国名が母国と世界で異なるのは

アジアだけでは無く、

欧州もまた同様です。

 

「ドイツ」は

ドイツ語で「ドイチュランド」ですので

日本語と似ていますが、

英語名は「Germany」

ジャーマンポテトなどの形で

日本語にも入ってますね。

 

これは

「ゲルマン民族の国」から来ています。

 

一方、フランス語では

「Allemagne=アルマーニュ」

 

スペイン語やポルトガル語でも

同様ですが、

これは「アレマン人の国」

という意味になります。

 

英語では民族名、

フランス語では人種名、

ドイツ語では「大衆」の意味の国名、

日本語ではこのドイツ語由来の

国名が採用されています。

 

 

さらに複雑なのが

「オランダ」です。

 

正式には「Nederland」

 

ネーデルランドが国名で、

英語では「ネザーランド」

となりますが、

意味は「低地」という地理的特徴です。

 

命名基準は

「高地」だった「ブータン」

と同様ですね。

 

その為、フランス語では

「低地」を意味する

「Les Pays-Bas」が

オランダの国名となり、

これはスペイン語などでも同様です。

 

では日本人が使う「オランダ」は??

 

これは俗称

「Holland=ホラント」

に由来しますが、

ホラントはあくまでも

オランダ国内の一部地域

ホラント州を指します。

 

その為、

2020年にオランダ政府は正式に

「ホラント」の

国名としての使用を廃止しています。

 

しかし、

日本に限っては

出島の頃からの歴史的経緯もあり、

ホラント由来の「オランダ」の

使用を認めています。

 

日本とオランダとの歴史の深さですね~

 

 

そして、

国名があれこれあって

ややこしい代表格に

「イギリス」があります。

 

「England」

「United Kingdom」

「British」

「Great Britain」

など呼び名は多数ありますが、

正式名称は

「グレートブリテン及び

北部アイルランド連合王国」

です。

 

サッカーやラグビーの

代表チームでお馴染みですが、

「イングランド」はあくまでも

連合王国内の1つの国であり、

全体を代表はしません。

 

しかし、日本には

この「イングランド」を指す

ポルトガル語やオランダ語が

江戸期に入り、

「エゲレス」などとして定着、

幕末になり

「英吉利」の字も当てられ、

イギリス=英国が

連合王国を指す国名になっていきました。

 

案外世界の国を見渡しても、

自国での呼び名が、

世界での呼び名ではなかったりします。

 

 

 

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