日曜の話になります

私は朝のニュースが徐々にワイドショーじみてくる頃に朝食を食べていました

テレビはいつの間につけたのかどこかの民放が垂れ流しになっていて、私はそれを何気なく見ていました

どこだかよくわからない場所の映像やスポーツのニュースが流れ、そのうち芸能ニュースになり女優のゴシップやらを話半分に聞きながら、私は静かに自分の食べ終えた食器や出掛けた家族がそのままにした食器やゴミなどを片付けだしました

皿を洗っているときに、つけっぱなしになっていたテレビから長戸裕之さんが涙ながらに奥さんが亡くなった旨を語っているのが聞こえました

ひしひしと奥さんを亡くした悲しみと深い愛情が伝わってくるものでした

私はそれを聴いていたのですが気がついたら意識は別の方向に飛んでいき、何か別の至極どうでもよい事を考えだしました

ふと気がつくと、長門さんはまだ沈痛に胸の内を吐露していました

私はすごいなと思いました

夫婦生活に、愛があるのかと

こんなにも深い愛情があるのかと

私はよくわからない気持ちになり、泡だらけの手を洗って、徐に使い慣れないリモコンに手を伸ばしてテレビの電源を切りました

私はただ、残りの皿を何も考えずに洗う事に専念しました


その気持ちが何という名なのかはわかりません

ですが、さっきもテレビでそのニュースが流れた時、私は席をたちました

ふと、認知症になった祖母が亡くなった祖父の遺影を見て、父ちゃんいい男だなぁと言ったのを思い出しました


生も死も愛も、私にはいまいち理解できません

夫婦…家族って、何なんでしょうね