今週は「D-Day」

ノルマンディー上陸作戦から

80年目という事で、

大規模な記念式典が

フランスで開催されました。

 

第二次世界大戦の趨勢を決めた

ノルマンディー上陸作戦は、

ヨーロッパ史においては

重要な分岐点の1つですからね。

 

ノルマンディー上陸作戦と言えば

映画『プライベート・ライアン』の

冒頭シーンが有名です。

 

壮絶な戦いとなった

オマハビーチの戦いを描いた

シーンですが、

雨あられと降り注ぐ

ドイツ軍の銃弾の中を

多数の戦死者を出しながら

上陸していきます。

 

もっとも、

数字的に見れば、

そのオマハビーチ単独での

上陸部隊の死傷率は5%台で、

太平洋戦争での

サイパン島における20%、

タラワ島における30%に比べれば

損害は作戦立案者の想定をも

遥かに下回るものでしたし、

 

他のビーチでは

ドイツ兵を見る事もなく、

単にビーチに上陸しただけ、

という部隊も多かったようです。

 

それが

「悲劇のノルマンディー上陸作戦」

となるのは戦意高揚プロパガンダの

成功と言えます。

 

 

話を戻して

オマハビーチでの戦いですが、

映画でも実際でも、

激しい抵抗の中でも

次々と米兵が上陸します。

 

これは、

非情な話しですが、

初期の上陸要員の役割は

「敵の弾切れ」にあるからです。

 

撃たれ続け、

続々と戦死していく事で、

ドイツ軍陣地の用意していた弾は

どんどん減っていきます。

 

ドイツ軍陣地への補給スピードと、

連合軍の上陸スピードの競争となり、

上回った方が勝者となる。

 

それが戦争の現実だからこそ、

続々と上陸を続けていく事になります。

 

 

この弾切れ要員の存在は

現代戦においても変わりません。

 

人からドローンやミサイルに

変わっていますが、

ウクライナ戦線において、

安価なドローンなどを用いて

ロシア軍は

ウクライナ都市部への攻撃を行います。

 

当然ながらウクライナ軍は

防空兵器で反撃し、

 

「ロシア軍のミサイルの大半を迎撃成功」

 

という戦果を上げますが、

逆にこれがロシアの狙いとなります。

 

迎撃されることを前提とした

低性能ながら安価なドローンを

大量に飛ばし、

高額な防空兵器で迎撃させ、

軍事的には弾切れ、

経済的には支援国への

経済負担を増大させる

費用対効果の高い戦術となります。

 

実際、度重なる迎撃成功の結果、

NATO各国が供与した

高性能かつ高額な

ウクライナ軍の防空兵器は枯渇し、

ロシア軍の都市部、インフラ設備への

ドローンやミサイルでの攻撃を

防げなくなってきています。

 

これが

「弾切れ要員」戦術の効果となります。

 

 

 

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