国際関係理解のために❸ 高橋和夫著(2019年発行) | ウインのワクワク「LIFE」

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気にかかった文章】

 

第11章 日本の領土問題

海底での採掘技術が進歩すると領海の外で石油や天然ガスが開発されるようになった。漁業以外でも沿岸国は、外国の進出を排除するようになった。その結果、領海の外側に漁業と海底開発の両方の権利を沿岸国が独占する領域が排他的経済水域として設定されるようになった。

 

技術の進歩を反映して各国は、排他的な経済水域の拡大を狙っている。各国の主張が、ぶつかり合い領土(領域)問題が多発している。

 

日本が独占的な開発の権利を主張する排他的経済水域を含めると、その国「土」は~アメリカ、ロシア、オーストラリア、インドネシア、カナダに次ぐ世界第6位である。

 

この広大な水域は~海底の地中にはエネルギー資源などが眠っている。

 

日本が島として領有権を主張する沖ノ鳥島の周囲に広がる排他的経済水域は40万平方キロメートルを超え、既に引用した日本列島の面積38平方キロメートルを上回る。日本を守るべき水域は広い。

 

メタンハイドレートが、約5万平方キロメートルにわたって日本の領海と排他的経済水域の海底に広がっている。~エネルギー輸入国である日本にとっては、見逃せない資源である。

 

世界的に見ると~天然ガス以上の資源が世界の海底などに広がっているわけである。その1割が回収されるだけでも世界の天然ガス消費を30年以上も賄える。

 

島が重要なのは、島の土地そのものよりも、その島を足場に排他的経済水域を設定できるからである。