「斎王韓信が准陰侯になったか」

 

これが、

世界中がその報に揺れた

ロシアの民間軍事会社

ワグネルを率いるプリゴジン氏の

「蜂起」を受け、

リアルタイムで情報を追いかける中で、

モスクワへの進行が止まった時点での

私の感想でした。

 

今回の蜂起に関して

結論から先に言えば、

日米欧の反ロシア御用メディアが

希望的観測と

世論誘導のために書き立てる、

「プーチン政権終わりの始まり」

のような事はなく、

ロシア通情報筋も私もその見立てで

この蜂起を見守っていました。

 

問題は

この一連の反乱劇場が

どこまで「八百長劇」なのか

という事になります。

 

 

さて、

韓信」とは

「項羽と劉邦」に登場する

劉邦軍の大将軍です。

 

秦の始皇帝亡き後の秦が倒れ、

最強の武将項羽が率いる楚の軍と

劉邦軍は覇権争いを繰り広げます。

 

韓信は大将軍として劉邦軍を率い、

「背水の陣」の故事成語を生む

計略、軍略を駆使し、

楚軍を破ります。

 

最後は

「四面楚歌」の故事成語の状態に

項羽を追い詰め、

劉邦による漢王朝成立を

大いに支えた大功労者でした。

 

王朝成立後には、

「斎王」に任じられますが、

最大の功労者は

その能力が高いだけに謀反を疑われ、

兵を率いる事の出来ない

「准陰侯」に降格処分とされます。

 

その後、

実際に反乱を起こし失敗、

殺害されて一族も抹殺されます。

 

 

ワグネルのロシア軍への編入が

既に決まっていましたので、

兵権を失った

バフムト攻略最大の功労者だった

プリゴジン氏が起こした

反乱からの失敗。

 

韓信を思い起こさせました。

 

しかし、

本気で蜂起をし、

クーデターをする場合、

首都で蜂起します。

 

プーチン大統領も演説で

一言もプリゴジン氏の名前を出さず、

プリゴジン氏も

クーデターをずっと否定していますし、

蜂起も半日ほどで

すんなりと収束しました。

 

この一連の流れから、

その後の解決に至る過程の

どこまでが出来レースなのか、

それは2023年が

歴史教科書に載る頃にならないと

明らかにならないでしょうけど、

その後の展開から、

斎王韓信ではなく、

三国志の呉の老臣黄蓋の

可能性も出て来ました。

 

 

黄蓋

三国志に出てくる呉の老将で、

三国志最大の決戦、

赤壁の戦いにおいて、

「苦肉の策」の語源になった

計略を用います。

 

若年の呉の総司令官と

敢えて不和を演じ、

その罰として

老将ながら棒叩きの刑を受けます。

 

この事は魏の曹操軍の耳にも入り、

そこに黄蓋からの投降の書簡が届きます。

 

棒叩きの件があったため

信頼した曹操は

黄蓋の投降を受け入れますが、

それこそが黄蓋の狙いで、

黄蓋の投降部隊は曹操軍を攻撃し、

大混乱に陥った曹操軍は

赤壁の戦いで敗れる事になります。

 

 

今回、

蜂起に失敗したプリゴジン氏は、

ワグネルの兵権を失い、

ロシアから追放され、

隣国ベラルーシ預かりになりました。

 

そして現在、

ベラルーシ国内に

ネオ・ワグネルのような部隊の為の

基地が建設されています。

 

ロシアの手を離れていますので、

責任の所在が

ロシアでも

ベラルーシでも無い軍事組織が

ウクライナ北方に展開。

 

この展開を狙っての

蜂起という反乱劇場、

出来レースだったのでは、

との声も上がっている

今回の蜂起でした。

 

 

 

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