定員の2万人を大きく上回る、およそ5万5000人のボランティアが応募するなど明るい材料も聞こえてくる2025年大阪・関西万博。
大阪府の教育庁は、対象となるおよそ小中高1900校に、5月末を期限にしたボランティア参加アンケートを送達したが、交野市の山本景市長が疑問を呈したのがアンケートの設問。
自身の公式Xに、吉村知事の「児童生徒の万博招待事業ですが、現時点で1280校から回答あり、75%に相当する950校もの学校から参加希望がありました。残り25%も未定・検討中です」と言う投稿を引用したうえで、《意向調整について、回答は「希望する」と「未定・検討中」の二択であり、不参加の選択肢はございません。「未定・検討中」を選択すると「個別事務局よりご連絡いたします。」らしいです。これでは、実質、強制参加です。》とポストして波紋を呼んだ。
オリンピックにせよ、万博にせよ、招致し決定する迄のお祭り騒ぎは良い。
しかし、その後に噴出する多数の問題を前に「やらなければよかった!」、「中止しろ!」、「何か問題が有ったらどうするんだ!」、「税金払わんぞ!」などと、一切の責任無き部外者が好き勝手言うモノである。
確かに、東京オリンピック2020では、当時猛威を振るった新型コロナ問題、完成しない国立競技場、エンブレム盗作問題、超過する予算、招致買収疑惑、開会式での演出トラブル、電通による運営問題…と、ふと思い返すだけでも、現代日本の抱える問題の総決算とも言える状況下にあった。
しかし、そんな東京五輪も終わってみれば、決して悪い記憶だけでは無い。
日本選手の活躍は目覚ましく、過去最多の金27、銀14、銅17の計58個メダルを獲得したし、新型コロナ禍であった世界に対して、此処日本からある意味での「新型コロナ克服宣言」を発せたという功績は何よりも大きいのでは無かろうか?
また、その後のインバウンド需要を考慮すると、やはり東京オリンピックがトリガーとなっているだろう。
惜しむらくは開会式、閉会式での、安部マリオを筆頭としたアニメ&ゲーム演出が果たせていれば、その需要は更に高まった事が予測されるが、まあソレは言うまい。
個人的にはR藤本を中心としたDB芸人が、プロジェクションマッピングやCGを駆使した、リアルバトルを繰り広げる演出を拝見したかったモノではある。
さて今回、2025年大阪・関西万博に於ける小中高1900校を対象とした学生ボランティアに於いて、回答は「希望する」と「未定・検討中」の二択であり、不参加の選択肢は無いと言う、情報操作に等しい参加アンケートを実施したと言う。
「ボランティアに参加しますか?(はい・します)」と言う事だろうか?
中々に頓智が効いたご機嫌なアンケートだ。
結果について吉村知事は、SNSで「児童生徒の万博招待事業ですが、現時点で1280校から回答あり、75%に相当する950校もの学校から参加希望がありました。残り25%も未定・検討中です」と高らかに発表しており、うーむ、コレは中々に観ていられない恥ずかしさである。
…コレに向き合うのは、私にとって余りに辛い現実だ。
他人事の筈が、望まずとも妙に感情移入してしまい、心がザワめく。
この心理は「共感性羞恥」と言い、有識者によると「ドラマなどで、登場人物が恥をかいたりする場面を見ると、その出来事が自分に起こっているかのように共感してしまい、見ていられなくなる心理現象をいいます。自分がミスをした時に恥ずかしく感じる脳の同じ部位が働き、あたかも自分の失敗のように感じるのです」と説明され、実に腑に落ちた次第である。
共感性羞恥はおよそ10%しか感じられず、80%はこの言葉の意味すら分からないと言う。
ドッキリ番組や、出てくるだけで居た堪れないスベリ芸人もおり、中々に辛い。
ますだおかだとか、文字で書くだけで怖いし、その娘である岡田結実の気持ちを察して辛い。
岡田結実をメディアで拝見する度に、良くも此処迄美しく、素直に育ってくれたモノだと、泣けて来るのだ。
彼女がどれだけ辛い想いをしたのかは想像だにしないのだが、今や父親のスベリ芸すら取り入れて活躍する彼女を見て、岡田圭右の気持ちに共感して、また泣く。
BPO痛がるお笑い禁止令 vs 「共感性羞恥」かとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12695777022.html
羽生結弦結婚 vs 騙されたかとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12815438838.html
まあ、そもそもアンケート結果など、実績でも何でも無い意味の無いモノであるからして、情報操作が有ろうと「75%に相当する950校もの学校から参加希望がありました。残り25%も未定・検討中です」と言うのは、結果として正しい。
しかし、ソレをドヤ顔で言い切ってしまう吉村知事には、勘違いを通り越して、最早畏怖の念迄抱いてしまう。
そして、その厚顔無恥極まった”勘違い力”こそが、2025年大阪・関西万博を成功に導くと痛感する。
上記アンケートに対して「情報操作だ!」、「嘘ばっか言いやがって!」、「辞任せよ!」と言うのは簡単だ。
しかし、万博が開催され、参加者全員にAMAZONギフトカード5000円でも配布すれば、実際に75%に相当する950校もの学校がボランティアに参加しそうですらあるし、何ならこの私かとぅとて参加する事もやぶさかでは無い。
イベントなのだ、祭りである。
それこそ「同じ阿呆なら踊らにゃ損々」と言うモノである。
部外者が余り野暮な事を言って、水を差すで無い。
かとぅ