”ルイ・アームストロング~サッチモ・シングス・ディズニー” | ウインのワクワク「LIFE」

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記事より】

「ジャズ・トランペットとジャズ・ヴォーカルの先駆的巨人ルイ・『サッチモ』・アームストロングがおなじみディズニー名作の主題歌を快唱した傑作アルバム!」です。サッチモのアルバムの中でも特異な位置を占める人気の高いアルバムです。

 ルイ・アームストロングは1900年に生まれ、戦前から活躍したたジャズの巨人です。トランペット奏者としてジャズ創成期に大きな功績をあげたばかりではなく、そのだみ声のボーカルによって大いに人気を博した大巨人です。

 私の年代だと、ほぼサッチモは歌手です。テレビやラジオから流れてくる時のサッチモはほとんど歌っていました。ときどきトランペット。トランペットはどんどん新しいスタイルが生じていますが、常識はずれのだみ声の魅力たるや時代を越えていつまでも新鮮です。

 
 残念ながらディズニー自身は本作品の完成を見届けずに亡くなってしまいましたが、1968年に完成したアルバムはウォルトも納得の傑作です。爆発的なヒットではないものの、日本でもいち早く1986年にCD化されるなど、長期にわたって親しまれるアルバムになりました。

 アルバムはカマラータがプロデューサーとなり、サッチモ率いるオールスターズにストリングスを加えた布陣で制作されました。サッチモはヴォーカルばかりではなく、トランペットももちろん吹いており、これが最後のトランペット録音となりました。

 クラリネットが活躍するニューオーリンズ・ジャズ風にアレンジしてディズニー・ソングを唄うサッチモ。ディズニー映画にあるディープなアメリカ精神を見事に体現して、しかも少しおどけた様子でやさしく語りかけてくる。恐ろしいまでの感動的なボーカルです。

 太い声の「星に願いを」、哀感がスパークする「チム・チム・チェリー」など絶品です。ディズニー企画ものは数あれど、ボーカルの力量でオリジナルすらねじ伏せたのは本作品くらいです。サッチモ68歳、晩年の円熟は万人に語り掛ける歌で輝きました。

 

Disney Songs the Satchmo Way by Disneyland Records

*リンクはB1 When You Wish Upon A Starからのスタートにしました。

 

Disney Songs the Satchmo Way by Disneyland Records Presented by Filmscore Fantastic
Tracklist
A1 Bibbidi-Bobbidi-Boo
Written-By – Hoffman*, Livingston*, David*
A2 'Bout Time
Written-By – Richard M. Sherman, Robert B. Sherman
A3 The Ballad Of Davy Crockett
Written-By – Bruns*, Blackburn*
A4 The Bare Necessities
Written-By – Terry Gilkyson
A5 Zip-A-Dee-Doo-Dah
Written-By – Wrubel*, Gilbert*
B1 When You Wish Upon A Star
Written-By – Harline*, Washington*
B2 Whistle While You Work
Written-By – Churchill*, Morey*
B3 Ten Feet Off The Ground
Written-By – Richard M. Sherman, Robert B. Sherman
B4 Heigh Ho
Written-By – Churchill*, Morey*
B5 Chim Chim Cheree
Written-By – Richard M. Sherman, Robert B. Sherman