加古川駅ストリートピアノ撤去 vs トライトーンかとぅ | katoo the world

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兵庫県加古川市が、JR加古川駅構内に設置していた「ストリートピアノ」の運用を休止し、撤去することが分かった。演奏ルールやマナーを守らない利用者がいるため、市や同駅に、駅利用者らから苦情が入っていたという。


市によると、通行者が不快に感じる音を奏でたり、運用時間の午前7時~午後9時を超えて弾いたりする利用者がいたという。酒を飲んだ状態や、禁止している歌唱をしながらの演奏のほか、110分程度と定めた使用時間が守られないケースもあった。


市スポーツ・文化課は「演奏を楽しみにしてくれる人もいたが、近隣に迷惑がかかる状況が続いており、残念だが、現在の場所では続けられない」とする。今後は別の場所や期間限定での設置などを検討するという。


カフェで打合せをする事が有るのだが、何時からかストリートピアノが横に置かれている。


結構な頻度で演奏されており、流石に人前で披露出来る演奏レベルの方々なのだが、打ち合わせによってはうるさい事も有るし、逆に変に上手い演者が気になる事も有る。


初老の紳士然とした方が着席し、ボヘミアン・ラプソディーを弾き出したのには、席を離れ観に行ってしまった。


聴く側としては公衆の場でもあるので、ガンガンうるさい演奏で無ければ総じて良いのでは無いかと感じるが、弾く側のマナーが欠如しているのは考え物だ。


今回、JR加古川駅構内に設置していた「ストリートピアノ」の運用を休止し、撤去すると言う。


何でも歌唱をしながらの演奏や長時間での演奏がマナー違反に挙げられている訳で、非常に残念な事である。


善意やマナーで成り立つストリートピアノがこの様な顛末とは情けない。


ただ、問題として挙げられている「通行者が不快に感じる音」と言うのが実に興味深い。


そう!賢明なる我がブログ読者諸氏に至っては、既に御気付きの事であろう、中世より悪魔の音程(The Devil’s Intervalと禁じられた音程、トライトーンだ。


音程が全音3つ分の関係にある音を指し、強烈な不協和音なのだが、私はこの音階を自分のバンドの楽曲で多用しているのだが、デスメタルなら未だしもストリートピアノでのトライトーンは確かに迷惑行為に値するかも知れない。


世にも奇妙な物語のテーマ曲にも不協和音が多数使われているが、此れすら「通行者が不快に感じる音」なのだろうか?


確認の為に加古川駅ストリートピアノ動画を幾つか拝見したのだが、迷惑行為など無く、其々に素敵な演奏であった。


此処でピンと来たのだが、今回のストリートピアノ撤去は、そもそも迷惑行為など無く、単純に誰彼構わずクレームを付けたい正義の人の仕業では無いだろうか?


駅中でピアノ演奏などトンデモナイ!

コロナ禍と言うのに浮かれているとはケシカラン!

騒音を撒き散らすとは如何なモノか!


そんな正義の人からのクレームが加古川駅に集中したのだ。


連日のクレームに駅職員も精神を病み、ストリートピアノの撤去を余儀無くされたのであろう。


こうやって世界はどんどんつまらなくなっていく。


他者のせいにしたり、誰かを叩くのは楽しいだろう。


そして、自分が叩かれない様にするには、誰かを叩き続けるより他無い。


ネットを中心に蔓延るそんな乏しい価値観こそが、争いの無くならない人類の愚かさを、実に端的に表している様に感じてならないのだ。


私の知る限りでは、自らは当事者でも何でも無いにも関わらず、周囲の迷惑を構わず大人数で押しかけ、何の責任も持たず、批判の為の批判を繰り返し、悦に浸る愚か者か、若しくはお祭り的に騒ぎ立てるチンピラと言ったモノでしか無い。


彼らの発言は現状を憂慮してのモノと言うより、明確な改善案や根拠の無い単なる批判であったり、自らが成し得なかった事に対するヒガみやヤッかみであったり、ひいては何か問題が有ったら「ホレ見た事か!」、「あれほど言ったのに!」などと、悦に浸る価値観を感じる。


自分とは全く関係の無い事柄に対して、何の権限も責任も無いにも関わらず、水を差す部外者であり、私はそういった類を最も嫌うモノだ。


要するに「責任が無いから批判でき、批判をしている限り責任を問われないが、その限りでは絶対に主権は握れない」と言う事である。


以前、日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」に於いて、山崎邦正の嫁に対する質問への解答を予測する「クイズ山崎あやの500のコト」で、「Q482:あやの好きな政党は?」に対して、「A:与党」との解答に気絶する程笑ったが、さもありなん。


私は如何なる時も責任を伴う立場のモノを支持する訳で、今や「A:与党」を大いに支持させて頂く所存だ。


かとぅ