遅くなりました。
ミュージカル マタ・ハリ、昨日で全公演終了しました。
改めて、観に来てくれた皆さん、応援してくれた皆さん、ありがとうございました。
今回はアルマンとラドゥーという二人の男を回替わりで演じたわけですが…
本当に刺激的な日々でした。
マタ・ハリ役のちえちゃんをはじめ、Wで演じたシュガー、とんちゃんには感謝です。
ラドゥー時、毎回芝居を変え、ヒリヒリとした緊張感を与えてくれたパンルヴェ役の栗さん。
マタと共に人生を生きたアンナ役の和音ちゃん。
絡みこそなかったけれど、いつも敵対する絶対的な存在であり続け、同じくマタを欲したビッシング将軍役の福井さん。
誰よりも真っ直ぐで、戦争の渦に巻き込まれてしまったピエール役のたいきとヒロキ。
何役も演じ分け、共に戦い抜いたアンサンブルのみんな。
どんな時でも役者を裏で支えてくれたスタッフの皆さん。
そして、この物語を誰よりも愛を持って、多くの人に伝えようと、最後まで作品に、役者に寄り添ってくれた演出のさちこさん。
マタ・ハリに関わったすべての人に、最大の敬意と感謝を。
不思議なもので、先にアルマンの千秋楽を迎えて、もう演じないし、歌わないのに、残りのラドゥーを演じていた時も、舞台袖で歌ってしまうし、セリフを喋っていたんです。
終わったからと言って、彼の存在が消えたわけではないんですよね。ずっとずっと、俺の中で生き続けるんです。
今回、この二人の男に出会えたことは、俺にとってとてつもなく大きなものになりました。
戸惑いやプレッシャーが全くなかったわけではありません。
しかし、本当に、本当に、それ以上に楽しかった。彼らからかけがえのないものをたくさんもらった。だからこそ、それを歌で、芝居で返したかった。
アルマン、ラドゥー。
俺と出会ってくれて、ありがとう。