コルチェスターでのコンサート | WITH HOPE!!

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在英14年目、イギリスの生活を愛し、楽しんでいるMiyukiです。
イギリスで細々と演奏活動をしているので、クラシック音楽の話題、日常、イギリスの姿をお伝えしたいと思います。
バレエが好きで、ロイヤルバレエの公演を主に観ているので、その感想も。

 ロンドンから北東へ行ったところにある、エセックスの北の街、コルチェスター(Colchester)にてのコンサートでした。


 ここの教会では、一昨年の2月に初めて演奏をさせて頂いて、それ以来、毎年呼んで頂いています。


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 コルチェスターのLion Walk URC。

 非常に古い教会のようですが、現在は建て直して、塔は残っているものの、礼拝堂は、この写真の右側の円形の部分の日本風に言う2階になっています。

 一般的な教会のような風情には欠けるものの、中は暖かく、冬でも助かる教会です(冬の間は、教会での演奏はかなり辛いものがありますので)。


 

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 こちらが内部。 今日は、かなり多くの方々がいらして下さいました。


 プログラムは、


 グリンカ/バラキレフ: ひばり

 ブラームス: 幻想曲 作品116より、第3番 カプリチオ

 ドビュッシー: 喜びの島

 ショパン: 4つのマズルカ 作品67

 ショパン: 華麗なる大円舞曲 作品18


 ここのピアノは、非常にブライトな音のペトロフのグランド。

 ペトロフは、私の指に非常に相性がよく、大好きなピアノです。

 ここのはそれほど好みではありませんが。

 それでも、とにかく、状態の良いピアノがあることほどありがたいことはありません。


 前2回のコンサートから、ここでは特に小品が好まれることがわかっていたので、このプログラム。

 ドビュッシーの喜びの島は先週弾きましたが、それ以外は、昨年夏以来の舞台。

 

 『ひばり』は弾けば弾くほど新しいものが見えてきます。

 実は、これを昨夜練習し始めたらとまらなくなって、朝6時に起きないと、と思っていたのに、2時過ぎまで練習してしまいました。 もちろん、電子ピアノでの練習ですが、気分はグランドで弾いている。 だから、微妙なタッチも調整し、それが反応されます。

 まだまだ改善の余地がありすぎます。


 ブラームスの『カプリチオ』は、10年以上振りに演奏。

 この曲は、1998年のDr.Sの発表会で弾きました。 

 というよりも、イギリスのAレヴェルの実技試験の為に、10ヶ月以上かけて先生がどうにか私の指を動かした曲です。

 でも、私にとってもぴったりで、この曲で私は王立ノーザン音楽大学に入学できたのです。

 

 いろいろな気持ちがあって、大好きだけれど、ずっと放ってありました。

 今回、やっともう一度弾こう、と思いました。

 これから夏にかけて、この幻想曲集の全7曲を仕上げる予定です。

 演奏しながら、出てきたイメージは・・・

 あのケントの事務所のような感じのレッスン室での気難しい顔をしたDr.Sでした。


 ドビュッシーは先週よりもずっとのびのびとしていましたが、苦手意識が非常に強いので、よくわかりません。(これがよかった、とおっしゃって下さった方が多かったのですが・・・)


 そして、ショパン2つ。

 マズルカは、遊び心にかけた、まじめな演奏。 反省。

 華麗なる大円舞曲は、しょっちゅうこれを弾いていたころに比べて、四角い演奏。 

 せめて、三角にならないと。

 

 

 今日はお声をかけて下さった方が多く、すてきな時間をありがとう、といわれると、嬉しいばかりです。


 日本人の方が一人いらして、驚きました。

 


 おもしろいのは、この後。

 別記しますが、コンサートの後、ぼーっとふらふらと街を歩いていました。

 そうしたら、

「あら、Miyuki!」

 とか、

「あなた、さっき演奏しましたよね?」


 と、声をかけて下さる方々が数名。

 一時の、いや、2時間の有名人?

 いろいろと感想をおっしゃって下さって、こうして声をかけて下さるのが、ロンドンとは違うな、というよりも、イギリスなんだな、と改めて思います。

 オリエンタルがいるものの、ロンドンに比べて、ほとんどが白人。

 ということで、こういう人種は目立つのかもしれません。


 さらいなおして、明後日は、いよいよマンチェスターです!