マズローの理論を借りなくても、
人間は何かの要求が満たされると、
次なる要求が出てきます。
完全なる充足に到達することは無く、
傍から見て
全てを持っているような人でも、
満たされない欲求の飢餓感に
襲われたりする悲しき生き物です。
手元に数百円しかない時、
あと一万円あれば・・・と欲しても、
手元に1億あれば、
5億ある人を羨み足りないと思い、
100億ある人は
200億ある人に嫉妬する。
知的動物故の悲しき邪念ですね。
家に必要最低限以上の
何かを保有していない人の方が
珍しいでしょう。
年単位で使っていないのに、
何故か持っているあれやらこれ。
充足の中だけでは
生きられないんですよね。
とは言え、
その天井知らずの欲求を追い求めれば、
まさに飢餓感の中で
身も心も消耗していきます。
ブランド品に宝飾品にと買い漁り、
国民を貧困の淵に追いやった
政治家一族、
悲しくも世界では珍しくありません。
私の家にも数年使っていない
あれこれはありますが、
基本的に物欲や嫉妬心が無いので、
比較的必要最低限の中で
暮らしている方だと思います。
これは私自身が食道楽であることも
関係しているかもしれません。
「空腹」以上のスパイスは存在せず、
空腹の中で食せば、
チェーン店の牛丼も、
高級すき焼き店の牛丼に並びますし、
満腹の中で出された最高級の逸品には、
駄菓子程の価値さえありません。
その事を十分以上に知っているだけに、
クオリティはここまでは上げたいけど、
これ以上は不要、と
量でも質でも多くの場合
把握できていると思います。
量でも費用対効果でも、
自分の足るを知ると、
誰かと比較したり、
必要量以上を欲したり
しなくなってきます。
かつて少し贅沢をして
お試しで一流ホテルの
セミスイートあたりまで
手を出したことがありますが、
「うん・・・不要だな」
となりました（笑）
一流ホテルの空間とサービスは、
私自身が充足するのに欲しますが、
スイートでは無いんだな、
との勉強代となりました。
家も、
城や館レベルの家なんて
私の日常では逆に不便ですし、
スーツ何十着もは
おそ松兄弟でもないのに不要ですし、
足るを知ると、
満足感の中で充足感も満たされ
最適解と共に過ごせますね
「偏差値30の東大生」
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