歴史の荒波の中で、

決断を1つでも誤ると、

自身も一族も

悲劇的な末路を迎えます。

 

逆もまた真なりで、

歴史的に正しい決断を下せれば、

一族の安泰が待っていますから、

決断を迫られる当主の力量は

本当に重要となります。

 

 

さて、

戦国真田家と言えば

「真田三代」と言われたりします。

 

最も有名な

「真田幸村」の代が

三代目となります。

 

 

真田家初代となるのは「真田幸綱」

 

昭和の頃までは

真田幸隆の名で通っていましたが、

研究が進むなどして、

現在では真田幸綱が

現役時の名前だったとされています。

 

歴史の事実は変わらなくとも、

歴史って年々変わるんですよね(笑)

 

この真田幸綱、

鎌倉から続く名門

海野氏の一族の一員として

上田市で武田信玄の父と戦いますが、

敗れて海野氏は歴史の表舞台から消え、

幸綱も真田の里から峠を越え隣国、

今の群馬県に逃れます。

 

その後、

群馬に残ろうとする父親らとは

別行動を取り、

武田信玄の家臣になる道を選びます。

 

 

この選択が、

真田家を歴史の表舞台に

戻す事になります。

 

 

武田信玄も落とせなかった

上田市にある難攻不落砥石城を

一晩で攻め落とす大活躍をし、

武田二十四将と称される

重臣の列に加わる事になります。

 

武田二十四将には、

ものによっては

長男、次男、三男も含め

4人の真田が描かれる事もあり、

父と縁を切ってでも

武田家に臣従した事が、

家としての正しい歴史上の決断

だった事が分かります。

 

 

「三代」の二代目は「真田昌幸」

大河ドラマでは

草刈正雄さんが演じましたが、

彼は3男です。

 

長篠の戦で

織田軍の馬防柵を越える猛攻をするも、

長男、次男はこの戦いで戦死し、

3男の昌幸に家督が巡ってきます。

 

ここから先は、

歴史の大波の中に翻弄され、

決断に次ぐ決断が迫られます。

 

主家である武田家が

1582年2月に滅亡してしまいます。

 

この時、武田家滅亡と共に

歴史の表舞台から消えた

武田家臣が多かったのですが、

真田家は織田家への臣従に成功。

 

しかし、6月に

その織田家が本能寺の変で

信長を失ってしまいます。

 

そこから即独立化に向けて動き

旧武田家臣を取り込み、

その上で

6月に上杉に臣従、

7月に北条に乗り換え、

9月には徳川に乗り換えます。

 

1582年だけで、

 

武田⇒織田⇒上杉⇒北条⇒徳川

 

と渡り歩きます。

 

この過程で、

同様に主家を転々とした

武将たちもいるのですが、

その殆どは

上杉、北条、徳川の

大大名家に滅ぼされます。

 

しかし真田昌幸は

天才的な嗅覚で勢いを感じ取り、

この3家のパワーバランスを

自分が臣従する事で

上手くコントロールしていきます。

 

昌幸を家臣にする事で

パワーバランス上有利に立つ、

各大名家に恩を売る形での

鞍替えを繰り返し、

真田の名と重要性を高め

生き残りを図っていきました。

 

 

その後は、

徳川家の見限り上杉家に付き、

有名な「第一次上田合戦」を

徳川軍と戦い、

 

真田軍2000

徳川軍7000

 

の数的不利も跳ね返して

徳川軍を上田城で撃退します。

 

徳川軍と同時に

群馬県沼田市の

真田領を攻めた北条軍ですが、

こちらも沼田城で

北条の大軍を撃退しています。

 

ここまで1回でも選択を誤れば

真田家は滅亡していたでしょう。

 

主家を変える選択なんて

大抵の武将にとっては

一生に一度の大博打です。

 

それを年に5家変わるんですから

正解を嗅ぎ分ける嗅覚に

優れていたのでしょうね。

 

 

着実に力を付けた真田家は

豊臣秀吉に臣従し、

独立大名化に成功、

朝廷からの官位も得て、

戦国時代の大波の中で生き残り、

一族を繁栄させる事に成功します。

 

 

・・・この時点までは。

 

まだ「信利」も「幸道」も

出てませんね(笑)

 

明日に続きます

 

 

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