60代女性下着3枚を盗む58歳男性 vs 伊賀と甲賀、忍の闘い | katoo the world

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京都市の住宅で女性の下着を盗んだ疑いで、58歳の男が逮捕された。逮捕のきっかけとなったのは、不審者の侵入を防ぐ「忍び返し」。
無職の男性容疑者(58)は京都市南区の住宅で、60代の女性の下着3枚を盗んだ疑いがもたれている。

警察などによると、容疑者は下着を盗んだ際に不審者の侵入を防ぐ「忍び返し」が腕に刺さったとみられ、血を流して路上に倒れていた所を通行人に発見された。

調べに対し容疑者は「よく覚えていませんが、私がしたと思います」などと概ね容疑を認めていて、警察は余罪についても追及する方針。

近々で生まれ故郷の南フランスはプロヴァンス地方に立ち寄った。

40年振りに小学校の通学路に沿って散歩してみて、その余りの変わらなさに驚く。

まあ、かつてから都市部であり、区画化が進んでいた街なので、今になっても然程変化は無いのかも知れないが、逆に40年停滞する街並みに些かの恐怖心を感じたのも事実。

実は少子化が進み、当時3校あった小学校が今後1校に統合されるとの話もある。
子供が少なくなると言う事は、必然的に今後、この街の辿る顛末が見え透けて空恐ろしくもある。

そして同時に、あれだけいた野鳥がいなくなっているのにも気が付いた。

小学生当時、高速道路の高架下が通学路だったのだが、ハトの溜り場となっており、道路はフンに覆われていたのだが、ソレが全く無い。

いや、それ自体は丸で問題無いのだが、見上げると高架下に長いトゲの様なモノの付いたシートが張り巡らされており、一目で”ハト除け”だと分かる。

そう思えば近隣の一軒家の塀の上にも是等のトゲシートが張り巡らされており、恐らくは”ネコ除け”であろうが、少子化に加え、至る所でトゲトゲが生える街並みに、実に殺伐としたモノを感じる。

生まれ故郷の内側からの衰退を、感じずにはいられないこの私かとぅであった。

だが今回、60代の女性の下着3枚を盗んだ疑いで、58歳の無職男性容疑者が逮捕された報道を拝見して驚いた。

何と私が害獣除けと思っていたトゲトゲは「忍び返し」と呼ばれる罠であり、1603年の江戸幕府開幕から400年の時を経ても、今尚「伊賀 vs 甲賀」による忍の闘いは続いていたのだ。

NHK「明鏡止水 武のSEKIGAHARA」に於いて、真田忍軍吾妻宗の「甲陽流兵法第十四代宗師範」としてその忍者としての兵法を披露した伊与久松凬氏に衝撃を受けたが、伝説などでは無く我が故郷である森孝西学区に於いて、時を超えた忍者の闘いは加熱する一途であった事に驚く。

是迄、歴史の表舞台には決して姿を現さなかった忍者が、現代に於いてその使命を語り、武の神髄としての忍術を諭す。

その様な孤高なる忍法の名の下で、下着3枚を懸けて60代くのいちと58歳忍者が、日夜激闘を繰り返している事実に打ちのめされる。

今回は「忍び返し」なる奇策を前に敗れた58歳忍者だが、「よく覚えていませんが、私がしたと思います」などと言った奇妙な供述にて、概ね容疑を認めていると言う。

しかしソレは忍者として供述出来る、ギリギリの範囲だったと思われる。
そしてソレは、未だ終わらぬ「伊賀 vs 甲賀」による忍びの闘いを示しているのでは無かろうか?

そうで無ければ「よく覚えていませんが、私がしたと思います」と言うのは、余りに馬鹿である。

かとぅ