「ヴェノナ」❶ ジョン・アール・ヘインズ、ハーヴェイ・クレア著(2010発行) | ウインのワクワク「LIFE」

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気にかかった文章】

 

序論 「ヴェノナ」への道

我々のようなアメリカの研究者が、そうした特別許可(コミンテルンの文章閲覧)を得られるなど、およそ夢にも考えられなかったのである。

 

1991年12月にソ連は崩壊し、それにとって代わったボリス・エリツィンのロシア政府は、これらの旧共産党の文書館を接収し~そして間もなく、この文書館が史上初めて西側の研究者にも公開されることになった。

 

アメリカにおける共産主義運動の歴史に関する文書の閲覧請求を出し~資料の収集を続けた。

 

それらはアメリカ共産党文書のオリジナルだったのであり、すっと以前に極秘裡にアメリカからモスクワに運ばれてきたものだった。

 

NSA(国家安全保障局)によって解読された通信内容から、FBIは、原爆開発プロジェクトに参加していたイギリスの物理学者~がソ連のスパイだということ~。

 

核開発の機密をソ連に知らせていた、いわゆる「原爆スパイ」として逮捕されることになった、というのである。~決定的な証拠は、「きわめて高度な機密」とされていたアメリカの暗号解読プロジェクトによってもたらされたものだった、としていた。

 

諜報史に関する他の書物は、このNSAのプロジェクトに「ヴェノナ作戦」という名前をつけていた。