更新遅くなりました。


先日、無事にミュージカル タイタニック全公演終えました。

観に来てくれた皆さん、応援してくれた皆さんありがとうございました。

初演から約3年…またアンドリュースという男を演じられたことを本当に嬉しく思う。

今回、パンフレットで演出のトムと対談をさせてもらった。思えば、初演から彼とじっくり話したことがなかった。芝居を作っていく中で話すことはあっても、実際に俺のことをどう思っているのか?ということまでは話していなかったのだ。
同い年という共通点はありつつも、やはり彼は自分よりもずっと先を歩いていた。
トムが、俺のアンドリュースを見て、今までのアンドリュース像と全く違う人物になった、と言ってくれた。初演の時から、和樹にはカリスマ性があると言ってくれていたが、正直なところ、どうせお世辞だろうと思っていた。しかし、彼はキャスト一人一人の本質を見抜き、それぞれに合った役を当てはめていた。実際に、自分のことは自分ではよくわからない。が、誰よりも人を愛し、人に愛されるトムの言葉は説得力が違う。今は素直に彼の言葉を受け入れられる。まぁ、自分にカリスマ性があるかどうかは未だにわからないけれど笑笑
今回もトムのオーダーは無茶苦茶なこともあった。けれど、そのどれもがやる気を掻き立てるものばかり。役者やスタッフにとってはトムからの挑戦状だ。受けないわけにはいかない。やるならとことんやってやろうと、皆奮起した。
彼と出会えたことは俺だけではなく、皆にとって財産になったことだと思う。
トム、本当にありがとう。

そしてキャスト。
前回から引き続き、マサくん、コーヘー、みかりん、すどかな、佐山さん、安寿さん、戸井さん、そーまさん、栗さん、津田さん、りゅーちゃん。
そして新たに、こみなみちゃん、豊原ちゃん、屋比久ちゃん、けんと、こーだい、ひろき、あいばっち、大ちゃん、霧矢さん、禅さん。
みかりんはキャロラインへ、そーまさんは船長へ役変わり。
再演とは思えないカンパニーの仲の良さでした。
若手を温かく見守ってくれた先輩たち。
中でも、俺はそーまさん、禅さんにとてもお世話になった。
今回、イスメイを演じた禅さん。ロミジュリとベスで共演はしているものの、そんなに芝居の絡みもなかった。しかし今回がっつり絡むことで、改めて石川禅という役者の凄さを体感した。いつもこちらが芝居がやりづらくないか、もっとこうしたらどうだ?と常に気にかけてくれて、役者としてとても有意義な時を過ごしたように思う。昔から禅さんの芝居、歌は好きだったが、ここに来てさらに惚れた。あぁいう、歌も芝居にする歌を歌いたい。
そーまさんもいつも笑顔で、愛をたくさん与えてくれた。セリフひとつひとつを毎回袖で確認する姿を見て、自分も驕ってはいけない、と身が引き締まった。

あぁ、もっと芝居していたかったなぁ。

千秋楽に、禅さんが

終わりたくねぇなぁ…

とポツリと呟いたのを聞いて、すごく嬉しくて、俺も同じ気持ちです、と心底思った。


アンドリュース

改めて貴方を演じられて、また一つ成長できました。きっと貴方の見ていた景色は凄まじいものだったでしょう。その景色、俺にも見えました。でもその状況でも希望の光を探し求め続けた貴方を、俺は忘れません。

たくさんの感情をくれて、ありがとう。


またいつか、共に出航する日が来ることを信じて…

祈り、胸に、今。