ぐーてんあーべんと
麗しの読者様、お久しぶり
ナオってば4月の出番を見逃してしまったわ
そんなことはさておき、今回はなぜか楽屋に呼び出されてしまったからとりあえず鏡の前で美脚チェックをしているわ
『あの~…』
誰よ、あなた達
『すみません、名乗ろうにも名前がありません』
『あたし達、告知ブログって聞いたから来たのよ』
なにそれ、ナオは何も聞いてないけど
『とりあえずここに召集がかかったので』
『で、今回は何の告知なの?』
『…さぁ?』
『さぁって…なによそれ?』
ワニ夫『あの~…』
わ、またなんか来た
イル子『私たちここに来るように言われたんですけど、誰か理由わかりますか?』
『いや、わからないんだ』
ワニ夫『そうですか~』
『ねぇ、何もすることないんならあたし帰るわよ』
『ちょっとちょっと、それは早すぎでしょ!』
『じゃあどうするのよ?』
確かにね…
ワニ夫『困ったなぁ』
ゾウ蔵『お困りですかな?』
うわ、またアニマル出てきた
ワニ夫『ゾウ蔵さん!』
『(どーでもいいけどなんでこいつらには名前があるのよ?)』
『きっと僕らは付け忘れられちゃったんだよ』
『気軽に人の心を読むな!』
グギッ
なんか凄い音がしたわよ…
『ああ、慣れてるから大丈夫です』
ワニ夫『す、凄い』
イル子『ワニ夫くんったら、何を感動しているの?』
ワニ夫「あ、いや…べ、べつに』
ゾウ蔵『よろしいかな?』
あ、どうぞ
ゾウ蔵『実は吾輩のもとに手紙が届いたのだが』
イル子『どんな内容なの?』
ゾウ蔵『うむ、読み上げるぞい』
【ブログは任せた☆】
『……』
『……』
イル子『……』
…それだけ
ゾウ蔵『うむ』
一体どういうことよ
ワニ夫『なるほど、僕達の出番なんですね!』
はぁ
『完全にバカにしてるわね』
イル子『私達も舐められたものです』
『ごらん、ワニ夫くん、あれが女性特有の禍々しい怒りのオーラだよ』
ワニ夫『怖い…』
ゾウ蔵『ああ、そうじゃ、写真も入っておったぞ』
『どんな写真ですか?』
ゾウ蔵『ほい』
なによこの鬱陶しい薔薇は…
イル子『死にたいようですね』
『奇遇ね、あたしにもそう見えるわ』
決まりね
『ちょっとちょっと、きっと忙しいんだよ、彼も』
ワニ夫『うんうん、だから僕たちにブログを託したんだよ』
そんなの怠慢だわ
イル子『知ったこっちゃないです』
『でもほら、ゴールデンウィークで朝から晩まで頑張ってるようだし!』
ワニ夫『新演目も主役で頑張ってるみたいだし!』
女性陣『………だから?』
ワニ夫『ひぃ…なんでもないです』
ゾウ蔵『2人とも、あまり刺激しないほうがいいぞい』
『そのようですね』
ワニ夫『でもどうしましょう?』
『うん、それなんだけど…』
ゾウ蔵『何かブログのネタになるような話題を探さねばのぉ』
『あ、それならあたしに案があるんだけど?』
イル子『血祭りにするプランですか?』
ワニ夫『イル子ちゃんがどんどん壊れていく…』
『君も苦労してるみたいだね』
ワニ夫『わかってもらえますか!?』
『まぁ、それなりに』
で、どんな殺害案なの
『あ、ごめん、比較的に真面目な案なのよ』
イル子『あら、どういったものなんですか?』
『うん、実は…』
どうしたのよ、もったいぶらずに言っちゃえ言っちゃえ
『うん、でもちょっと恥ずかしいかも』
イル子『大丈夫ですよ~』
うんうん
『じゃあ…ちょっとしたわがままなんだけど』
『あたしも名前が欲しいなぁ、なんて』
イル子『うう、名無しさん…』
『名無しって言うな!』
ごめん、ちょっとウルッときちゃった
『いや、こなくていいから!』
『でも確かに欲しいね、名前』
『でしょ?』
ゾウ蔵『かぎかっこだけだと、どっちが喋ってるのかわかりにくいしのぉ』
『そうなのよ!』
ワニ夫『わっかりました!読者の皆さまから名前を募集して、その中から決めるって寸法ですね!』
イル子『だ・か・ら』
なんであんたが
『最後まで言っちゃうのよ!』
ボキッ
ゴキッ
グシャッ
『あ、ワニ夫くんがマッシュポテトになった』
ゾウ蔵『なんと無残な…』
と、言うわけで
知る人ぞ知る告知ブログに出没する男女の名前をそれぞれ募集します
麗しの読者の皆さま、暇つぶしがてらよろしくね
『暇つぶしって…まぁ、いいけどね』
イル子『いい名前が付くといいですね♪』
『あ、ついでだから告知』
『何かあったっけ?』
『今更だけど、日本元気劇場では新演目が始まってて、「猿飛佐助と母の愛」に加藤直が主役で出てるから観に行ってあげてね』
『珍しく優しいこと言うね』
『たまには、ね』
ワニ夫(だったもの)『よろしくお願いしまーす』