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WITH HOPE!!

在英14年目、イギリスの生活を愛し、楽しんでいるMiyukiです。
イギリスで細々と演奏活動をしているので、クラシック音楽の話題、日常、イギリスの姿をお伝えしたいと思います。
バレエが好きで、ロイヤルバレエの公演を主に観ているので、その感想も。

 ここでしばしば話題になる、私の8歳の男の子の生徒。

 3年前は、ピアノが大嫌いで、大変でした。


 彼は再来週、グレード4の試験があるのですが、今日のレッスン中、ウォルター・キャロルの『Alone at Sunset』という曲で、まさかのまさか、私をウルっとさせてくれました。

 本人は、きょとんとしていましたが。


 歌う曲です。 8歳には難関か、と思ったのですが、自分で選んだ曲。

 この4週間、ペダルの使い方を頑張り、やっと形になってきました。


 もちろん、まだまだ問題はあって、ガクっとさせられる部分もあるのですが、ところどころで、非常に美しい響きの和音を弾いていました。

 この子が、あれだけ大変だった子が、たった3年間でこんな演奏をするようになるとは、あの時には全く想像できませんでした。


 それにしても、去年もこの曲を勉強した生徒がいましたが、素敵な曲です。

 『海の物語』という曲集の中の1曲なのですが、私は、他の曲はどうかしら?と思って楽譜をみてみたものの、他はいまいち惹かれるものがありませんでした。

 

 お父様はまだ子供たちには話していないのですが、今年の夏休みは、お父様のご実家へ行くので、レッスンもお休み。

 夏休み前の、レッスンはあと3回だからね、と伝えたら、

「どうして? 僕はずっとレッスンしたいのに。 休みたくない」

 と寂しそうな顔をしていました。

 とにかく、彼がこういう気持ちになること、私には、感動です。


 

 ペダル、こちらには、以前も書いたように補助ペダルが手に入る環境はありません。

 ペダルに足が届かないうちは、基本的にペダルは使わせませんが、どうしても、ペダルが必要な曲もあります。

 この子はどうにか、足のつま先が床に着く状態。

 普段は、バスルームで使うような足台を使用(ほとんどの子供たちがバスルーム用のものを使っています)。

 今回は、お父様にお願いして、厚み1cmほどの板を数枚用意して頂いて、かかとの部分にそれを置くことで、どうにか解決。

 足台を作る為に、私は本気で、電動ドライバーを買うことを考えましたが、今のところは、どうにか対処しています。


 

 いつも思いますが、教材の工夫、という面では、日本はすごいですよ。

 毎回、日本へ行くと、ヤマハの楽譜売り場で何時間も過ごすことができるほどです。



 青空で、暑いのかと思いきや、だんだんと怪しい天候になっていったロンドンです。

 1週間が過ぎるのがあっという間。 明日はもう金曜日。


 2001年から2008年まで、毎年北ロンドンで行われる1週間のサマーコースに参加していました。 毎日違う先生方からレッスンを受け、ピアノ三昧の1週間を送ります。 周りには自然しか無いような場所(2007年から場所が変わりましたが、両方とも同じような環境)で、いわば、音楽の牢獄のようなところです。

 朝から晩まで、ピアノ漬け。 食事も出るので、食事の支度を考えなくてもよい環境です。


 私の師匠が主催しているもので、高校生までが多く、リピーターも多いのが特徴。

 1年に1度会う、いとこ会のようなものです。 いとこが一人しかいない私にとっては、毎年、レッスンももちろんのこと、友達と会うのも楽しみ、というサマーコースでした。


 いろいろな気持ちがあってこの3年間は参加していなかったのですが、今年は久々に参加することに。

 といっても、色々と迷っていたのですが、先月末に、Dr.Sと奥様の生徒さんの発表会を観に行って、少々衝動的に決めました。

 先日、やっと先生に空きがあるか連絡したら、あるとのこと。

 申込書を提出する前に、インヴィテイションのレターが送られてきました。 さすが、我が師匠!!

 メールには、「またみゆきのピアノを聴くことができるのは、Delightedだ」、と書かれていたので、「先生をがっかりさせないと良いのですが」と返信しておきました。


 非常に何がなんだかわからないのがこのコースだったのですが、いろいろあちらも学んだようで、ウェブサイトが充実していて、驚きました。

 よく、日本からの参加者が、こんなにめちゃくちゃできちんとしていないサマーコースは初めて、と文句を言っていました。 私はここしか知らないので、これが基準になっていますが。 我が師匠にきちんとしたことを求めること自体間違っている、という考えですし。



  本当は、先生をからかって、今年サマーコースに参加するのは、

「あのカッコよくて、ハンサムな先生の顔を拝むため」

と言おうかな、と思ったのですが、先生を悲しませるので、自粛。

 まあ、私自身は、あの先生のことをそのようには思っていないのですが、巷では、カッコよくて、有名。

 

 私はこの先生に、カーディフの音大時代、室内楽でお世話になったりもしたのですが、当時、音大というと50代以上の男の先生か、ゲイの先生ばかりだった中で、30代のこの先生(多分、ゲイではない)は目立ったものでした。

  我が師匠でさえ、この先生が王立音楽大学で代理の先生として、私が在学中にいらした際、

 「どうして、あの先生が代理で呼ばれるのかしらね?」と言った私に対し、


「当たり前だ。 あの先生は、ハンサムで、good lookingで、背が高くて、若いんだ。 カレッジのピアノ科主任(女性)はああいうのが好みなんだろうよ」 と吐き捨てるように言ったものです。


 王立音楽大学も、当時は若い先生なんていなかったので、女子生徒たちが、うわさを聞いて、こぞってレッスン室を覗きに行っていました。 私は、前の大学でお世話にもなっていたので、一応挨拶したのですが、それを他の友達が見ていて、「ずるい」と言われたものです。


 というわけで、この夏は、ピアノの練習をがんばります。 あのコースで、レッスンで自分の100%で弾くためには、200%の準備が必要なことくらい、とっくに学習しています。 その学習が活かされているかどうかは、毎年なぞですが。


 3年間参加していないので、顔ぶれも変わったことでしょう。 仲良くしていた当時の高校生たちはもう大学生。 ちょっとさびしいかな、なんて思いながら、久々に、自分のピアノだけに1週間浸ることができること、今から楽しみにしています。

 

 

実は、少々参っております。

 今までに、いくつもの問題に出くわし、一つ一つを自分で解決していきました。

 イギリスに来て数年は、問題を解決するたびに英語が上達していったので、英語を勉強しない私に与えられた神様からの罰だと思ったこともありました。


 私が住んでいる住所は、少々わかりにくくて、通常のポストマンが休暇中の場合、私の手紙、その他が配達されないことはしばしばありました。

 一番残念だったのは、3年ほど前、日本の家族が送ってくれたクリスマス・プレゼントを手にできなかったことです。 私は実家から何かを送ってもらうことはほぼ無いので、クリスマス・プレゼントを受け取ることは毎年とっても楽しみにしていました。


 この時、配達員が間違って隣の家に不在表を入れたことから問題がおこりました。 

 結局、私が集配所に小包を引き取りにいかなかったので、このプレゼントは数ヵ月後、日本の実家に送り返されました(日本では、わざわざ日曜日に郵便局の方が家に届けて下さったそうです)。


 これで一つ学んだ私は、アマゾンなどで本を頼んだ際、もし届かなかったら、不在表がなくても、直接集配所に身分証明と住所が書かれたものを持って行き、その場で荷物を出してもらっていました。 


 2週間半ほど前、アマゾンであるものを注文しました。 私には珍しく、少々旬なミーハーな買い物です。

 先週のバンクホリデーを考慮しても、まだ届かないのはおかしい。

 先週あたりは、配達員が違うことも感じていました。 生徒の試験のお知らせも届かなかったから(インターネットで既にわかていますが、一応、郵送もされてきます)です。


 他にも今週頭には受け取ると思っていたものが届いていません(これについては、後述)。

 

 昨日、朝からオペラハウスに当日券を買いに行った帰り、集配所へ行き、アマゾンで頼んだものを受け取ろうと思いました。

 が、行ってみたら、不在表を持ってきていないのであれば今見つけられない。

 この紙(不在表をもってきませんでした。 すみません、という紙)に氏名、住所、電話番号を書きなさい。 探して、今日の午後電話連絡する、とのこと。

 私は、全く私の落ち度ではないので、きちんと説明をし、その場で見てもらおう(住所ごとにまとめてあるので、簡単なのは知っている)、と思ったのですが、このおじさん、全く協力的でない。

 「他の仕事だってあるんだから、君のを探すのには1時間かかるんだから、今はできない」

 の一点張り。


 私は他のことで頭にきていたことがいくつもあるので、カスタマー・サーヴィスの電話番号を聞いて、絶対に午後に電話をすることを約束し出ました。


 その場で、カスタマー・サーヴィスに電話。

 最初は、アドヴァイス・センターというところにつながってしまい、すべてを話した後、苦情取り扱い部門に繋げてくださいました。


 教育されているのか、とりあえず、私の苦情には、全て、「そうですね」という言い方で返答。


 住所を聞かれ、私の管轄区の集配所のマネイジャーに話をするから、とのことでした。

 

 ちなみに、集配所から昨日午後、連絡はありませんでした。

 そして、今日もありませんでした。

 明日は、再び行ってみます。


 そして、それ以上に困ったことが4月からおきていて、特にこの10日間は不便なことがあるのです。

 これについては、ロイヤルメールだけではなく、銀行もからんできているので、また後日。

 私自身は全く無事ですので。

 今回は、お金を勝手に使われた、ということでもありませんので。


  でも、とにかく、頭にきています。

  とりあえず、今、ロイヤルメールと銀行に、苦情の手紙を書く準備中です。

 英語学校に1年間通った時、ライティングの問題では、よく、苦情の手紙を書く、という課題が出ましたからね。

 私は、経験豊富で、これが非常に出来が良くて、先生に苦笑されたものです。


 

 久々に午後から青空が広がりました。

 イギリスは方々で洪水です。 どうなるのでしょう。

 水不足で、昨年のセイシェルのように、一般家庭の水道が止められてしまうよりは、はるかにマシですが。


 バレエの感想が溜まりに溜まっていますが、昨夜のことを。

 (感想ではありませんが)



 昨夜は、オペラハウスで、バランシン振付の『王妃の舞踏会』とブルノンヴィル/コボーの『ラ・シルフィード』を鑑賞してきました。

 この大好きな組み合わせ、残りはあと金曜日のみ。

 

 『ラ・シルフィード』のカーテンコールにて、シルフィードを踊っていたアリーナ・コジョカルが、指揮者、ジェームズに頂いた花束からバラの花を1輪ずつ手渡しました。

 ここまでは彼女は毎回やること。


 そして、もう1輪を、ガーンを踊っていたホセ・マーティンに手渡しました。 そしてハグ。

 すかさず、ジェームズを踊っていたヨハンがそこへ行ったので、これは、婚約者であったエフィーをガーンにとられ(正確に言うと、ジェームズがすべて悪い)、シルフィードまでとられそうだから、アリーナを取り返しに行くのかしら?と私は思ったのですが、違いました。

 ヨハンは、ホセのことを前に押し出し、ホセがおじぎ。


 これは、異例のこと。

 ここでピンときました。 

そして、ホセに、大きな真紅のバラの花束が渡されました。

 通常、ロイヤル・オペラ・ハウスでは、男性ダンサーには舞台上で花束を渡しません(例外は、女装する時)。


 今回が、ホセのロイヤルバレエ引退(退団)公演でした。

 このことを知らずに舞台を観ていて、昨夜はずいぶんとホセがさわやかな顔をしているな、とは思っていたのです。


 たいていは、誰かが退団する時にはうわさを耳にしていることが多いのですが、今回は全くうわさを耳にしていませんでした。


 彼のこの後については、終演後耳にしましたが、どこまで公になっているのかはわからないので、今回はここに書くことは控えます。


 

 プリンシパルの一つ下、ファースト・ソロイストのスペイン人。

 私が知る限り、主役は踊っていませんが、準主役のマキューシオ、レスコー、ヒラリオンなどを踊っていました。 今シーズンは、舞台の回数も少なかったのですが、今回、私は久々に彼の踊りを観ました。


 少々残念だったのは、最後の公演での伝統女装を観ることができなかったこと。

 12月の、フランチェスカの退団公演の時には、友達はその伝統を知らずに彼女の男装に気がついたものの、私は気をつけていたのに、気がつかずに終わってしまいました。

 

 というわけで、いつもとは違うカーテンコールが行われた昨夜の舞台でした。


 

 毎日毎日雨です。

 5月末の天候が幻だったのか、再び冬のような格好に戻っています。 どうなっているのでしょうこの国は?

 

 ハーフターム・ホリデーも終わり、今日から再び学校が始まりました。

 それと同時に、今週から、7月中旬までが、王立音楽検定の試験期間。

 私の生徒は、来週、再来週。 


 今週末に楽典(セオリー)の試験があるのですが、今回受験する生徒、危機感がまったくありません。

 100点満点で、75点以上が合格。 過去問をといていますが、いまだに、62点が最高。

 100点満点、といっても、作曲が15点分あり、今までの経験上、滅多に10点以上はもらえないので、92点満点くらいで考えておかなくてはいけません。

 

 この生徒、理解していないのではなくて、ただ単に、うっかりミスが多い。

 先日なんて、うっかりミスで20点以上失いました。

 問題をきちんと読まない癖があり、それは、学校でもそうだそうで、本人にも自覚があります。

 それで、本人なりにきちんと考えて、大切な部分にハイライトを入れていますが、それでも、間違います。

 

 シャープをフラットにしてしまったり、スペリングのミスだったり、楽器を答える問題で、ファミリー(弦楽器、木管、金管)と、楽器(その中の例えば、ヴァイオリン、フルートなど)を逆に答えたり。


 心配しているのは私だけで、本人は、いたってお気楽。

 「うっかりミスをしなければ受かるんでしょ? 楽勝だよ」

 あなたは、うっかりミスをしないことが今までなかったのですが、試験の時に急にできるものなのでしょうか???


 移調の問題は面倒、といいながら、この前は、まったく手をつけていませんでした。

 

 今まで、落ちた生徒はいないのですが、彼は、私の落ちる生徒第一号になるそうです。

「どういうことだって、ナンバー1っていうのは、うれしいよ」

 私には、不名誉なナンバー1だと思うのですが・・・

 

 この楽典、日本でいうと、音大受験レヴェルになります。

 私自身は、音大に行くことを決めて、日本でグレード試験を受ける必要があって、この楽典を2ヶ月で勉強しました。

 実技試験のグレード6以上を受ける場合、セオリーのグレード5をとらなくてはいけないのです。

 現在のセオリーの生徒の最年少は8歳です。

 8歳の頭にあれだけのことを教え込むのは、実は大変。

 だから、実技がグレード5には達していませんが、早めにセオリーのレッスンをスタートしています。


 少々、胃が痛い今週です。


 ちなみに、あれほど学科が苦手な私が、このセオリーは大好き。 パズルのようなもの。

 セオリーを教える生徒がいない時には、自分で過去問を解くほどです。

 

 あと一息です。

 相変わらず不安定な天候なものの、昨日よりはマシ。


 ハーフターム中、一昨日、昨日はレッスン時間も長かったのですが、その分、今日は午後の早い時間に教え終了。

 というわけで、お天気がよかったら、今が盛りのバラを見に行こうかな、と思っていたのですが、非常に不安、小雨がぱらつく、ということで、楽譜屋さんへ。

 普段、生徒の楽譜を購入したりするのは、大きな書店の楽譜売り場(夜9時まで開いているので、非常に便利)へいくのですが、どうしても足りないものがあるのです。


 オックスフォード・ストリートをちょっと入ったところにある、チャペルへ行ったら、なんと、ヘンレ版の一部が、35~80%オフ! ほとんどは、40%オフくらいでしたが。 

 既に持っているものも多いのですが、ちょうど買いたい、と思っていた楽譜が安くなっていたので助かりました。

 セール品がなくなるまでセールらしいので、ヘンレ版を探している(とはいっても今日の時点で、バッハがいくつか、ブラームス、リスト(バラード、巡礼の年第2年、詩的で宗教的な調べあたり)、ドビュッシー、ベートーヴェンのソナタのピース)ロンドン在住の方は行ってみる価値ありかもしれません。 ピアノ以外も結構ありました。


 

 ちょっと心を入れ替えて、今まであまり勉強してこなかった分野の曲をしばらくさらうことにしたので、新しい楽譜。 

 子供たちに新しい楽譜を渡すと、彼らはとびきりの笑顔をかえしてくれますが、大人でもそう。

 新しい楽譜を手にすると、やる気がでるし、がんばろう!弾けるようになろう!と思うものです。


  

 夏前に、あと2回残っているコンサートのプログラムも提出し、あとは練習するだけ。

 プログラムの提出が終わると、ちょっとした寂しさがあります。

 


 バレエの感想、書きたいとは思いつつ、今は全くといって良いほど、感想が日本語になりません。

 メモとしては残してあるので、そのうち、まとめます。


 午前中は、それなりに天気がよかったのに、お昼頃から大雨。

 今日は教えの軒数も多くて、しかも、普段とは違う時間割なので(ハーフターム・ホリデー中)、同じ地域だけれど、微妙に遠くて、歩く距離も長い、という感じ。

 途中で、2度ほど車に水をはねられ、足もスカートもびしょびしょ。

 とても、よそのお宅に上がれる状態ではなかった為、家に近い教えの途中で、着替え、ウェリーズに変える始末。

 ですが、夕方からは、すっかり雨もやみました。 ついていない・・・


 昨晩のこと、母と電話で話していたら、実家の最寄り駅からちょっと行ったところの大きめの駅がずいぶん変わった、とのこと。

 昨年の夏、工事が進んでいるな、とは思っていたのですが。

 

 小学4年生から高校3年生で渡英するまで、バレエのお稽古の帰りに乗換えで使っていた駅。

 ちょうど、私の実家の最寄り駅の階段に近い車両に乗る為にホームで待つのが、立ち食いそば屋さんの前。

 小学生の頃から、あのおいしそうな匂いに魅せられ(おそば大好き)、大人になったら、立ち食いそばを食べるのが夢でした。

 

 大人になっても、なかなか勇気が出ず、さすがの我が親も、女の子が一人で立ち食いそば、というのは・・・ということを言われ、食べたことがありませんでした。

 あんな地元の駅のホームだと、絶対にどこかで知っている人が見ていて、

「あら、加藤さんのところのみゆきちゃんが、立ち食いそば」

 と、いわれるに決まっています。


 こんなことなら、昨年の夏日本へ行った時、記念に食べておけばよかった、と後のまつりです。


 

 一昨年だったか、歯医者でしゃべっていた時(なぜか、歯の治療をされているはずなのに、おしゃべりが多い)、息子から、日本で何を食べたいのか、ということを聞かれました。

 立ち食いそばを食べるのが夢で、と言ったら、ふーん、と。

 

 我が家とは違って、女性一人で立ち食いそばは・・・・という感覚は無いようで、話が通じませんでした。


 しかも、「どうせ、妹はいつも立ち食いそばを食べているんじゃないの??」とのこと。

 いや、妹は私と違って、そのような感覚を持っておりません・・・

 これを伝えたら、彼女は怒っていました。


 最後は、

「お嬢様が指をくわえて立ち食いそばをうらやましくみているんだ」

 といわれましたが・・・


 どちらが普通の感覚なのでしょうね、今の時代。

 ジュビリーの連休、残念ながら悪天候。 昨日は、ぎりぎり雨も大丈夫だったのですが、今日は再び雨。 

 人々は冬の服装に戻っています(だから、この国では、衣替えができません)。


 

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 昨日のこと、ストリート・パーティーをしている人たちを発見。

 数日前、ここで、住民たちが旗を用意していたから、もしかしたら、と思っていました。

 

 私の三連休は、結局雑用、事務仕事で終わってしまいました。

 先週、2度遠出をしたばかりですし、天候も悪いからおとなしくすることに。

  

 こうして、午後、丸々と時間があることはあまりないので、一気に事務仕事がはかどります。

 やってもやっても終わらない。 でも、やっぱり今のままでは悔しいし、情けないし、駄目人間だから、色々とがんばることに。

 過去を嘆いても仕方がありませんからね。

 ここはポジティブに。


 でも、プリンターのインクがどんどん減っていきます。

 インクを換えたのは、ついこの前のことなのに・・・


 というわけで、この二日間お休みだった分、明日、明後日は教え三昧です。 

 なぜか、このハーフタームはお休みをする生徒は2人だけ。

 皆さん、まじめですね、レッスン希望です。

 先週は私がコンサートでレッスンできなくて、しかも、生徒たちも色々と忙しいですから、他の日に振り替えができなかったりもしたので、レッスンを希望してくれることはありがたいのですが。

 

 まあ、グレード試験が目の前の子達がいますので、レッスンを休まれるよりもずっと良いのですが。

 いつもとは全く違う順序で教え移動なので、間違えないようにしなくてはいけません。

 

 ジュビリーのいろいろな行事がありますが、私は人ごみに入るのがいやで、行かず。

 その代わり、午後からボンド・ストリートへ行ってきました。

 高級店が立ち並ぶ、私にはご縁がない通りです。


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 やってきたのは、こちら。

 私はマダムではないので、縁がありませんし、入ってはいけないと思っていました。 捕獲されるかと・・・

 ここにきたのは、もちろん、ショッピングの為ではありません。

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 この為。

 先日、まだ大学にいる友達からここで今日演奏する、との連絡をもらいました。

 先週だったかの卒業リサイタル試験を教えと重なって聞き逃してしまいましたし、実はこの高級店に入ってみたい、と思ってみたので、良い機会。

 

 どうやら、大学とのコラボで、2日間、午後1時から午後6時半過ぎまでのコンサートを行っていたようです。

 毎時に始まり、一人35分から55分くらいのリサイタル。

 ファツォーリのグランドを使っていたので、きっと持ち込みしたピアノだと思います。



 友達からあらかじめ知らされていたプログラムを見る限り、日本の銀座シャネルで行われているようなコンサートかな、と思ったのですが、違いました。

 入り口にグランド・ピアノを置いて、どちらかというと、BGM的な感覚。


 両日分のプログラムが1冊になっていましたが、試験中、ということもあり、演奏されるのは、ベートーヴェンのソナタとか、シューベルトの大きなソナタとか。

 ピアノの周りに椅子が置いてあるわけでもなく、皆さん、商品を見る為に歩き回るわけですから、演奏する方は集中力がとても大変だと思います。

 

 正直、中途半端な企画かな、と思いました。

 友達も、最後に弾いた、インプロが一番この場にあっていたのです。

 ジャズにうまく、クラシックを混ぜて弾いたもの。

 インプロが大の苦手の私には羨ましい限りでした。

 
 折角なので、商品を見てみましたが、ヴィトンって目が飛び出るほどお高いのですね。

 お財布一つが、私が年間にロイヤルバレエに払う金額よりも高いのですもの。

 私は、ヴィトンを持つより、立ち見で、週に何度もオペラハウスへ行く方を選びます。

 もちろん、良い皮だし、とっても良い製品、ということはわかりますが。


 友達の演奏を聴いている間、ロイヤルバレエの群舞のダンサーお二人の姿をお見かけしました。

 


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 方々のストリートにユニオンジャックが見られますが、ピカデリーは、フォートナム・メイソンの飾りと同じデザインの旗。 暗くてわかりにくいですが。

 3月だったか、友達と冷やかしでフォートナム・メイソンへ行った時(友達が、私に見せたいものがある、といって、幼虫とか、蟻とかが入ったお菓子を見に行った)、ジュビリーのデザインが、楽器を用いたもので、どうして、クウィーンのことなのに、楽器を使うのか(クウィーンは音楽とか、芸術の関心が低い)、と大笑いしたものです。

 オペラハウスのご婦人たちの中には、

「女王は、馬のお尻ばかり見ていないで、少しは芸術に関心をもってくれたらいいのにね」とおっしゃる方々もちらほらと。

 ジュビリー・ウィークエンドです。

 火曜日までバンク・ホリデー。

 

 ずっとすばらしい天候が続いていたのに、昨日から天候が崩れ、今日は、ずっと雨でした。

 なんと悪いタイミング・・・


 テムズ川に船を見に行きたかったのですが、疲れが抜けなくて、人ごみを歩く気はなかったので、パス。


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 ものすごいお祭りムードなので、不動産屋さんの軒先がこんなことに。

 とにかく、どこもかしこもユニオン・ジャック!

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 チューブの広告。

 地域住民との交流を深めるために、ストリート・パーティーを!と言っていましたが、やったところはあるのでしょうか?


 地域住民との交流を深めるのなら、盆踊りが一番適している、と私は思いますが。

 あれほど、すばらしいものはありません。

 まあ、イギリス人に、炭坑節、八木節、東京音頭のリズムは難しいかもしれないから、百歩譲って、カウントリー・ダンスかな。

 でも、あれには、移動のルールとかもあるから、やっぱり、手と足が自然に動くようにできている、盆踊りが一番です。

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 小学校の柵にも、ユニオン・ジャック。

 

 スーパー・マーケットで、王室6人のお面を見つけました。 カミラさんは含まれていませんでした。

 

 珍しく、明日、明後日教えが入らなくて、2連休(その代わり、水、木曜日はすごいことになっています)。

 どこかに行こうかな、と思うものの、天気が良くなさそうなので、事務仕事、練習で終わりそうです。