Shrewsburyでコンサート | WITH HOPE!!

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在英14年目、イギリスの生活を愛し、楽しんでいるMiyukiです。
イギリスで細々と演奏活動をしているので、クラシック音楽の話題、日常、イギリスの姿をお伝えしたいと思います。
バレエが好きで、ロイヤルバレエの公演を主に観ているので、その感想も。

 Shrewsburyまで行ってきました。


 ロンドンから北北西に向かって3時間、200kmちょっとでしょうか? とっても素敵なところでした。

観光は1時間ほどでしたが、写真はまた後日。


朝7時33分ロンドン・メリルボーン駅発。 出発して1時間ちょっとはどこにも停車しません。 この路線は一日4本しかなく(4往復)、でもガラガラ。 よって、テーブル付きの4席を皆ほとんど独り占め。 帰りも同じ状態。 これ、かなり楽です。

 Shrewsbury着は10時40分。 主催者の方が駅まで迎えに来てくださいました。


 

 昨年、事務作業をしていろいろとやった際、たまたま今日の演奏場所で今日演奏する予定だった人がキャンセルし、その日に私からの手紙が届いたから、他にもキャンセル待ちをしている人がいるにも関わらず、グッドタイミングだから、と言って私に声をかけてくださいました。

 本来なら、かなり先まで決まっているから待たなくてはいけなかったようです。


 教会ではなくて、アート・エデュケーション・センターの一角にある、多目的室のようなホール。 

こういう場所にしては珍しく、スタンウェイのモデルDが入っていました。 スタンウェイらしい華やかな音色ではありませんが、部屋の大きさにもちょうどよいとってもまろやかな音色。 華やかなスタンウェイの音が苦手な私には嬉しい音でした。 といっても、私が愛してやまない、チェコのペトロフ、というピアノにはかないませんが。


 チャイコフスキーの四季から3曲、リストの愛の賛歌、ショパンのマズルカ4つ、ノクターン 作品62-1、そして幻想ポロネーズ。 アンコールはシベリウスのワルツ。


 久々にとってもよい状態のグランドピアノに触れられて嬉しくて、しっかり1時間15分ほどリハーサル。

 

 今年に入って最初のコンサートで客足を主催者の方は心配していらしたのですが、ほどほどに入ってくれました。 

 私自身の演奏は、よいところもあり、悪いところもあり。 

 次に向けて再びやり直しです。

 やはりショパンの幻想ポロネーズの最後の3ページ、右手の小指が動いていない状態でした。 どうにか薬指で乗り切りましたが、これはどうにかしないといけません。


 ただ、お客様はとってもよい反応をしてくださり、私は彼らが優しいから、たくさんの拍手をしてくださるのだ、と思っていたのですが、主催者の方いわく、そういうことでもないらしい。

その場で『またきてくれる? もう来年の夏まで決まっているから、2011年の9月以降声をかけるから』と言ってくださったのが何よりも嬉しいこと。


 このコンサート、いろいろと広告を出しているそうで、きっとそれをご覧になったのか、日本人の方が3人もいらしたことには驚きました。 イギリスのどこにでも日本人の方がいらっしゃるのですね。


 一人のお年を召した女性が、「今日聴いた曲は全て初めて聴く曲だったけれど、素敵な曲がたくさんあったから、今度CDを探そうと思うわ」とおっしゃってくださいました。 これってとっても嬉しいこと。 有名曲だけでなく、そうでない曲を1曲でも多く、いろいろな方に伝えたいので。


 そしてお一人、私の先輩に当たる方がいました。 といっても全く重なっていない方です。 私が修士号を取得した王立音楽大学は素晴らしい学校で、卒業生もたくさん活躍していますが、学部、ディプロマと過ごしたカーディフの王立ウェールズ音楽演劇大学は規模も小さく歴史も浅く、今まで卒業生に学校以外で出会ったことはありませんでした。 彼女も王立ウェールズ出身の人がこうして演奏活動していることに驚かれたのではないでしょうか?  「同じ学校の出身なのよ」 と声をかけて頂いて、あの学校に対していろいろと複雑な気持ちがある私も、嬉しかったです。


 帰りの電車、勉強しようとかさばる楽譜を持っていって、iPodを聴きながら楽譜を勉強する予定でしたが、半分聴いたところで、聴く気力がゼロになりました。


 今夜しっかり疲れをとって、明日からしっかりまた勉強しないと・・・・