものだった枕木運び(デッキ造り)、おしゃれなカフェスペースの内装、粉塵にまみれながら肉体を酷使した天井と床の解体。
日に日に変わっていく姿を見ているだけでも、ワクワクする。

この日集まったのは、発足時から参加しているベテランレンジャーから、初参加の新人レンジャーまで。
それぞれの持つスキルも多様で、DIYプロ級で貢献度抜群の強者もいれば、一見DIYとはまったく無縁の経験値だが、意外といろんな場面でそれが役に立つことがある。

本日のレンジャーメニュー
・2階壁紙はがし
・新しい床板のヤスリがけと塗装
・2階壁の塗装
空家レンジャーに参加する楽しみのひとつ、それはお昼のまかないだ。
お昼も自分たちで作る。
もともと社員寮だったここには、大きな厨房器具が揃っている。
今日のまかないは「冷やし中華はじめました!」
まかないは、レンジャーたちの交流を深める貴重な時間でもある。


テクノロジーの急速な進化で、あらゆる産業が機械化されて、効率化、省力化することが最善だと考えられてきた時代。

その流れに逆らうように、自らの発想で自らの手で、効率よりも楽しさを優先する空家レンジャーの活動。

その活動は、いま失いかけている大切な何かを取り戻すための、大きな革命を起こしているのではないのか?

いつか、この活動が歴史を変えるきっかけだったんだと、そんなことが語られる日が来るかもしれない。
彼らの笑顔を見ていると、そんな妄想もしてしまいたくなる。

(了)

空家レンジャー6月の活動
6/17(土) 18(日) 葉山ファクトリー

6/24(土) 25(日) 海古屋シェアハウス

https://www.facebook.com/pg/akiyaranger/events/?ref=page_internal