「興亜の大業」❸ 松岡洋右著 昭和16年5月刊行 | ウインのワクワク「LIFE」

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            琴線に触れるものを探して

 

 

気にかかった文章】

 

底止することを知らぬ新機械の威力は、最早古い人間の精神では支配しきれなくなってしまった。より高い理想主義の精神が人類を支配せざる限り、人間は機械の奴隷たらねばならる運命の下にある。

 

 

従来の国家並に領土区画は不合理であり、之等現存の制度は、文化の物的基礎たる機械生産に対して、既に久しく不適応の状態に陥っているのであるから、当然修正さるべきものなのであろう。

 

 

人間が~自分自身の創作たる機械文化を自由に支配し得るような、聡明な心構えを生み出さない間は、おそらく世界に真の意味の平和はないだろう。