「個性を尊重」

 

そんな言葉が社会的正義となる中で、

特に若者は

「個性」をいかに発揮するのか

試行錯誤したりします。

 

ただ、多くの場合、

彼らの追い求める「個性」は

ステレオタイプな没個性なのですが。

 

 

小学校に入学し、

即黄色い帽子や

ランドセルに付ける1年生の証しを外し、

その後ランドセルを潰して

薄くしてみました。

 

LAでの中学時代以降は、

髪を染めて、酒、煙草と始めました。

 

どう?個性的でしょ??

 

って、80年代の日本社会、

ビーバップハイスクールや

湘南爆走族に代表される暴走族ブーム、

鞄なんて「不良」を気取った連中は

押しなべてペシャンコで、

ボンタン履こうと、

リーゼントで固めようと、

それは「個性」ではなく、

不良のステレオタイプを

真似ただけの没個性な脇役です。

 

「10代の不良」をイメージしたり、

典型パターンを映像化すれば、

煙草をふかして髪を染めます。

 

さらに、盗んだバイクで

走り出した15歳なら完璧です。

 

自分の中で、社会に反抗して

個性を追い求めたつもりで、

その先に待っているのは

圧倒的な没個性な

ステレオタイプの一員だったりします。

 

「オレはオレ」と

思っているのは自分だけで、

「よくいる不良」と思われ

無視されるのが現実です。

 

 

これアメリカでも同様で、

ギャング連中と付き合っていても、

私が付き合う幹部連中が

引き連れてくる若手ギャングは、

いわゆる「モブ」でしかなく、

見分けが付かない程、

皆同じ格好、

同じ表情や行動をしています。

 

彼らの中では最高の個性を

発揮しているんでしょうけど。

 

 

圧倒的な個性を

本当に発揮出来る人間なんて、

社会全体でも極々一握りです。

 

それは格好や行動を規制した所で、

発揮されてしまう程の個性であり、

これは社会として

伸ばしてあげる事がその人の為、

そしてその人の業績がもたらす

社会全体の為にもなるでしょう。

 

いや、

サイコパスな犯罪者などでは

無い場合ですよ。

 

一方で、

そんな圧倒的な個性を

発揮できない大多数に対して、

「あなたの個性は何ですか??」

「尊重するから個性を見せろ」

と言われても圧迫にしかなりません。

 

「自分だけの個性」という

幻想に囚われた大多数と同じ没個性な人、

記憶を呼び起こしても、

今の社会を見渡しても、

実によく見ると思います。

 

あの時代に居た、

あの時代らしい恰好、髪型をした、

「あの時代」の

ステレオタイプの映像に見事に収まる人。

 

また、

パッと見た瞬間に

その人の属性の分かる

ステレオタイプなよくある恰好。

 

多くの場合の「個性」は

ここに収まってしまいます。

 

その結果、

個性を

 

「今いる集団の多くとは異なる

奇抜な恰好や行動」

 

という非常に次元の低い場所で

定義付けてしまい、

所属集団の中では奇抜でも、

全体としてはステレオタイプな

恰好と行動に収まります。

 

日本の不良が

黒髪十代の中で

茶髪、金髪にするように、

アメリカの白人不良が

金髪十代の中で

黒髪に染めるパターンもあり、

まさに目に見える小さな集団の中の

少数派を目指すのが個性!!

に陥っていくのは

万国共通なんですよね(苦笑)

 

 

「個性」や「オンリーワン」を

美しきものとして

推奨するのも良いですが、

本当に個性のある人は

集団の中でも大いに光る一方で、

個性の出し方に

ステレオタイプの中で

迷走する人も多く、

実は「個性」って

なかなか高いハードルだったりします。

 

 

 

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