人、組織の行動、戦略には

「目的」と「手段」があります。

 

ある「目的」を設定し、

それを実現させるために

最適な「手段」を見出し、

実行します。

 

この順番を間違ったり、

見失ったりすると、

行動が迷走をはじめ、

失敗へと繋がって行きます。

 

 

戦国時代の代表的な合戦の1つ、

第四次川中島の戦い。

 

信濃(長野県)北部へと

勢力を拡大する武田信玄に対し、

北信濃の豪族たちを守るために

上杉謙信が越後から南下します。

 

武田、上杉両勢力圏が

川中島周辺で激突した形です。

 

この戦い、

上杉軍の虚を突くはずだった

武田軍主力の動きが謙信に見破られ、

謙信は先んじて川中島に進出します。

 

その結果、

逆に虚を突かれたのは、

慌てふためいた上杉軍を

迎え撃つ腹積もりだった信玄本陣。

 

名将の呼び声高い信玄の弟や、

名軍師山本勘助などが

討ち死にする苦しい戦いとなります。

 

しかし、

武田軍主力が合流すると形勢が逆転し、

上杉軍は撤退します。

 

信玄、謙信の

一騎打ちでも有名なこの戦い、

「前半は上杉軍、後半は武田軍」

が勝利したと言われます。

 

しかしこの戦いの「目的」は

あくまでも北信濃の支配権です。

 

両者の戦いは

その為の「手段」に過ぎません。

 

信玄を討つ事にこだわった謙信、

結局北信濃の支配権を

武田家に取られていますので、

目的に則した勝者は

武田信玄となります。

 

 

太平洋戦争の緒戦で

連戦連勝だった日本軍。

 

ピノキオの鼻が伸び過ぎた頃、

1942年、現在の

パプアニューギニア、ソロモン諸島の海域で

「珊瑚海海戦」が繰り広げられます。

 

日本軍の「目的」は

現在のパプアニューギニアの首都、

ポートモレスビーの攻略。

 

その為に輸送船を派遣し、

その護衛に空母機動部隊を派遣します。

 

その情報を得た米海軍も

空母機動部隊を派遣、

歴史上初の空母対決が起こります。

 

日米ともに空母を1隻失った同海戦。

 

引き分けのように伝わりますが、

空母撃沈はあくまでも「手段」、

ポートモレスビー攻略が出来なかった

日本は敗北であり、

阻止を目的とした米海軍の勝利でした。

 

これは日本海軍が

「ポートモレスビー攻略」

「空母撃沈」

の2つの目的を同時に掲げ、

優先順位も目的と手段の整理も

出来ないままに、

日本海軍が行く所勝利あるのみ、

と高を括った結果の敗戦です。

 

全く同じミスを

1か月後のミッドウェー海戦でも

日本海軍は起こします。

 

「目的」ミッドウェー島攻略、

「手段」敵機動部隊撃破、

のはずが、この2つを

同時並行で達成しようと

目的を混同して迷走、

空母4隻を失う大損害を被り、

太平洋戦争のターニングポイントと

なってしまいました。

 

 

「目的」を見失った

人や組織の行動は弱く、

付け入る隙がそこに生まれます。

 

 

さて、

私が投資講座で教えている投資メソッド、

勝率は9割を超えるものとなります。

 

ただし、

これは「目的」を絞って

運用した場合となります。

 

その目的とは「勝つ事」となります。

 

ようは利益を出して運用を終える事を

私は唯一の目的に設定しています。

 

しかし、

人の心は弱く、

投資を始めると異なる「目的」が

頭をもたげて来ます。

 

それは「儲ける事」。

 

 

投資をする以上儲けたくて何が悪い!!

 

と、ド正論が聞こえて来そうですが、

この第二の目的が浮かんで来ると、

みるみる投資は難しくなり、

そして勝率も利益率も

逆に低下していきます。

 

私は「投資はゲーム」と伝えていて、

ゲームである以上、

勝って気持ち良く終えるのが

一番となります。

 

そして儲けは、

その勝ったご褒美であり、

時に莫大な利益を生む事もありますが、

それはあくまでもボーナスです。

 

しかし、

その莫大な利益を目的に投資に臨むと、

現状5万円の利益だ、

でももっと利益を増やそう♪

と思っている間に

利益が1万、5千、と減っていき、

人によってはその5万だった利益が

マイナス5万、10万になるまで

保有し続けたりします。

 

 

私は勝つ事のみを目的に

投資というゲームで遊んでいますので、

小さな利益でも

どんどん確定させていきます。

 

1回の勝利だけならば、

受講者の方に遠く及びません。

 

個々の取引だけを見ていけば、

私の方こそ教わる立場になるでしょう。

 

しかし、それでも私が

投資講座を主催出来ているのは、

1週間、1ヶ月などの単位で見た時の

勝率の高さ、利益率の高さとなります。

 

 

「儲け」るための手段が「投資」、

となると、

「勝たなければ利益も出ない」

という現実が度外視されてしまい、

「勝つ事」「儲ける事」と

2つの目的の間の混同が起き、

軍神上杉謙信も陥った、

手段を優先して目的を失う事が

起きてしまいます。

 

迷走するのではなく、

名僧よりも心穏やかに

着実に勝てる良いポイントを待ち、

「儲けたい」「負けが怖い」などの

邪念を横に置き、

ただ勝ちを拾っていく。

 

ゲームであり、

修行である世界ですね(笑)

 

心の修行の場には、

写経よりも投資、

やっている方は

案外頷けるかもしれません(笑)

 

 

 

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