仕事始め・・・・でしたが・・・・・ | WITH HOPE!!

WITH HOPE!!

在英14年目、イギリスの生活を愛し、楽しんでいるMiyukiです。
イギリスで細々と演奏活動をしているので、クラシック音楽の話題、日常、イギリスの姿をお伝えしたいと思います。
バレエが好きで、ロイヤルバレエの公演を主に観ているので、その感想も。

 日本はまだまだお正月気分だと思いますが、イギリスはすっかり普通の日。 とはいいつつも、オフィスにお勤めする方々は今年はイギリスも3日までがお休みだと思いますが。


 私の仕事始め。 最悪です・・・・・ ありえないくらい最悪・・・・・・


 最初のレッスンから生徒に泣かれました・・・・・ 誤解なきよう言っておくと、実際にはレッスン中にお母様の言葉で泣いたのですが・・・・・・


 中国系の女の子、日本で言うと5年生くらい? 今度の9月から中学生。 

 11月頃から受験が始まり、来週から約1ヶ月かけて公立、私立の入試。

 以前にも言いましたが、イギリスの中学入試、というのは公立も私立も1次試験はIQ。 ヴァーヴァルとノン・ヴァーヴァルの試験。 これ、実は今私も問題集を買って勉強していますが、図形の似た物とか、そういうもののノン・ヴァーヴァルは簡単だけれど、ヴァーヴァルは正直難しい。 知らない単語がどんどん出てきます。

 これに通ると、英語と算数の本試験。 学校によっても違いますが、1次と本試験は1週間から2週間開くことが多い。


 公立は大抵これで終わり。

 私立は、日本の私立の比ではないお月謝。 ということで、大抵音楽の実技が優秀な子供たちにたいしての奨学金があります。 もちろん、音楽専門の学校ではなくて、普通の中高です。


 だから、この奨学金を狙う子達は、お勉強と一緒にピアノなどもきちんと続けることになるのです。

 大抵この音楽奨学金オーディションでは、1つか2つの楽器の演奏、聴音、初見から成り立っています。 もちろん過去問なんてありません。 与えられた情報から私は聴音のレッスンをしています。


 今日のレッスンだった子、あと3週間で奨学金オーディションが始まります。 というわけで私も頑張っているのですが・・・・・

 大抵、メロディーを聴き取って歌う。 リズムを打ち返す。 新曲視唱が試験内容。

 今日は結構単純なメロディーからはじめたのに、まず口をきちんとあけないから、声が聞こえない。 リズムうちの手を叩くのが全く聴こえない(手をあわせているだけ)、返事は頭を動かすだけ。 という酷さ。 しかも、全然出来ていない。

 口を開ける、聴こえるようにリズムうちをする、これらについてはもう1年近く毎回のレッスンで注意していること。 

メロディー聴音を間違えるのなら構わない。 それは直したり、コツを教えることができるから。 でも、口をあけない、試験官に聴こえないリズムうち、というのは私がこれ以上はどうにもできないこと。

 で、今日は根本的に注意をしたのですが、それを聞いていらしたお母様がガツン、と怒ったのでした・・・・・


 後々お母様とお話したら、聴音のレッスンに限らず、他のことでもこういう基本的なミスや誰も注意をする以外教えることができないようなことでのミスが常日頃から多いようですが・・・・・・まあ、聴音だけではないのだ、と少し安心はしましたが。


直接は私の言葉で泣いていなくても、新年早々生徒に泣かれるとは・・・・・・


夕方から久々に偏頭痛。 しかも出先で。 薬を持ち忘れていて数時間放る羽目に。


 イギリスの試験が無くて入ることができる公立中学、というのは日本とは比べられないほど試験がある学校とは差がある。 この生徒も実際に色々な学校を見に行って、自分で決めたこと。 まだ5年生だけれど、でも、最低限のことはやってもらわないと困る。 

 イギリスで子育てするのは大変だと思います。 この中学入試の大変さを知ってしまった今、私には子育ては無理だ、と思えてきますから。 私自身は、この中学入試の大変さがあっても、それでもイギリスで小さいときから育ちたかった、と思いますが。

 中学入試も日本とは全然違う。 こういうことをやった上で、大学の勉強がある。 やっぱり日本から来て語学も遅れているのに、一般的な考え方が日本ではやっていないことだから、難しいな、と改めて思いました。


 気持ちを入れ替えて、来週からは教えも本格的に元に戻ります。

 イースター前にはグレードを受ける生徒が今回何人かいるので、私も気合を入れていかないと。