「ずーっとつながっているんです…」
ある日、整体院での出来事です。
何回か来ている患者さんに私とのつながりと、
その時に関わっていた過去世のお話をしました。
それは、
私が遠い昔にお坊さんをやっていて、
全国を行脚していたときに半年ほど滞在していたお寺での内容です。
誰もいない廃寺で一休みしようと立ち寄ったのがこの話の始まりになります。
もう2日ほど何も口にしていなかったので、お腹が空いていました。
廃寺の手前に村があったので、
そこで何か食べるものを恵んでもらおうと考えてある民家を訪れました。
そこにはおばあさんが一人で住んでいて私はご飯を頂くことができました。
お礼に私は説法をそのおばあさんにしたところ、
ぜひ他の村人たちにも話をしてほしいとのことを話されたので、
廃寺でよければお話をしましょうと約束をしました。
(なんかいまやっているセミナーですね♪)
次の日、寺に集まってきた村人たち8人にいろいろな話を話しました。
そこに一人の男性が私に悩みを打ち明けてくれました。
その男性は農家で野菜を作っています。
いろんな野菜を作っていますが、お腹が膨れるものではないので、
自分がもつ畑でお米を作りたいと思っていたそうです。
そこでその男性はどこか美味しいお米を作ってはいないかな?と探しだしたそうです。
探すうちに隣の村に美味しいお米を作っているという農家があるということを知りました。
その男性は夜中に隣の村の田んぼに行き、稲穂を盗むのでした。
本来は苗が欲しいと言えば良かったのですが、
おそらく時代的に貰うということは出来なかったのかもしれませんね。
男性はその稲穂を自分の畑に埋めなおして、
お米が収穫できるくらいに育てました。
その出来上がったお米を畑にまいて、
どうにか田んぼとたくさんのお米を収穫できました。(^∇^)
うまくお米も作れたのは良かったのですが、
男性には稲穂を無断でとってしまったことにずっと後悔をしていました。
その男性、私がこのあとに話す内容に完全には納得がいかず、
その後もお米のことを考えるあまり、体調を崩してしまうのです…
そしてまた長い年月を過ごし、また私に出会ったのでした。
私はその男性にこう言いました。
『あなたはその稲穂を無断でとったことを後悔しているが、
あなたが作ったお米で喜んでくれた人はどのくらいいますか?
自分一人が食べるために盗んだものではないでしょう。
もし、あなた一人で食べるために盗んだとしても、
それによって誰かが悲しむ人はいません。
盗んだことを後悔するのは自分だけのことを考えているからです。
自分や周りの人があなたのお米によって喜んでくれているのです。
自己満足だったのではと思ってしまうかもしれませんね、
しかし、お米は本来自然にあったものです。
それを誰かが自分のところに運んだだけです。
あなたもお米を運んだのですよ。
みな、そうやって自然にあったものを運んだのですよ。
今、隣の村のお米を作っている農家の人に
以前、自分は稲穂を盗みました。といってごらんなさい。
そこの農家の人は誰一人としてあなたを責めることはしないはずですよ。
なぜなら、あなたは結果として自分や仲間である村人に喜ぶことをしたのだから。
逆にあなたが自分の農家の田んぼから稲穂を盗られたとしましょう。
数年後、あなたのもとにお礼をいいに来たとしたら、どう答えますか?
勝手に盗られたことを責めますか?
それとも、結果がよいことになったのだからと許しますか?
あなたはお米を作れたことで自分と隣の農家の人に感謝をしたのではないですか?
感謝をされて悲しむ人や怒る人はいないと思いますよ。』
そんな話をしました。
今の時代ならお金で解決されますが、お金やもので解決されないものもあります。
解決されない問題。罪という意識。
罪の意識はあなたの思い込みです。
でも実際は…とか、もしあのときに…と考えて生きているのであれば、
それは損をしています。
どこで損をするかと言えば、時間です。
その思い、考えを持ち続けると似たような同じ出来事を引き寄せることになります。
同じことを繰り返すのは、思い、考えをずっと持ち続けているからです。
無意識に想像して現実に同じ出来事を作り出しているのです。
同じことを作り出すのに使う時間とエネルギーは膨大な量になるからです。
それを時間の無駄と思うか、成長ために必要か思うかですね。
人は日々起こる出来事からたくさんのことに気づいて学んでいます。
その体験は新しいものでもあり、古いものでもあります。
何百年と同じことを繰り返しているものもあります。
その考えに納得して気がつくまで…‥
時間を有効に使いたいのであれば、後悔と反省を長く考えるのではなく、
良い経験をしたとまず考える。
それからさらにその結果をいかに良い結果にするためにはどうするべきだったのか、
ベストの考えを自分で作っていくことです。
同じ出来事が起こったときに、さらに自分が喜べる結果を出すために。
あなたは今日もいまこの瞬間でさえ、成長し続けています!
意識して集中して耳をすませ、目で回りを観察してみてください。
きっと答えと道がそこにありますから!