同じ年に、熊本県の蘇陽町、沖縄県ならびに山梨県の棡原(ゆずりはら)にも調査に行きました。
ここは、短命化になってしまった事で、本も出版されていました。
その原因として、電気(特に冷蔵庫の普及)および自動車が生活に入ってきてから、それまでよく食べていた発酵食品を食べなくなり、よく歩いていたのが、自動車が普及する事により、あまり歩かなくなったなど、日常生活が激変したことが、挙げられていました。
沖縄県も、かつては長寿県でしたが、近代化に伴い徐々に平均寿命が下ってきていると言われています。
生命の基本である、食欲・睡眠・二便(大便・小便)を快適にすることはもちろん、からだ・こころの健康を維持・増進させるには、自助(セルフケア)が基本となります。
伝統医学では、治未病(いまだ病であらざるものを治す)や養生(ようせいと読む場合は:病気にならないように生を養う。
ようじょうと読む場合は、病気になったあと、生を養い病から回復する。同じ漢字でも、読み方によって意味が異なります。)
日本も、明治維新までは、伝統医学(本道と呼称されていた)が主流だったので、生活の知恵として、養生法が残っていました。
明治維新以降、ドイツ実験医学が主流になった以降、伝統医学は自然消滅させる方針が取られたと同時に、養生法も軽視され、忘れ去られてしまいました。
(同時に病気になったら、病院へ行って医師に治して貰うという意識・発想へと大きく変質してしまいました。)
世界三大伝統医学の発祥地である、インド・ギリシャ・中国・韓国にも調査に行きましたが、日本との大きな相違を感じたのは、生活の知恵として、養生法が重視され、現在も色濃く残っていることでした。
また、各々の伝統医学従事者が、医師として社会貢献していることでした。
(西洋医師と同様に、6~8年制の教育制度で伝統医学の専門医師を育成している。)
一人ひとりの健康は、セルフケア―(自助・養生)を土台としなければ、医療システムは成立しません。
また現在、地域包括ケアが実践されていますが、治して貰う、世話をして貰うと言った受動的な、お任せ意識ではシステムは上手く稼働できないでしょう。
ではどうすれば、良いのか。
それは、蘇陽町の健康基本構想書にあるように、意識を転換する必要があります。
先ずは、一人ひとりが意識を変革し、その輪を拡げてゆく。
自助を土台とした、互助・共助さらには、公助へと、現在、逆転してしまっている、医療システムを本来の姿に戻すことが必要ではないでしょうか。
本ブログでは、いのちを土台とした、病気の治療を中心とした、医学・医療を必要としない、社会を創っていくための情報発信をしたいと考えております。
霊性の健康について、Hさんから長文メールを送付して頂きました。
ここでは、最後の結論だけを掲載させて頂きますね。
霊性の健康は、個からの解放!
皆さんは、如何でしょうか?
(続きは明日…)