記事より】
寺山修司氏の心に響く言葉より…
かもめは飛びながら歌をおぼえ
人生は遊びながら年老いてゆく
遊びはもうひとつの人生である
そこにはめぐり逢いも別れもある
人は遊びのなかであることを思い出し、あることを忘れ、
人はだれでも 遊びという名の劇場をもつことができる
悲劇 喜劇 活劇 メロドラマ
そこで人は主役になり、同時に観客になることもできる
遊ぶことは 冒険することであり、 ためすことであり、知ることだったのです
人生が終わると、遊びも終わってしまう
しかし、遊びが終わっても人生は終わらない
遊びは何べんでも終わることができるから、
出会いと別れのくり返し
そこが遊びのいいところなんだね
人生では敗けられないが、遊びなら敗けられる
そして敗けを知ったものだけが味わえる風景というものがある
人生が、いちばん安上がりの遊びである
死が、いちばん高くつく遊びである
遊びは、人生の時刻表である
人はそこに立ち止まり、自分の乗る汽車をえらぶ
人生は汽車である
旅をしながら年老いてゆく