メタバース事業化失敗 vs 「もうメタバースしかない」かとぅの涙 | katoo the world

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NTTデータグループのコンサルティングファーム・クニエ(東京都千代田区)は、「メタバースビジネスの実態調査」を実施し、レポートを公開した。その結果、「事業化の成否が判明した取り組み」のうち、91.9%が事業化に失敗してることが分かった。

メタバースビジネスの取り組み状況に関する設問に対し、「事業化の社内審査がおりた」「事業として既に運営している」ケースについては成功、「事業化に向けた検討が停滞」「検討自体が中止された」ケースは失敗と定義している。

また同レポートでは、失敗事例と成功事例とを比較し、「企画内容・ビジネスモデル」「検討プロセス」「組織・体制」の観点から事業化に失敗する特徴を導き出した。

2000年代中盤に流行ったSecond Lifeが、此処近々でメタバースとして再注目されている。

2021年、Facebookが社名を唐突にMetaに改名し、今後SNS事業からメタバースの開発~普及に注力して行くと発表した事で、遅ればせながら存じ上げたモノである。

Second Lifeが流行った2000年代中盤、私は大手広告代理店・電王堂の総務第二課係長を勤めており、同時に特命係長”只野仁”を拝命していたのだが、広告マンの業務としてトレンドであったSecond Lifeにログインした。

当時は「仮想現実にあるもう1つの人生」として、話題を集めていたのだが、ログインした途端、其処には何も無かった。

いや、バーチャルショップやコミュニティーゾーンは有るのだが、特段欲しい物も、関心のあるコミュニティーも無い私にとって、覗き見る迄は無い。

デスメタルのコミュニティーが有れば、PARACOCCIDIOIDOMICOSISPROCTITISSARCOMUCOSIS(パラコッチディオイドゥミコシスプロクティティスサルコミュコシス)について熱く語り合いたい気持ちも有ったが、「クラウザー様こそデスメタルの権化であるッ!」とか言われるのが関の山であったから、やめておいた。

中野ブロードウェイの様な怪しいショップや、秋葉原駅前にある大人のデパート「エムズ」で最新のアダルトグッズを観たい気持ちも有ったが、業務中なのが悔やまれる所だ。

そうなると既に行くべき場所も、目的も無い私の「仮想現実にあるもう1つの人生」は必然的に終了した。

いや、名所旧跡や変な食べ物屋さんなど有れば、行くのはやぶさかでは無いのだが、「Second Life名物 ネコ市長像」とか言われても、仮想現実内の仮想な訳で、一切の意味や意義も無いモノに見える。

トレンドに乗れるリア充であればSecond Life内でも何かの講演会、ワイン試飲会、バイクツーリング、美女との会食、ボルダリング、映画試写会、プロ野球開幕戦、神社参拝など、様々に興味を引かれるコンテンツが有るだろうが、そんなトレンドに全く乗れない私には、現実社会だけでなくSecond Lifeにも居場所は無かった。

そう思っていたら、いきなり見知らぬアバターから話しかけられた。

「Benvenuto in Second Life! Ti stai divertendo? Da che paese vieni? Diventiamo amici!」

いや、何語!?

仮想空間 vs 人見知りかとぅ
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さて、そんな忸怩たる想いを抱えるメタバースではあるが、今回「メタバースビジネスの実態調査」を実施した結果、「事業化の成否が判明した取り組み」のうち、91.9%が事業化に失敗してる事が分かったと言う。

結果など観ずともメタバースが流行っていないのは火を観るより明らかではあるが、世に言う”メタバースビジネス”とは何なのか、改めて調べてみた。

・仮想空間を開発してビジネスの場を提供
・バーチャルでショッピングモールを再現
・アバター接客システムを制作
・バーチャル空間で音楽ライブ

…と、この辺りが主流の様だが、悪いがコレの何処で稼げるとでも言うのか?

そもそもメタバースはVR技術などで作られた仮想空間にゴーグルなどを用いて、人間が入り込み、アバターとして活動をするデジタル上の世界を指している。

となれば、賢明なるブログ読者諸氏に至っては既に御理解頂いている事であろう。

そう!エロスだ!
我々新人類がメタバースにアセンションするには、エロス以外に他有るまい。

VRゴーグルを装着した紳士と淑女が、濃厚にコミュニケーションをとりながら、股間に装着したヴァーチャロンを駆動。
現実を超越するエクスタシー経験を経て、新世界へとアセンションする事こそが、メタバースの真骨頂である。

そんな本質的核心的絶対的コアコンピタンスを捨て置き、何がメタバースかフザけるな!

2023年度、経済産業省は「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業」の助成金予算として200億円を計上している。

何でも、「コンテンツ創出の支援を進めると共に、世界で強い競争力を持ち、輸出拡大にも繋がる映像制作環境を確立するために、ロケ誘致等を含む映像制作支援、海外展開におけるローカライゼーション・プロモーション支援を推進する」との事だが、それであれば尚の事、日本が世界に誇る圧倒的トップコンテンツであるエロスこそをメインに展開すべきである。

しかし、此処で思い起こされるのが「全裸監督 シーズン2」である。

1988年、自らの衛星チャンネルを持つことで“宇宙(ソラ)からエロを降らせる”ことが出来ると考えた村西とおるは、「空からエロが降ってくるんですよ、たまらんでしょ」と語り、新たな夢に向かって周りを巻き込みながら突き進んでいく。

しかし、その先進的過ぎるコンテンツを国が認める事は無く、1992年ダイヤモンド映像は通信衛星放送事業への過大投資から約50億円の負債を抱えて倒産してしまう。

かつての失敗から30年。
日本はまた、本質的核心的絶対的コアコンピタンスであるエロスを封殺しようとでも言うのか?

メタバースとは「超越した宇宙」と言う意味でもある。

非日常を実感出来るエロスこそが「超越した宇宙」と言うに相応しい。

先日も「このメス豚!菊の紋にブチ込んでやる!」と、猛然と襲い掛かった所、みぞおちに強烈な蹴りを受けてしまった訳で、「俺には…、メタバースしかないんですよ…!」と、Mr.SASUKEさながらに語るこの私かとぅの涙であった。

かとぅ