最近の日本の
学校事情はよく分かりませんが、
学内弱者にとっての
学校のトイレと校舎裏は
かつては危険地帯として定番でした。
先生の目が
行き届きにくいですからね。
それは世界に目を向けてもやはり同様。
どの国の十代の不良たちも
学内トイレと校舎裏の
居心地が良いようです。
それは当然LAでも同様で、
学内トイレは
不良の溜まり場の1つではありました。
ある日私が高校のトイレに行くと、
年下の若手ギャング連中
5、6人がいます。
直ぐに取り囲まれ、
前に2人、後ろに1人、
近い奴は20㎝くらいの距離に近付いて、
足下から顔までしっかりと見た後、
世界各国の不良の定番
「ガン飛ばし」をしてきます。
薄暗いトイレで
ギャング複数人に囲まれ
絶体絶命の私でした。
救いの手は、
トイレのさらに奥から現れ、
「よ～♪どうしたの??」
と明るく声をかけて来ます。
私の親しい友人で
ギャンググループの幹部の男。
その声掛けの瞬間、
囲んでいた連中は一気に1m程に離れ、
ペコペコと挨拶をしてきます。
敵かもしれない得体のしれないヤツ。
から
自分たちのギャング組織の幹部の友人。
に私の肩書が変わりましたからね。
持つべきものは友人ですね。
ある日の高校の校舎裏では、
10人程のギャングが
1人の少年を囲んで
「ファイト」しています。
10対1の絶体絶命な彼。
彼らのギャング組織とは
全くの無縁の私ですが、
たまたま通りかかったついでに
ニコニコ見ていました。
1人が暴行されるのを??
いえいえ、これは
ギャングへの入団テストで通過儀礼。
若手ギャングが
「決闘」している振りをして
最若手の組織加入希望者の
度胸を試しているだけ。
それを知っているので
ニコニコと見ていましたし、
そもそも誰もが喧嘩に不慣れ過ぎて
「決闘」とは程遠く、
当たらない猫パンチの応酬で
自然と笑みもこぼれる
ガキのじゃれ合いでした。
なんせ完全部外者が
横でニコニコしていて
安全なくらいですからね。
とは言え、
こういう連中がたむろするのが
トイレや校舎裏なのは万国共通ですね。
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