「服装の乱れは心の乱れ」

なんて言葉があります。

 

小さな乱れが全体の乱れを表したり、

大きな乱れに

繋がって行ったりするという事。

 

子供の頃から

その手の標語や精神には

反発を覚えていて、

小学校入学直後から

小1用のワッペンなどを捨て、

ランドセルを潰してと

見事に反対側の道を歩き続け、

LA移住後は

ギャングと友達になっていきました。

 

私としてはそれが自分らしい道で

良かったのですが、

社会全体としては

大きな乱れは困ってしまう所。

 

それを示すような話が

昨日の記事に出た

ハイチ関連であります。

 

 

2010年、

ハイチで死者20万人超の

大地震が起こります。

 

既に破綻していた

国家としてのハイチですが、

国際社会の支援が入る事になり、

日本も自衛隊がPKOで派遣されます。

 

そのPKO部隊の部隊長の方の

お話を伺う機会が

その数年後にありました。

 

既に破綻国家で

治安が非常に悪かった為、

部隊長の方は派遣部隊員に対して

日本出発時に

自衛のための発砲許可を

与えたようです。

 

現地でギャングなどに襲われてから、

発砲許可を求め、

その上官が部隊長に許可を求め、

部隊長が日本に許可を求め・・・

とやっている内に現地では

部隊員は何も出来ぬままに

殺されてしまう危険性があります。

 

その為、

部隊長が全責任を負う事を先に示し、

全隊員に求める前に発砲許可を与え、

危険を感じたら

発砲するように命じたとの事。

 

そこまでしなければ

現地での安全が確保できない、

そんな国がハイチでした。

 

そして現地に入った自衛隊が

徹底的にこだわったのが

自衛隊車両の駐車の綺麗さ。

 

一日の復興作業が終わり

基地に自衛隊車両が戻ってきた折、

列になった自衛隊車両が、

縦から見ても、横から見ても、

完全に列が揃っているように駐車させ、

その自衛隊車両も

徹底的に綺麗にさせていたとの事。

 

それは、

ギャングや強盗、

不良グループなどが襲うのは

基地が整然としてない国の

基地、部隊だった為。

 

たかが部隊車両の駐車の

緩みや乱れですが、

それが部隊全体の緩みを示す事を

ギャングたちは本能的に察し、

襲撃の決断を彼らにさせる事に繋がり、

社会的混乱や歪みに

拍車をかけるようです。

 

自衛隊の基地でも

襲撃未遂のような状況は

何度か起こったようですが、

綺麗な車両に

整列している自衛隊車両を見て

隙の無い基地の雰囲気に圧倒され

結局襲撃は無く、

自衛隊員による発砲も

必要が無かったようです。

 

他方、

他の国の基地では

襲撃事件が相次いだようです。

 

小さな気の緩み、

乱れが大きな乱れに繋がり、

全体の歪みになっていくのは

社会原理であり

人の摂理なのでしょう。

 

ギャングなどが襲撃を諦める事で、

ハイチの自衛隊の

基地周辺そのものの治安も

改善されたといいます。

 

 

これは犯罪学の

「割れ窓理論」と同じです。

 

建物の窓が割れていると

周辺の治安が悪化する、

という80年代に提唱された理論で、

ニューヨークでは90年代に

この理論を取り入れ、

街の落書きや窓割れを改善させる事で

治安そのものを改善させました。

 

2024年、

ギャングが裏社会だけでなく

表社会まで支配するハイチ、

改善への道は遠くとも、

その初手は自衛隊PKO的、

統治側の自律の維持なんでしょうね。

 

 

 

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