先日真田一族に関する

記事を書きましたが、

「真田」と言えば

フィクションの「真田十勇士」もまた、

映画、舞台、アニメなど

多岐に渡るコンテンツを生み出す

題材となっています。

 

 

真田十勇士そのものは

大正時代に出版された、

今で言えば「ライトノベル」に

分類されるような

大衆読み物で大人気を博した

十名の真田忍者たちの物語です。

 

しかし、その系譜を辿ると、

1672年、大坂の陣から

半世紀程の頃に書かれた

「難波戦記」という書籍を経て、

江戸後期の小説「真田三代記」に繋がり、

それらの中で徐々に形作られてきた

真田忍者たちの伝統的コンテンツです。

 

 

真田十勇士は

人気の2トップ

「猿飛佐助」「霧隠才蔵」

そして

「三好清海入道」

「三好伊佐入道」の兄弟、

「穴山小助」「海野六郎」

「根津甚八」「望月六郎」

「由利鎌之助」「筧十蔵」

の十人を指します。

 

彼らはフィクションである

読み物の中で誕生しましたが、

史実との接点がない訳ではありません。

 

 

彼らの名前の謎を解いていきます。

 

 

まず、

「真田」という家の

本当の歴史上の系譜から見て行きます。

 

古代の名族「滋野」氏が北信濃に住み、

そこで滋野三家に分かれます。

 

「海野」「根津」「望月」です。

 

そして、その中の

「海野」家を継承する形で

真田幸村=信繁の祖父幸綱に繋がります。

 

長野県佐久市が武田氏に攻められた折、

海野、根津、望月など滋野三家や

地元勢力は武田家と戦いますが完敗し、

真田幸綱は父親と共に群馬県に逃れます。

 

その後、父と決別して真田幸綱が

武田信玄に仕えた事が

真田家大成のきっかけとなった事は、

前回の記事で書いた通りですが、

根津家、望月家も

前後して武田家臣として仕えます。

 

望月家は「望月千代女」という

伝説的くノ一が武田家で活躍するなど、

情報収集を中心に裏方の家柄となります。

 

根津家は武田家滅亡後、

分家筋が短い期間でしたが

江戸時代の大名にまでなりますが、

望月家、根津家共にその一族の多くは

真田信之の松代藩の

重臣の家系となり今に繋がります。

 

つまり、十勇士の内、

「海野六郎」

「根津甚八」

「望月六郎」

の3名は、真田家の源流となる

滋野三家の実在した家柄の出身

という設定となります。

 

次に「穴山小助」ですが、

武田家滅亡のきっかけを作った

武田家の筆頭重臣に

穴山梅雪という武将が居ます。

 

彼が武田一門衆として

最重要拠点の守りを任されていながら、

織田・徳川連合側に裏切った事で

武田家は滅亡します。

 

大河ドラマでは榎木孝明さんが演じ、

この裏切りの衝撃のエピソードは

『真田丸』の冒頭を飾りました。

 

「穴山小助」

この穴山梅雪の一族という設定で

登場しますので、

こちらも武田家重臣の

実在した家柄出身となります。

 

これで真田十勇士の内、

「海野」「根津」「望月」は

真田家に直接繋がる家柄で、

実在の人物たちは

松代藩の家臣として残り、

「穴山」は

武田家重臣の家柄だと分かりました。

 

実在した家柄出身という設定ですので、

真田十勇士の中では普通の人間に近く、

物語の中での

活躍度、知名度は低めとなります(笑)

 

残る6名の謎ですが、

長くなりましたので次回に続きます。

 

 

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