大統領戦に敗れた、ヒラリー・クリントン氏。
大統領夫人、上院議員、国務長官と、エリートキャリアを積み重ねたが、あと一歩、本当にあと一歩及ばなかった。

今回の結果は、「ガラスの天井」だからではなく、
既存政治への不満という分析が多数で、多くの要因がある。女性だからトップになれなかった、という事ではないだろう。でも、アメリカ初の女性大統領が生まれなかったのは事実だ。

好き嫌いはどうあれ、
クリントン氏の敗北のスピーチに心打たれた女性は全世界にいるはずだ。

「正しいことのために戦うのは価値があるということをどうか信じ続けてほしい。」

選挙戦で常に絶やすことのなかった、あの強く満面の笑みよりも、敗北宣言で見せた、悔しい表情に、ようやくクリントン氏の素顔を見た、と思う。

そして、あの誰もが辟易とした中傷合戦より、
素晴らしい、素晴らしい最後のスピーチだった。