東京都にある「品川」は

小ネタの多い面白い存在です。

 

有名な所では、

「目黒」駅は品川区にあり、

「品川」駅は港区にある、

という駅名と所在地のミスマッチ。

 

 

「目黒のさんま」は

落語の有名な噺ですが、

この噺に因んで品川区後援の

「目黒のさんま祭り」が開かれるのは

品川区にある目黒駅すぐ近くの神社で、

岩手県宮古産の秋刀魚、

栃木県産の大根おろし、

徳島産すだちを使います。

 

他方目黒区後援の

「目黒のSUNまつり」が開かれるのは、

同じく目黒駅近くの

目黒川沿いの目黒区内の公園で、

宮城県気仙沼産の秋刀魚、

宮城県産の大根おろし、

大分県産かぼすを使います。

 

う~ん、ややこしい(笑)

 

すだちとかぼすの違いがありますので、

区の違いだけでない

香りの違いもあります。

 

 

品川と言えば

「品川宿」が東海道の第一の宿ですが、

こちらは当然ながら品川区にあります。

 

その為、

港区にある「品川駅」から

南へ進むと

品川区の「北品川駅」へ着くという

時空を超えたような

怪現象が起こります。

 

これは、

品川宿は目黒川を境に

北品川と南品川に

分かれていたのですが、

明治5年に品川駅が

本来の品川ではない高輪に完成した為。

 

なお、日本初の鉄道を教科書的には

「新橋―横浜」間とされますが、

実際には「品川―横浜」間で

半年程早く開業しています。

 

ただ、これは仮開業で、

乗務員の訓練に充てられた

開業となります。

 

北品川宿よりも北に

「品川駅」が完成した為、

南に行くと「北品川」に着くという

ツッコみどころ満載な状況を生みました。

 

 

そんな「品川」ですが、

普通は「品川区」として

認識されると思います。

 

しかし、

「品川県」という

自治体だった時代があります。

 

明治2年、

明治政府は廃藩置県より早く

品川県を設置します。

 

品川区は勿論、

大田区、目黒区、世田谷区などの

近隣の区だけでなく、

練馬区、杉並区、多摩地方まで。

 

さらに新座、入間、所沢などの

現埼玉県地域、

一部現神奈川県地域まで含まれる

大きな自治体でした。

 

私は大学時代に東京都町田市に住み、

現在は品川区に住みますが、

これって「品川県内」での

引っ越しだったんですねぇ(笑)

 

そして、

町田市民あるあるが

「神奈川県町田市」という

誤った住所の郵便物が届くこと。

 

この事自体は

単なるミスなのですが、

歴史的経緯から考えると

なかなか深いミスでもあります。

 

町田市を含む多摩地域は、

「韮山県」の所管となり、

「品川県」設置と共に

品川県に移管され、

明治4年の廃藩置県で

品川県が廃止されると、

品川県北部地域は「入間県」に、

多摩地域は「神奈川県」に、

現品川区周辺は

「東京府」に分かれます。

 

その後明治26年に

多摩地域が東京府へと

移管される経緯があり、

現在地的には

神奈川⇒東京⇒神奈川⇒東京

と経ているので

「神奈川県町田市」の誤表記、

歴史的には深いんです(笑)

 

 

「品川」の範囲が

目黒川河口の「品川宿」だったことも、

埼玉から神奈川にかけての

広大な「品川県」になったこともあります。

 

目黒も渋谷も成城も町田も八王子も

全て飲み込んだ時期のある品川ですが、

最も広大だった時代の版図でも、

現品川駅は、

やはり品川の外なんですよね(苦笑)

 

 

 

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