いのちアカデミー連続講座 渡邉勝之講師の報告&御案内 | いのちアカデミー認定協会【健康生命師】渡邉勝之【博士】“健幸美楽”習慣公式ブログ

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いのちアカデミー認定協会代表【健康生命師】博士
共育部門:いのちアカデミー【総長】
臨床部門:鍼灸 瑛 嵯峨嵐山【院長】
研究部門:いのち研究所【所長】

 1月12日(土)、京都中央学院に於いて、いのちアカデミー連続講座を開催しました。

 

 受講して頂いた皆様、誠にありがとうございました。

 

 残念ながら、受講できなかった方も、自宅にて動画受講をすることができます。

 

御興味のある方は、いのちアカデミー事務局・動画受講係り まで、御連絡下さい。

 

 本ブログで、いのち学道への軌跡029と題して、“いのち学道”に至るまでの、背景をまとめ報告しました。

 

(まだ、お読みでない方は、是非、御覧下さい。)

 

 いよいよ、“いのち学道”とは何か、どのような学であり、道であるのかと言った、本題に突入して行きます。

 

 今回の講座内容の詳細は、いのち学道:医学・医療の歴史編として、ブログおよびメルマガで解説しますので、ここでは講座の要点を箇条書きで説明致します。

 

 

 

1. 医の文字変遷  

 (上の古代文字)→ 毉 → 醫 → 医

 

2. 宗教・哲学・科学ならびに、医学・医療とは

 

3. 知識と智慧 知っている・わかっている・できる

 

4. WHOの伝統医学の定義 

 (世界の健康管理業務の何%が伝統医療従事者なのか御存知ですか?)

 

5. 世界三大伝統医学の共通点

 

6. 澤瀉久敬『医学概論』

 「 医学の立場で生命を論ずるものではなく、生命の立場で医学を論ずるものでなければならない。

   原論とは哲学することであり、哲学するとは自分自身で考えることであり、生命の自覚である。」

 

7. 医学の祖:ヒポクラテス

   看護の祖:ナイチンゲール

 

8. 理性的認識と感性的認識

 

9. 医術・治療の原則、医学・医療の方針

 

10. 始原東洋医学における死生観・疾病観

 

11. 現象界と潜象界、五感以外の感覚である印知感覚とは

 

12. 気(エネルギー系)・氣(情報系)・瑛(原始信号系)

 

13. 医学・医療の源流から、医術・医学への変遷について

 

14. 類化性能・別化性能

 

15. 世界三大伝統医学:

     アーユルヴェーダ、ユナニ・ティブ、伝統中国医学

 

16. 18世紀「フランス病院医学」、

      19世紀「ドイツ実験医学」、

     20世紀「アメリカ科学的医学」

 

17. 医学・医療の現状・空間的理解

 

18. 医学・医療の方向性

 

 

 何故、医学・医療の歴史を学ぶ必要があるのか。

 

 それは我々人類が“いのち”をどのように捉え、どのように対応してきたのかを知ることであるから。

 

 “いのち”の観点から、歴史を紐解き、医学・医療の現状を把握し、創造的に再編成する事を目的として、講座を開設しております。

 

(次回からの受講も可能です。下記の申込みフォーム

 

いのちアカデミー連続講座申込みフォーム から御申込み下さい。)

 

 次回は、京都中央学院(京都駅徒歩5分)にて、予定を少し変更して開催致します。

日時: 2.月9日(土) 13:30~15:00・15:10~16:40

 

1)  いのち学道4:医学・医療の歴史(世界三大伝統医学と日本)

 

2)  いのち学道5:医学・医療の現状(EBM・NBM)

 

    いのちに基づいた医療(LBM)

 

講座概要

 

1.   いのち学道:医学・医療の歴史(日本)

 日本固有の医学・医療は、文献学的には不明である。

中国大陸および朝鮮半島を経由して輸入された、伝統医学を約1000年の歳月を掛けて日本化してきたと言われている。

また、明治維新以降、それまでの伝統医学を自然消滅させる形で、ドイツ実験医学を導入した。

さらに第二次世界大戦以降、アメリカ科学的医学を導入し、世界の最先端の医学・医療が実践されている。

科学的医学は、日進月歩の進歩を遂げていると言われているが、疾病は減るどころか増え続け、医療費は年々増加の一途を辿っている。果たしてこれを進歩と言えるのであろうか。その原因はどこにあるのか、皆さんと一緒に考え、打開策を打ち出したい。

 

2.   いのち学道:医学・医療の現状(EBM・NBM

 戦中・戦前は、外傷および結核に代表される感染病が主な疾病であった。

戦後、世の中が安定し、外傷・感染病から、生活習慣病(成人病・慢性病:がん・脳血管障害・心臓疾患など)へと移行した。

さらに日本は世界に先例を見ない、超高齢社会に突入している。

しかし、この問題は、日本だけに留まらず、韓国・中国などの国々が同じ問題を抱えている。

果たして我々は、この問題を解決することができるのであろうか。

おそらく、小手先の対処療法では無理であろう。これまでの延長線上ではない、理論および方法論を皆さんと一緒に考えてみたい。

 

3.   いのち学道:いのちに基づいた医療(LBM

 

 医学・医療の世界では、EBM(Evidence Based Medicine:根拠に基づいた医療)が重視されている。

しかし、統計的に処理できる量に注目した、EBMだけでは目の前のクライエント(依頼人・患者)の個別性に対応することができないとして、NBM(Narrative Based Medicine:物語に基づいた医療)すなわち質(個人の人生の物語に焦点を当てる)が注目され、量と質の両面を捉える医学・医療が実践されている。

 もちろん、EBM(量:物質・体)もNBM(質:精神・心)も重要であるが、いのち(生命・生活・人生)の観点が抜け落ちているのではないだろうか。

そこで、いのちに基づいた医療(Life Based Medicine)を提唱している。

これら、3つが合わさって初めて人間を全一的に捉えることができると考える。皆さんから、建設的な御意見を頂きたい。

 

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