走行中の列車内で、30代の男性客が運転士に何度もクレームをつけ、列車が停止し運行が約40分遅れるトラブルが発生した。
JR北海道や警察によりますと、JR宗谷線名寄発旭川行きの快速列車内で、研修中の男性運転士が乗務室に入り運転し、先輩運転士が室外から指導中、30代の男性客が指導する運転士に「なんで運転士が話しているのか?運転中話していていいのか?」との趣旨の苦情を何度も繰り返した。
指導する運転士は安全な走行に支障が出ると判断し、JRの指令センターを通じ警察に通報し、男性は警察署で事情を聞かれ、すでに帰宅している。
JR北海道は「当時指導する運転士が研修の運転士に対し、サポートや注意点などを伝える一環で会話があり、正当なやりとりが交わされていた」としている。
一連のトラブルで、快速列車には37分の遅れが出て、約30人に影響が出た。
この様な乗客によるトラブルは以前より事欠かないが、医学の進歩や、我々の認識の変化もあり、状況によりその見方は大きく異なるモノかと存じ上げる。
…と言うのも、今回の件を伺い、ザ・ドリフターズのに於けるコント「バカ兄弟」を、否応無く思い出してしまったからだ。
そして、このやり取りから思い出されるのが、懐かしのドリフ大爆笑コント「ばか兄弟」における合言葉であった。
いかりや長介演ずるあんちゃんと、仲本工事演ずる弟のやり取りは、ギリギリの線を行ながらもホノボノとする何とも不思議なコント。
特筆すべきはツッコミ役のいかりや長介がボケに徹する部分で、かくいう私も大好きなコントである。
仲本「新しい内閣総理大臣はだ~れだ?」
いかりや「竹下…竹下景子!」
仲本「東の反対は西、北の反対は?」
いかりや「…こない!」
仲本「日本には自民党、社会党、公明党、民社党など色々あるが、一番おおきなとうは?」
いかりや「ごじゅうのとう!」
仲本「しりとりをやろう。」
いかりや「みかん!」
仲本「イギリスの首相はサッチャー、日本の首相は?」
いかりや「カトチャー!」
仲本「結婚して25年目は銀婚式、50年目は金婚式、80年目は?」
いかりや「お葬式!」
仲本「5+3は?」
いかりや「4!」
仲本「犬はワン、猫はミャー、牛は?」
いかりや「ギュウ!」
この馬鹿なやり取りを通して、仲本「よし!入れ!」となる。
往年の名作コントに想いを馳せながらも、「これ、今の時代だとアウトだよな…」と、感じずにはいられない。
最悪なパスワード vs 「ばか兄弟」
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12121253410.html
今回は30代乗客が「なんで運転士が話しているのか?運転中話していていいのか?」と言った所で、運転士は「よし!入れ!」とはならなかったが、最近この手の乗客は日常的に散見される。
特に電車内にて拝見するのだが、発達障害などの見た目では中々分からない軽度障害によるモノかと考えられる。
電車内で突発的に奇声を挙げたり、挙動に問題のある方は多いが、其処迄行かずとも、何かが切っ掛けになってパニックを起こしてしまう方もいるし、研修中の男性運転士に対して、先輩運転士が室外から指導する事に違和感を感じ、「なんで運転士が話しているのか?運転中話していていいのか?」との趣旨の苦情を何度も繰り返す事も有るかも知れない。
「大好きな運転士さんがイジメられている!助けなきゃ!」
そう思っての事なのかも知れない。
確かに、列車が停止し運行が約40分遅れるトラブルが発生すると言うのは、乗客としては溜まったモノでは無いだろうし、原因となった30代の男性客が許されると言うモノでもあるまい。
しかし、ADHD、自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、学習障害と言った、発達障害に対する認知が高まる昨今、我々はその対処法迄修得しなければなるまい。
それらの障害者も一般人に等しい社会生活が送れる様に学習、訓練しているし、バリアフリーなどの環境構築も進み、2018年に施行された障害者雇用促進法では、民間企業における障害者の法定雇用率は2.2%、2021年4月までに2.3%に引き上げられる。
今や障害者は大切な社会の一員であり、彼らを含めた新しい社会の再形成が進んでいるのだ。
かく言う私も10年前に左脚の付け根に鈍い痛みを感じ、調べてみた所、「特発性大腿骨頭壊死症」なる謎の難病に侵されていた。
「特発性大腿骨頭壊死症」とは、股関節の病気のひとつで、大腿骨の上端の大腿骨頭の骨組織が壊死し、関節が変形・破壊する病気であり、このうち原因がはっきりしないものをいう。
年間2000~3000人が発症し、年代は30~50代が多いとされている。
治療は壊死した部分を、手術で切ったり、人工関節に置き換えたりする方法がある。
厚生労働省の特定疾患に指定されており、医療費の患者自己負担分について公的な助成(公費負担医療)を受けることができる。
この病気は坂口憲二も闘病中であり、現在芸能活動を休止している。
そして、この病気の治療で私は人工股関節置換手術により大腿骨にコバルト合金をブチ込まれた筋金入りのメタル野郎となり、今や晴れて身体障害者3級である私ではあるが、コレが空港の金属探知機でピーピー鳴りまくり、左足に探知機を当てた係員が怪訝な表情を見せる中、必死で「Metal insert me!」と訴える私に、苦笑いの係員だ。
まあ、人生初の大病と言えるかも知れないが、3週間の入院生活は、頬を赤らめながら、立ち代り私に会いにやって来る女医や看護婦との日々であり、ごく控えめに言って、我が人生のピークであった。
偶然働いていた幼馴染。
関西弁の元気な看護婦。
ドジで泣き虫な女医。
しっかり者のインターン生。
リハビリテーション室で出会った長期入院中の女性…。
何と、入院生活とはリアル・ときめきメモリアルであったのに驚いた。
何だよ、入院生活最高かよ!
医療保険費問題 vs 戦う子供達
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12417311099.html
坂口憲二芸能活動休止 vs 冷静と情熱のあいだ、かとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12399755926.html
超人合金とときめきメモリアル開始
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-11344931136.html
指導する運転士は安全な走行に支障が出ると判断し、JRの指令センターを通じ警察に通報したと言うが、そうでは無い。
「運転士さんを応援してくれてありがとう。おじさんも一杯応援するぞぉ!」と、共に研修中の男性運転士の指導に当たると言うやり方も有ったのでは無かろうか?
あくまでも私の勝手な想像ではあるが、30代の男性客に対するその様な配慮が持てなかったモノか、些か残念な気持ちでいる。
何も、ばか兄弟に本気で怒る事無いじゃないか!
しかし、それと同時に考えられるのが、不道徳なユーチューバーによる「炎上収録」である。
ユーチューバーにとって最も重要なのは視聴数であり、その為に敢えて倫理に反した行動を取るユーチューバーも多いと聞く。
炎上をあえて起こそうという「炎上系ユーチューバー」。
犯罪者や故人の家族のフリをする「不謹慎系ユーチューバー」。
個人もしくはグループに対する嫌がらせ、威嚇、いじめを繰り返す「迷惑系ユーチューバー」。
…それらは何も悪意から始まったモノでは無く、最も簡単に、視聴数や登録会員数を稼ぐ為に行っているのだ。
その観点から言うと、30代の男性客が指導する運転士に「なんで運転士が話しているのか?運転中話していていいのか?」との趣旨の苦情を何度も繰り返したと言うのは、何だろう。
行為自体は迷惑なモノではあるが、何だかジワジワ来る笑いでもある。
かとぅ