元V6で俳優の岡田准一(42)が、米国・ラスベガスで開かれたブラジリアン柔術の世界大会「ワールドマスター柔術選手権」に出場。元アイドルとは思えない健闘ぶりが話題になっている。
1回戦で格上の相手を判定勝利で下した岡田は2回戦となる準々決勝でシード選手のアンドリュー・スティーブ・シラフタ(43)と対戦した。果敢に攻めるも、相手の締め技で一本負け。惜しくも準々決勝敗退となったが、世界ランク11位という戦績を残した。
「一本勝ちできたのはラッキーでした。本当に難しかった」とシラフタ選手は岡田との対戦をこう振り返る。
「岡田は非常に熟練した選手であることは明らかでした。とてもオフェンスに強く、試合の序盤で彼の攻撃に対処するのに苦労しました」
最終的にはクロスチョークと呼ばれる技で勝利をおさめた。
先日書かせて頂いた我がブログ、NHK「明鏡止水~武のKAMIWAZA」に、実に珍しく反響が集まった。
何時も観て頂いている我がブログ読者諸氏とは異なり、煌びやかなアイコンが並び驚くが、その多くのプロフィールに”岡田一門”なるキーワードが並ぶ。
何だかヤバい組織に目を付けられたか?私も最早終わりか…?と、0.2秒程度絶望したのだが、何の事は無い。
岡田准一ファンの皆々様であった。
「明鏡止水~武のKAMIWAZA」 vs ファミリーマート50歳女性店長 vs 武道家かとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12819088831.html
正直、私はジャニーズファンでは無いし、世代的にもV6よりはTOKIO派だ。
同じ敏腕ギタリストとしてジョージ・マシゲルへのリスペクトは欠かせないモノである。
しかし、2010年前後から格闘技マニアの芸人界隈で「岡田准一が凄い」という、実しやかな噂が流れ始め、目に見えて筋肉ダルマ化が進む岡田准一から目が離せなくなっていた。
映画「永遠の0」で第38回日本アカデミー賞を受賞など、役者として既に定評のあった岡田。
巧みな操縦技術を持つ航空兵である主人公宮部久蔵のラストシーンが印象に残る。
神懸りな操縦技術を惜しげもなく披露し、アメリカ海軍に壊滅的な攻撃を与えるも燃料切れ。
最期を悟った宮部が米空母タイコンデロガへの特攻の際に見せた真剣な表情の筈が、徐々に口元が綻んでいく。
…笑っているのだ。
「臆病者」と揶揄されても、家族の為に、生き残る為に決して無茶な戦闘をしなかった宮部が、自ら封印して来た最高の操縦技術を全開放し、敵国に甚大なる損害を与え、最期の時に、笑っているのだ。
この「口角のみ少しだけ上がる」と言う、笑顔とも皮肉とも取れる表情に、私は戦慄した。
何たる演技か…。
その後、月並みではあるが映画「ザ・ファブル」を拝見して、まー驚いた。
元々、ギャグ漫画としてザ・ファブルのファンであったが、岡田主演の映画版はふんだんに散りばめられたギャグなど霧散する、壮絶なるアクションの数々に度肝を抜かれた。
是迄のアクション邦画では成し得なかった、ワイヤーアクションやCGでは無い本物のアクションの数々を前に、ガチ格闘技の試合を観ているかの興奮に泣けたのは、初めての経験だ。
個人的にアクション映画とは、アクションが凄い程に笑いに繋がっていくと考えていたのだが、岡田の演ずるアクションは実に生々しくヒリつく。
手練れの敵との立ち合いでは、ド派手な打撃を繰り出すのでは無く、お互いの手首の掴み合いがノーカットの長回しで続く。
ビッ!ビッ!ビッ!ビッ!と言う、徒手空拳が空を切る音と共に交じり、時にゴリッ!ゴキッ!と、間接が鳴る音が響くだけの地味ながら生々しいやり取りに息を飲む。
此れが殺し屋の闘い方なのか…。
初めて見るタイプの異様な立ち回りなのだが、更に驚いたのが、この映画に於いて岡田がファイトコレオグラファー(アクション監修)も兼任し、この立ち回りを考案をしている事にもある。
要するに岡田自身が殺し屋の闘い方を完全に把握しており、本気になれば…と言う事でもある。
映画「ヘルドッグス」では、生身の肉体で映画「マトリックス」かの立ち回りをしており、最早異次元の領域に至っている事が確認出来る。
私が注目したのが映画冒頭、ベッドで眠る岡田が飛び起きるシーンだ。
仰向けに寝ている状況から回転し、瞬時に起き上がるのだが、コレは冗談で無く0.2秒程度では無かろうか?
霊長類最強女子と称された吉田沙保里の高速低空タックルも凄かったが、このシーンを観るだけで現在の岡田准一の全てが理解出来る。
断言しよう。
俳優としてでは無く、岡田准一自身のフィジカルこそが作品である。
また別の意味で度肝を抜かれたと言えば、映画「海賊とよばれた男」で、岡田は主人公である国岡鐵造の20代から90代までを演じた。
NHK大河ドラマでは主人公の青年期~晩年迄を演じる事も多いが、20代から90代と言うのは中々に無茶ではある。
そしてその晩年、全てから解放され、介護を受けるだけの90代の国岡鐵造がまた良いのだ。
さて、そんな岡田准一がブラジリアン柔術の世界大会「ワールドマスター柔術選手権」に出場し、世界ランク11位という戦績を残したと言う。
この大会自体は階級が細分化され、マスター4青帯ライト級ではお笑いコンビ・ガリットチュウの福島善成が優勝した事でも話題だ。
41歳以上の青帯フェザー級に出場した玉木宏は、終始、相手を攻め続けて初戦を突破するも、2回戦で惜しくも判定負け。
そして、我らが岡田准一は彼等より上位、41歳以上茶帯ライトフェザー級に出場。
初戦を勝利で飾ったものの、続く準々決勝で、ランキング2位の選手に敗れた。
細分化された階級制と言う、現代的でフェアなルールに則ってはいるが、岡田の武術家としてのポテンシャルは正に世界クラスであったと言う。
それは対戦相手であったアンドリュー・スティーブ・シラフタの言葉だけでも十分に伝わるモノである。
「襟をつかんでクロスチョークをかけるときのことですが、彼のディフェンスが素晴らしく、技をかけるのが難しかったです。コーチは、私がクロスチョークを取ろうとしているのを見て、『それはうまくいかない。別のポジションに行け』とアドバイスしたくらいです。その直後、技を決め一本勝ちできたのはラッキーでした。本当に難しかった」
「試合後、チームメイトに『今、誰と対戦したか知っている?』と聞かれたので、『知らないけど、なんで?』と答えると、彼は対戦相手“岡田准一“の正体を教えてくれました。驚きのあまり、ついその場で『オーマイゴッド』と……。彼の名前は知りませんでしたし、顔を見ても認識できませんでしたが、私の娘たちは日本のアニメが好きで、彼の所属するグループ(V6)の音楽がたくさん使われていることを知っており、試合後に教えてくれました」
「試合後、彼はとても礼儀正しく振る舞ってくれました。握手をして、お互いに『いい試合をありがとう』と感謝を述べました。彼は親切かつ笑顔で、不機嫌ではなかったのが分かり、とても礼儀正しい人だと感じました。試合に勝つと、相手が怒ったり失望したりすることがあるのですが、彼は違って、非常に誠実で謙虚な人でした」
「もし彼と再び話す機会があれば、柔術への貢献に感謝の意を表したいと思います。彼のような有名人が柔術に参加し、普通の人々と競技することは、柔術を成長させ、さらなるメディアの注目を集めるのに役立つ。そして、いつかこれを生業とする人たちが生まれることにもなる。だから彼は、このスポーツを後押しするパイオニアであり、柔術を推進するのに多くの役割を果たしてくれているのです」
そして最後に岡田にこう呼びかけた。
「私はデトロイトで柔術アカデミーのオーナーをしており、生徒たちに柔術を教えています。もしデトロイトにいらっしゃる機会があれば、一緒に私の教室でトレーニングしたい。岡田にいつでも大歓迎だと伝えたいです!」
もう、このランキング2位の対戦相手からの岡田准一へのリスペクトだけで胸が一杯になる。
現在、世界では数多くの紛争や問題が発生している。
アンドリュー・スティーブ・シラフタが柔術を教えているデトロイトは、アメリカで最も薬物汚染に苦しむ街だ。
今後の日本も、決して安泰などでは無い。
しかし、岡田准一やアンドリュー・スティーブ・シラフタが極めようとするブラジリアン柔術の先に、何かしらの光明が見えるのも確かな事だ。
既に人類は国境や利害を超えたコミュニケーションが可能である。
国籍や人種や利害など当に棄て、共に問題解決に臨む土台を、岡田准一やアンドリュー・スティーブ・シラフタが示してくれている。
後はその薫陶を受けた我々が、何を成すかである。
この私かとぅが出来る事と言えば、ブラジリアン女性に対し「こんにちSEX」、「いたしまSHOW」、「How to SEX」、「速攻ヤローBチーク」、「お姉さん、綺麗だね。それでは上着を脱いでみようか?」、「一丁、ハメっこ行ってみよう!」などと、実に紳士的にエスコートする次第である。
些かED気味ではある我が愚息ではあるが、岡田一門の名に恥じぬ様、ヤレる所までヤッてみるさ!
かとぅ