色々あった土日(土曜日編) | ☗息子と将棋☖

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将棋に取り組んだ息子たちの約2年間の記録です。

色々あった土日。

 

まずは土曜日編。

 

 

土曜日はT市の月イチの教室にお世話になりました。

 

その教室では、教室に在籍していた女の子(Kちゃん)の親御さんが手合い係を務めてくださっていたのですが、先々月を最後にKちゃんが教室をご卒業され、それに伴い手合い係は私ともう一人の親御さんの二人で務めさせていただくことになりました。

 

今までお世話になった分のご恩返しと思い、手合い係を一生懸命務めさせていただいております。

 

ところで、Kちゃんは長男と同い年ですが長男より強くて、息子たちの目標でもありました。

 

Kちゃんが卒業しちゃって寂しそうな長男。

 

寂しいだけではなくて、教室では長男と同レベルのお相手が更に少なくなってしまい、手合いが難しくなってしまいました。

 

先月と今月と、同じくらいの棋力帯のお友達(ほぼ固定メンバー)と何局かレーティング対局をしたのですが、長男は調子よく勝ち星を重ねています。

 

そして、長男は「あと1勝で昇級」というところまで来ましたが、そのまま昇級させても、それは実棋力とは違う気がする。

 

長男自身も「これで昇級しても・・・」という気持ちがあるようで、私からの「友達対局は一旦止めて、先生に指導対局してもらおうか」という提案を素直に聞いてくれました。

 

ということで、先生との指導対局。

 

長男は「長男システム」の練習を望んだようで、先生に「平手で、振り飛車で指してください」とお願いすると、先生(居飛車党)は快く引き受けてくれました。

 

対局が始まると、長男の駒運びに少し驚く先生。

 

「ん?その形は昭和の形じゃない?」

 

と最初の感想。

そこから数手進むと、

 

「え!そう来るの!?」

「これどう対応したらいいんだろ・・・」

「これ、何かに載ってた?」

 

と不思議がっていらっしゃったので、私から「長男が研究中の戦型なんです」と伝えると、「へえ!そうなんですか!」と明るい表情になり、嬉しそうにご指導してくださいました。

 

そこから、長時間、熱心にご指導いただき、長男は頭から煙が出そうになっていました(笑)

 

 

 

教室終了後、長男が「千駄ヶ谷行きたい」と言うので、その足で将棋会館道場へ。

 

次男は「家に帰りたい」と言っていましたが、次男を家に帰してから道場に向かうと時間のロスが大きいので、次男も一緒に、ほぼ強引に千駄ヶ谷に連れていくことに。

 

 

 

将棋会館道場では、次男は前回の5勝1敗の勝敗券を携えて臨みましたが、1勝4敗と振るわず、昇級チャンスもあっけなく逃しました。

 

そして、5局終えたところで「今日は調子悪いからやめる」と、早々にリタイア。

 

やはりやる気がない時に対局すると、もろに結果に出ますね。

 

 

 

そして、「変わった」と感じたのは長男。

 

対局している姿を遠くから見ていたのですが、うまく言えませんが対局中の雰囲気が今までとまるで違うのです。

 

背もたれに背を付けず、背筋を「しゃん」と伸ばし、冷静な眼差しを盤面に注ぐ。

 

そして落ち着いた仕草で駒を指す。

 

なんだか、強者の風格を感じさせるかっこよさでした。(強者ではありませんが)

 

 

それから、大きく変わったのは対局時間。

 

いつもより1局の時間が長く、次男が5局を終えた頃、長男はまだ2局目でした。

 

お相手が大人の方ばかりで長かったということもあるでしょうが、長男自身もじっくりと考えて指していたように見えます。

 

 

長男は、その日は6局指して、結果は3勝3敗と、可もなく不可もなく、という感じ。

なので、決して急に強くなったわけではないのですが、長男自身も何かを感じていたのか、帰り道はしきりに

 

「今日は、いつもと全然違った。1局1局の手応えがすごかった」

 

「いつもは、ガシャガシャ指す感じだったけど、今日の道場は色々なことがわかった気がする」

 

と、自分自身に驚いている様子でした。

 

私自身もなんだか不思議な感覚。

 

 

そして、その翌日(日曜日)の教室で、長男に起こっている変化について先生がずばり言い当てて、「なるほど!そういうことか!」と腑に落ちるわけですが、そのお話は次の記事「日曜日編」で書きますね。