WITH HOPE!!

WITH HOPE!!

在英14年目、イギリスの生活を愛し、楽しんでいるMiyukiです。
イギリスで細々と演奏活動をしているので、クラシック音楽の話題、日常、イギリスの姿をお伝えしたいと思います。
バレエが好きで、ロイヤルバレエの公演を主に観ているので、その感想も。



新しいブログは、http://miyukikato.blog.fc2.com/  をご覧下さい。

このアメーバブログは、記事は残してあるものの、更新はしておりません。


 よろしくお願い致します。

Amebaでブログを始めよう!

 ブログの引越しが完了いたしました。


 WITH HOPE!!  (http://miyukikato.blog.fc2.com/


 上記が新しいブログになります。


  これ以降も読んでくださる方々、お気に入りなどの変更をお手数ですが、お願いいたします。

 このブログも、便宜上残しておきますが、一応、すべての記事が新ブログに移っているはずです。


 よろしくお願いいたします。


 加藤みゆき

 数日前から、このブログのページにエラーで入れなくなっていました。

 やっと、他から回って、このブログを書くページにたどり着きました。


 2005年12月からこのブログを使用しておりますが、不具合が多いので、現在、他のブログに引越しをする手続きをしています。

 少々時間がかかるそうなので、完了しだい、こちらで新しいアドレスをお伝えします。


 一応、すべての記事、コメントなども新しいサイトに移行するようですが、諸事情により、こちらのブログも、そのまま消さずに残します。

 新記事は、新しい方のみに投稿します。


 色々と調整していますが、これに慣れているので、最初は戸惑いがありそうです。



 やっと、ロンドンにも、夏の文字が近づき始めました。

 オリンピックも夏休みも近づき、子供たちは学校の行事が多くて、少々お疲れ気味のようです。

  

 私自身も夏前最後のコンサートの準備、そしてサマーコースの準備、その他雑用に追われています。

 以前から言われていた、英語版のオフィシャル・サイトを作成中で(今回は、さすがに他の方に頼みました)、その連絡に追われているのもブログを書く時間がなかなかない原因。

 

 ロイヤルバレエは、『パゴダの王子』が終わり、翌日の昨日から、トリプル・ビルが始まりました。

 特に最初の2作品が大好きで、至福のときでした。 と同時に、あのピアノを弾きたい、複雑な気持ちでの鑑賞でした。


 バレエ記事は、メモを残しているので、落ち着いたらまとめてアップします。

 今は、とにかく余裕がゼロの状態です。

 

 早いもので、昨年セイシェルへ飛び立って、ちょうど1年。 昨年の6月26日は異常なほど暑く、しかも、飛行機が数時間遅れで、辛いヒースロー空港待ち時間でした。

 もう1年、まだ1年、セイシェルのことはつい昨日のことのように目に浮かぶし、あの10日間は宝物です。 

 また行きたいな、と思いますが、昨年に比べて、私自身がかなり忙しくなってしまったので、願いは叶うか・・・・



 実は、この1ヶ月、銀行のカード(デビット)のことで、銀行と、ロイヤル・メールと少々もめました。

 詳細はまた書きたいと思いますが、日本以上にカード社会のイギリスで、私は6月1日から約1ヶ月、カード無しで生活をしていました。

 いや、手元に今年6月末まで使えるカードはありました。 が、新しいカードを送って私に届いている、と思う銀行は、6月1日に、この今月末まで使えるカードを勝手に使用停止にしてしまったのです。


 これにより、電話、インターネットでの購入が不可能だった為、ロイヤルバレエの公演も逃しましたし(朝、当日券を買いに行くのが面倒だったこともありますが・・・)、銀行員と何度も埒が明かないやり取り、イライラ、不安を抱えていました。

 やっと、昨日カードを手にし、一安心。

 ロイヤル・メールにより、私のカードは最低3回も紛失されたのです。

 あったまにきているので、これから、銀行、ロイヤル・メールに苦情を入れます。

 こんなこと、二度とおきてはいけません。

 私、どんどん強くなっていきます。

 6年前に、スイスから、何者かによって500ポンド以上(当時だと、10万円くらい)私の口座から使われてしまったことがありました。

 だから、カードに関しては、必要以上に神経質なのです。

 

 

 やっと手元にカードが届いたので、昨日、今日でぎりぎり列車の予約をしています。

 イギリスの列車、というのは、12週間前に安いチケットが発売になります。

 今回、9月中旬に北部のリーズへ行くことになりました。

 リーズ国際ピアノコンクール、が行われるところ、といえば、わかるでしょうか。

 もちろん、私はコンクール参加ではなく(参加が夢でしたが・・・)、コンサート。

 

 よくわからないのですが、なぜか、この日だけ、安いチケットが発売されない。

 この路線、工事が行われるかもしれないそう。

 仕方がないので、マンチェスター経由でリーズへ行き、帰りはコーチに乗ることに。

 地図ばっかり見ている私は、こういう時だけ、どういうルートが可能か、すぐに頭が働きます。 


 コーチに乗るのは全く構わないのですが、コンサートの場合、行きは渋滞にはまった時が怖いので、なるべく列車にしています(だからといって、列車が遅れない、という保障はこの国にはありません)。

 早めだからか、帰りのコーチ、長距離にも関わらず、なんと、1ポンド!(130円くらい)

 イギリスって、安く旅しようと思うと、それが可能なのです。


 試行錯誤しながら、やっとコンサートの事務関係(列車の予約も含め)のことを体系化することができるようになったので、管理がずいぶん楽になりました。

 以前は、めちゃくちゃでしたので。

 明後日も、再び列車のブッキング・・・


 

 今シーズン、最後のソロリサイタルまであと1週間。

 落ち着いたので、しっかりと練習しようと思います。

 


 教えの後、久々にお天気もよく、肌寒くもなかったので、リージェント・パークへ、バラを見に行くことに。

 ちょうど、着いたのが7時半。 そういえば! と思って、ローズ・ガーデンを通り抜けて、野外劇場へ。

 リージェント・パーク内の、Open Air Theatreです。


 いつか、ここの野外劇場で観劇したい、とは思っていましたが、この時期寒かったり、雨が多いので、なかなかチケットを買う気にはなりませんでした。

 

 行ってみたら、ちょうど、今夜は、観たかった、『真夏の夜の夢』

 野外劇場で、『真夏』とは、ぴったりです。

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 オペラハウスの値段に慣れている私には、ちょっと高めですが、折角なので。

 一番後ろから、こんな感じです。

 舞台を観て、ちょっとイメージと違う。


 Matthew Dunsterという方がダイレクター。

 もちろん、シェイクスピアのものを元にしています。


 森に囲まれていて、『真夏』にぴったりの雰囲気なのですが、非常に現代演出でした。

 これは、あくまでも私個人の意見として読んで頂きたいですが、私は、オペラでも、演劇でも、どちらかというと、時代的演出の方が好みです。

 バレエで、マシュー・ボーンのように、あそこまで変えて行うのであれば、問題ないのですが、たとえば、ロイヤル・オペラで上演する『コシ・ファン・トゥッテ』のように、あそこまで現代演出なのは、好みません。 

 

こういう部分は、非常に保守的です。


 そういう意味で、今回の舞台、最初は、いったい何が起きているのかわからなかったし、言葉も、下級階層のアクセントにしている為、非常に聞き取り難かったです。

 

 が、だんだんと、デミトリゥス、ライサンダー、ハーミア、ヘレナのやり取りあたりから、言葉はわかったり、わからなかったり、相変わらずだけれど、物語がつかめてきました。

 そして、おもしろくなってきました。

 

 ティターニアとオーベロンは、シュレックのような感じの妖精? ティターニアのおつきの4人の妖精は、男性により、演じられました。

 

 前半の途中から、妖精の世界での舞台演出が非常に興味深いものでした。

 

 個人的には、ボトムを演じた人が一番私好みの声でしたし、惹きつけられる演技。

 

 最後、結婚式の場面が、私にはちょっとはちゃめちゃ。

 6人の労働者たちによって、『オズの魔法使い』を元にした笑える劇、そして、様々なスタイルのダンス。

 笑わせてもらいました。

 

 私の勝手な、想像とは違いましたが、ちょうど9時過ぎ、ティターニアが目覚めて、最初に目に入った、ロバの頭をかぶったボトムに恋をするあたりから、次第に暗くはじめてきたので、自然な演出が見事。


 私は思いつきで行ったので、半そでに薄いカーディガン、一応持っていたウールのショールでどうにか寒さをしのぎましたが、最初から行く予定であれば、ひざ掛けをお持ちすることをお勧めします。

  

 たまーに、演劇もこうして観ますが、やはり、言葉があるものを観た後、言葉がなくても物語を伝えていくバレエって凄いな、と思ってしまうのです。

 そして、バレエ以上にジェスチャーがない、音楽で物語を伝えていくのは、もっと魅力的だな、と結局は、ここに落ち着きます。

 

『真夏』、ロイヤルバレエで今年1月から3月まで何度も観ましたが、正直、私にはバレエの方がわかりやすかったかもしれません。

 

 この野外劇場で行われているものは、一応、11歳以上、となっています。 

 

 昔、ウェールズの友人の家に遊びに行ったとき連れて行って頂いた、壊れた古城で、夏は『ロミオとジュリエット』が上演される、と聞いたことがあります。

 短い夏の野外劇場、本当は、もっと観に行ってみたいです。


 そして、今回の舞台の演出のおもしろさ、イギリスだな、と思うのです。

 現在、私の友人が、ステージ・マネージャーになる為に、演劇科の大学に通っていますが、彼女の話を聞くと、奥が深く、おもしろい世界だな、と思います。

 

 この夏は、グローブ座にも行きたいとは思っていますが、とにかく天候が読めないので、願いがかなうのだろうか・・・

 暖かいのかな、と青空に騙されて、薄着で朝でかけたら、だんだんと気温が下がるばかりでした。

 

 怒涛の土曜日、毎週のように、土曜の夜になると、具合が悪くなり、日曜日腑抜け状態ですごし、日曜日の夜に復活、という状態です。 


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 たまにここに写真を載せる、私の生徒(15歳男)が作ってくれたミルフィーユです。

 今日は、「写真を撮って、ブログに載せてよ!」ということでしたので、載せておきます(といっても、彼は日本語が読めませんし、このブログのことも知りません)。


 ピサの斜塔状態だったので、さっさと写真を撮って!といわれました。

 

 私は、イギリスでミルフィーユを食べたことはないのですが(そもそも、あるのでしょうか? お隣のハイカラな国風のカフェだったらあるのかな?)、日本のものよりも、高さがあり、パイ記事も厚め。

 クリームは甘くないし、ラズベリーは今が旬でしょうか? 見た目よりも軽めでおいしく頂きました。

 

 イギリス1年目、田舎暮らしだった為、ラズベリーはその辺になっている物を食べる、と思っていたので、その後、スーパーマーケットでラズベリーが売られているのを見て、驚きました。

 ブラックベリーも同じこと。 サマーコースの会場の学校には大きな庭があって、その端にはベリー類が多くなるので、勝手にとって食べます。 

 

 

  たまに私がレッスンに行く時に、ケーキを焼いたりしてくれるのは、どうやら、多少練習していなくても(練習はしているのですが、好きなものしかやらない)、私を自分の先生にしておこう、と思う魂胆があるようです・・・


 というのも、この子とか、元Flirtingする8歳児とか、特に男の子があまりにも何週間も同じことを注意されたりやってこない時、私の脅し文句があるのです。


「あなたがちゃんとやってこないのは、私が優しく言っているからいけないのよね。 だったら、今度やってこなかったら、私の先生のところに連れて行くよ? 本当は優しい人だけれど、見た目は、立派なひげが生えていて、おっかなそうに見える先生だよ。 あの先生が隣にいたら、あなたはちゃんとやりそうだよね。 まあ、私だって怒ったらすっごく怖いのだけれど」


 というと、そんな、怖そうな先生はいやだ! みゆきがいい! といって、翌週は大抵はきちんとやってきます。

 (先生、すみません・・・・)



 もう10年くらい前のことになりますが、私の師匠の奥様の生徒で、15歳くらいのとっても良い性格の、でもあまり練習をしない男の子の生徒がいました。

 サマーコースで、彼が私にお願いがあるのだけれど、と言ってきました。


「僕は、Dr.Sではなくて、オルガ(奥様)の生徒だって、知っているよね?」

「知っているよ。 どうしたの?」

「この前、レッスンに行ったら、オルガではなくて、Dr.Sがいたんだ。 いきなり、先生が代わる、って言われて、でも、僕はオルガがいいから、みゆきから、Dr.Sに元に戻すように頼んでもらえないかな?」


 なぜか、この子に限らず、私がDr.Sに何かを頼めば、先生は言うことを聞く、と思っている人が多いのです。


 仕方がないので、先生のところにこの子を連れて行って話したら、

「だって、練習してこないだろ? ワイフを見ていたら、かわいそうになってね。 だから、僕が大変な役をしばらく引き受けることにしたんだ。 ちゃんとやってくるようになったら、元に戻してあげるから」


 この子は、サマーコースの終了コンサートで、自分は弾かないけれど、ピアノのふたの開け閉め、その他諸々、とってもよくお手伝いしていました。


 が、おもしろい話をしてくれたことがあり(これは、彼に限らず、多くの人が思っていることでしょうが・・・)、この子が7、8歳の頃、Dr.Sは30代にも限らず、既に頭が薄かった為、そして立派なひげだけは生えていたので、


「どうして、そのひげを頭の上に動かさないの? そうしたらいいのに」

 とDr.Sに言ったことがあるそうです。 子供だからこそ、許される・・・

 先生は、悲しそうに、

「僕も、そうできるといいと思うけれど、残念ながらできないんだ」

と答えたそうです。


 と、こんなことを書いていますが、師匠の前では、すっかり、Little Girlに戻ることで有名な私です。

 本番と同じように先生の前でも弾けたらよいのですけれどね。

 生徒に色々といっている場合ではありませんね。


 長い教えの日の、ちょうど途中でのミルフィーユ、その後の教えの活力でした。

 本日、ロンドンのバスはストライク。

 チューブのストライクも困りますが、バス網がすばらしいので、時間がかかる以外に困ることはあまり私はありません。

 が、バスのストライクは本当に困る。

 

 今日は、幸い1箇所の教え(姉弟で時間が長い)だったのですが、普段、バスを3本乗り継いで行く場所。

 

 昨日の時点で、今日(6月22日)の夜中3時から24時間のストライクが行われるかもしれない。

 なるべく、多くのバスを動かすようにする、とのことでした。


 今日は、家の近くのバスは通常通り動いていたので、ここが動いているのであれば、他は大丈夫でしょう、と思って教えに出発したのですが・・・ 


 ロンドン、というのは、中心部からの地下鉄の配線(?)は素晴らしいのですが、中心部以外での東西の動きができません。

 北ロンドンに住む私、今日は私が住んでいる路線ではない路線の教え。

 普段はバスを乗り継いで、40分弱。 

 たまに混むので、教えの1時間半前に家を出発しています。

 

 2本目に乗り換えるのに、この頃は結構役に立つこともある、Live Departureのページを見たら、次に乗るバスの情報無し。

 バス停に行ったら、どうやら、そのバスは今日は動かない、という噂。

 困ったことに、ロンドントランスポートのサイトをみても、どのバスが動いてどのバスが動かない、というリストは無いのです。


 とりあえず、来たバスに乗って、途中まで行って、そこから3本くらい乗り継いでいけたら、と思ったのですが、なんと、この北ロンドンの2つの町どうにかつなげる5本のバスは、すべて動いていない感じ。

 しょっちゅう、バスの運行地図を見ている私は、頭の中に地図を広げて、どこでどのバスとどのバスが乗り継げる、ということを即座に考えたのですが。

 

 もうこれは駄目だ、と思って、チューブの駅まで歩いて、チューブに乗って、セントラル・ロンドンを通ってほかの路線に乗り換えることに。

 あのままバスがあれば、15分で行くような距離を1時間かけて移動。

 

 しかも、私が使っているトラベルカードは、ゾーン2-4のもの。

 チューブの路線乗り換えはゾーン1まで行かなくてはいけません(しかも一駅)。

 チューブに乗るとき、チケット・オフィスの人に確認をしたら、今日はバスパスを持っていれば、バスが動いていない部分チューブが、無料、といわれました。

 ですが、実際、改札を出る時、しっかりゾーン1の部分を加算されていました。

 

 教えが終わった後、駅で聞いてみたら、それは、1駅分とかの話で、私の場合には適用されない、とのこと。

 駅によって、駅員によって言うことが違うのはさすがイギリス。

 とりあえず、事務所に電話してみたら、もしかしたら、リファウンドしてもらえるかもしれないから、といって、電話番号を渡されました。


 帰りにセントラルロンドンを通ったら、普通にチューブで移動できるようなところはバスが動いているように思います。

 チューブが通っていなくて、バスが頼りのところは運休。

 まったく、いつものことですが、利用者の立場にたって考えていないのが、ロンドンのバスです。

 ここに書かないだけで、毎日のようにバスとは戦いです。

 毎日、バスを10本は乗り継いでいるので、イライラすることも多いのです。

 英語がちゃんとわからないドライバーもいるのです。 

 

 使用者はどうやってストライクをしたら良いのでしょうね?

 無賃乗車をするわけにはいかないし、毎年値上げをするだけで、サーヴィスはどんどん酷くなっていくし。

 

 というわけで、私には、チューブのストライクよりも、ずっと迷惑なバスのストライクでした。

 

雨の天気予報だったので、徒歩での移動が多い今日は、濡れても良いように、長靴ででかけました。

 が、思ったよりもそれほど降らず。 


 イギリスの音楽のグレード試験では、スケール、アルペジオが必須です。

 私は、グレードを受ける、受けない関係なしに、どんなに小さな子であっても、一番基本的な指の訓練が終わったら、スケールをやります。

 最初は、片手ずつ、1オクターブ。 

 楽譜は使いません。

 指番号と、調号を覚えてもらいます。

 できるようになってくると、2オクターブに増やし、両手にし、ちょっと躓きながらも進めていきます。

 

 よって、基本的に、グレード1を受ける時には、グレード2、3のスケール、アルペジオができているので、飛び級もしやすいですし、スケールができなくて、苦労することもほとんどありません。

 

 10本の指が固定されている状態の曲がほとんどの導入期、スケールで親指をくぐらせたり、またいだりするのは、すごいことに思うようで、子供たちは楽しんでやっています。

 しかも、教本でまだ黒鍵を習わないうちに黒鍵を弾くので(とりあえず、6歳以下には、私はその時点ではシャープ、フラット、という言葉は教えていません)、どんどん弾けるようになります。


  というわけで、私が導入、もしくはほぼ導入から指導した子供たちでスケールを苦労した子はほとんどいません。

 こちらが驚くほど、子供たちはどんどん新しい調を覚えていくのです。

 

 だから、スケール、アルペジオ大好き、新しいのやらせて!と言う子が多いのです。


 日本から来た子達は、スケールをやっていたことがある子は、ほぼいません。

 ひとつには、多くの子供たちが、ハノンでスケールのところまで進まないとスケールをやらない、という理由がありそうです。


  私が今まで指導してきて思うことは、小学校4年生以上でこちらにきて、初めてスケールをやる、という子は、拒否反応が大きい子が多い。

 だから、なかなか覚えられません。

 

 白状すると、私自身、大きくなってピアノをきちんと勉強した為、大学時代、テクニカル試験でのスケール、アルペジオには泣かされました。 師匠は、エチュード、その他の曲を重視していて、スケールはできていて当たり前、という考え(そりゃそうだ)だった為、レッスンで試験前でも、スケールはみてくれないし、私はちゃんと覚えないし。


 正直なことを言うと、学生時代よりも、教えをしている今の方がスケールの指使いがきちんと頭に入っています。 あのときには、覚えようともしませんでした。

 いつも、テクニカル試験で点数の足をひっぱっていたのは、何を隠そう、基本中の基本、スケール、アルペジオだったのです。

 

 私自身が苦い経験をしたから、子供たちには、最初にスケール、と思うのかもしれません。


 夏休みを挟む為、11月の試験の準備を始める子もちらほらと。

 スケール、初見の進み具合を考慮しながら、どのグレードを受けるか決めること、今回は判断に迷う子が多くて、悩み中。

 

 あと1ヶ月もしたら、夏休み、という言葉がまったくと言って良いほど思い浮かばないロンドンの気候です。

 青空が続いています。

 昨日行った、イースト・グリンステッド(Esat Grinstead)です。

 ガイドブックによると、『くまのぷーさん』の舞台になった村の一番近い駅のようです。

 が、徒歩でいける範囲では全くありません。


 ロンドン・ヴィクトリア駅から、1時間弱。

 終点の駅です。

 途中からは、各駅停車のような感じなので、43kmの割には、結構時間がかかります。 

 特に、前回のコンサートの時にはマンチェスターで、距離があるのに、高速列車だったので、今回は余計にのんびりと感じました。


 

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 いつも通り、どこへ行くのにもほぼ変わらない車窓。

 お天気がよかったので、車窓からの眺めが全く飽きませんでした。

 しかも、9時53分発の列車(安いデイ・リターンが使える、イースト・グリンステッド行きの最初の列車)は、とってもガラガラ。 4人席を独り占めでした。


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 途中の駅は、みんなこんな感じ。

 自然の中です。


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 イースト・グリンステッド、小さな街です。

 古い建物が多く存在し、14世紀の建物が何件も続いて残っているのが特徴のようです。

 ここから東へ行った、ケントのタンブリッジ・ウェールズ行きのローカル・バスもあったりして、思わず、それに乗りそうになりました。

 


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 今でも、しっかりと使われている、古い建物。

 ハイ・ストリートの端。


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 イギリスの片田舎のどこにでもありそうな感じのハイストリートでした。

 ただ、ハイストリートは、古い建物が残されていて、いわゆる、ショッピング街は、他の道でした。


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 地震がないから、残るんだな、ちょっとのゆれで壊れそうな家。

 メンテナンスが絶対に大変でしょうが、こういう家っていつかは住んでみたいです。

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 『有名な』本屋さん。

 大規模店、チェーン店にはない味。

 有名な、と書かれていたのですが、どうして有名なのかはわからず。

 そのうち調べます。


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 博物館があるので、行ってみたのですが、あいにく、月曜日、火曜日は休館日で入ることができませんでした。

 とってもモダーンな建物でした。

 日本的な考え方だと、古い建物を博物館にするような気がしますが、ここではそうではありませんでした。

 これは、博物館前にあった、パブ。

 中がちょっとレトロで、おじちゃん二人が座っていて、なんとなく、スペインのバールを思わさせられる雰囲気でした。


 日本のガイドブックにはなかなか載っていない、素敵な街はイギリスにはたくさんあります。


 ちなみに、イギリスの道路地図を見ると、この街には観光案内所がありませんが、実際、街の標識には観光案内所があったので行ってみました。

 ハイストリートをちょっと外れたところにある、図書館の中の一角が観光案内所でした。

 ケント、サセックスあたりのリーフレットが数多くありました。

 これを見てしまうと、遊びに行きたくなってしまいます。

 

ロンドンから、南へ、43kmほど、ゆっくりと進む列車に乗って1時間ほど行ったところで、コンサートでした。


 East Grinstead(イースト・グリンステッド)という、正確にいうと、ウェスト・サセックスになりますが、ちょうど、サリー、ケント、イースト・サセックス、ウェスト・サセックスのボーダーにあたります。


 住宅地を抜けたところの、駅から徒歩15分ほどの場所にある、Chequer Mead Community Arts Centre内にある、劇場が今日の演奏場所でした。

 ちなみに、いくつものスタジオなどがあり、10代の人たちの演劇などが盛んなようです。

 こちらでは、毎月1度、ランチタイム・コンサートが行われています。


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 こちらが、コミュニティー・センター。

 中庭のようなものもありました。

 私は、着くや否や、劇場内に缶詰でしたが。



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 外観からは想像できないような、モダーンな劇場です。 

 舞台からはこんな感じ。

 2階部分も含めると、340席ほどだそうです。


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 客席の中ほどからはこんな感じ。


 通常、イギリスでは教会、大聖堂での演奏がほとんどな私です。

 このような空間での演奏、というのは非常に珍しく、本番の間、客席が真っ暗で、人の顔が見えない状態で演奏する、というのは、気持ちが悪いものがありました。

 本当は、このようなことに慣れていきたいのですが。



 今日のプログラムは、


 モーツアルト: ピアノソナタ ニ長調 K.576

 グリンカ/バラキレフ: ひばり

 ブラームス: 幻想曲 作品116より、第3番 カプリチオ

 チャイコフスキー: ロマンス ヘ長調 作品51-5

 ショパン: ノクターン ロ長調 作品62-1

 ショパン: 幻想ポロネーズ 作品61



 ピアノは良いとも悪いとも言えない、ヤマハのC3が入っていました。

 ピアノのリサイタル、というのはほとんど行われていないようなので、弾きこまれている状態ではありません。

 

 とにかく、教会などの豊かな響きの中で弾くことがほとんどなので、このような無機質な、演劇などに向くような劇場の中で、とてもデッドでドライな音響の箱の中だと、自分が出す音が違って聴こえてきます。


 一番調節する必要があったのが、ペダル。

 そして、音の出し方そのものも少しずつ変えていきます。

 

 モーツアルトは、4月に2度弾きましたが、今回が3回目。

 第1楽章は落ち着かなくて、危なっかしいパッセージでやらかしました。

 第2楽章から落ち着いてきましたが。

 この曲はとりあえず、2ヶ月弾きこんで、サマーコースでしごかれてきます。

 

 ひばりは、音響が豊かなところでの方が、音色の変化がつけやすいような気が。


 ブラームスは、このように、パーッといける曲の方が、デッドな音響では弾きやすい気がしました。

 本番にあげるのが3回目ですが、ずいぶん、慣れました。

 

  チャイコフスキーは、何度弾いても、新しいことがみえてきます。

 今年、また夢がかなわなかったから、いつか・・・・

 自分が日本人という人種、日本で生まれた、という事実をどうにもこうにも変えることができないことが、いやになります。 日本人でなければよかったのに・・・ 金髪、青い目で生まれてきたら、人生違ったはず。



 ショパンは、もう何度も弾いているものなので、そしてどちらも大好きな曲だから、自分の腕に羽を生やすことができます。 すべての曲でそれができなくてはいけないのは、嫌なほどわかっていますが。


 

 というわけで、前半は反省ですが。

 

 来年1月に、久々に夜のリサイタルが入っています。

 ここではありませんが、他の劇場にて。

 今回のことで、わかったことが多くあるので、1月の準備に生かしていかなくてはいけません。

 

 というわけで、ソロリサイタル、今シーズンの残りは後1回。

 毎回毎回、多くを学んでいます。


 

 今日のコンサートは、少し遅めで、ランチタイム・コンサート、といっても、1時半始まり。

 最後、おなかがすいてきました。 

 こういう時、おなかがすかない体質になりたいですが。

 普段よりも遅めだと、食べるタイミングが難しいです・・・

 

先日書いた、アマゾンで注文したものが届かなかった件、集配所から連絡が無いので、昨日集配所へ再び行ったら、ありました。

 一安心。


 こちらが、注文してあったもの。

 


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 女王のジュビリーにちなんだ、ロイヤル・ファミリーの着せ替え人形です。

 昨年も、ケンブリッジ公御成婚の際にこれと同じようなものの、ご夫妻バージョンが発売されたのですが、私は買いそびれてしまいました。


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 こんな感じの中身です。


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 着せ替え人形、といっても、女王&フィリップ殿下は3種類の服。 ウィリアムとケイトは2種類、チャールズ夫妻は、1種類。

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 女王ご夫妻には、こんなラフな格好も用意されています。


 お人形部分は厚紙ですが、お洋服部分は、結構ぺらぺらの紙です。


 ロイヤル・ファミリーの着せ替え人形を作るあたり、さすがイギリス。

 日本で、皇室のこのようなものはありませんものね。

 まあ、ロイヤル・ファミリーのお面を作ってしまうような国ですので。