ウクライナ戦線の

戦局を左右する兵器に

ドローンがありますが、

ドローンが戦局を

左右するようになったのは

2020年の

アゼルバイジャンとアルメニアが戦った

ナゴルノ・カラバフ地方を巡る

戦争からです。

 

ドローンを

効果的に使ったアゼルバイジャン軍が

終始戦争を有利に進め、

アルメニアが実効支配していた

アゼルバイジャン領

ナゴルノ・カラバフ地方の

大部分の奪還に成功しました。

 

この戦争は停戦期を挟み、

今年また戦端が開かれています。

 

 

さらに歴史をさかのぼれば、

アメリカ軍が湾岸戦争以降、

無人偵察機を用いて

攻撃、偵察を行ってきましたので、

戦場の無人化は

ここ30年程で劇的に進歩し、

ここ3年程でさらに飛躍的に

兵器も運用法も進歩しています。

 

 

さて、ウクライナ戦線は

ドローンの見本市状態になっています。

 

空だけでも

偵察用ドローン、

観測用ドローン、

攻撃ドローン、

通称「神風ドローン」と言われる

自爆型ドローン。

 

これらは軍事史を紐解けば

飛行機が担ってきた歴史と重なります。

 

砲撃観測ならびに

偵察用の航空機が登場すると、

その飛行機を攻撃する戦闘機が登場し、

さらに爆弾、魚雷を搭載する

攻撃機が登場。

 

そして第二次世界大戦末期には、

2022年に再び

世界で一般用語化してしまった

「kamikaze」が

自爆を目的とした日本軍の航空機の

総称として用いられました。

 

その後、似た任務を担う

ヘリコプターが登場しますし、

ドローンはそれら航空機発展史の

現状における最先端と言えます。

 

 

そして、

運用手法としては、

「自爆用ドローン=神風ドローン」

に至っては「ミサイル」との

境界線が曖昧な存在となります。

 

勿論、違いはありますので、

それは後述します。

 

 

最初に、

あなたが紀元前数世紀の頃の

集落の王だったとしましょう。

 

周辺の集落との戦が絶えない地域で、

「九条!!」と唱えたら平和になった、

なんて妄言は通じず、

戦を勝ち抜く必要があります。

 

青銅器の刀や楯の社会の中、

戦闘の度に

集落の若者の犠牲が増えていたら、

いずれ他の集落からの攻撃で

滅亡するのが明白ですので、

 

「味方の犠牲は最小限で、

攻撃力は最大に」

 

という夢のような兵器の登場を

待ち望むようになります。

 

それが遠距離攻撃兵器である

弓矢や投石器などです。

 

これらの兵器を

「Mittre=投げる」

とラテン語で言い、

これが「ミサイル」となりました。

 

つまり、遠距離攻撃兵器全てが

「ミサイル」なんです。

 

しかし、

それでは現在的には定義が乱暴ですので、

 

「推進装置」

「誘導装置」

 

の2つを持つものを

「ミサイル」と言います。

 

推進装置はあるものの

誘導出来ないものを

「ロケット弾」などと言い、

誘導は出来るものの

推進装置が無いものを

「誘導爆弾」と言い、

どちらも無ければ

「爆弾」「砲弾」となります。

 

では、

「ドローン」と

「ミサイル」の違いは??

 

共に推進装置も誘導装置もありますが、

ロケットエンジンが否かが

主要な違いにはなり得ます。

 

 

さて、

特攻隊を生んだ日本ですが、

人的被害を少なくしたい、

という思想が

無かったわけではありません。

 

ミサイル黎明期の第二次世界大戦期、

ドイツは

ミサイルも誘導爆弾も実戦投入し、

誘導爆弾では

戦艦を沈める戦果も挙げています。

 

日本も勿論研究を行い、

実用間近になった

イ号1型誘導弾がありましたが、

実験中に誘導装置が壊れ

熱海の温泉の女湯を直撃し

「エロ爆弾」の異名を取ってしまい、

実戦投入される事はありませんでした。

 

とは言え、

特攻兵器を生んだ当時の日本でさえ、

「最小限の犠牲で最大限の戦果を」

と無人兵器の開発は行っていました。

 

 

そこから80年程、

世界はまさに無人機が戦場の趨勢を

決定付ける時代になりました。

 

高額高機能高性能過ぎる

高級ドローンよりも、

安価で飛ばしやすく数を揃えられる

使い勝手の良いドローンこそが

戦場を支配するとウクライナ戦線での

戦訓は物語っています。

 

安価のドローンが飛んできた場合、

それを対空ミサイルで撃ち落としては

費用対効果が悪過ぎますし、

機銃で攻撃すれば羽などが失われ

民間施設に着弾する可能性があり、

攻撃しなければ

みすみす被害を受けるという

防御側には厄介な

攻撃側には効率性の高い

戦術兵器となっています。

 

 

自衛隊には1式13億円を超える

軍事用ドローンがありますが、

安価実戦向きドローンの大量調達が、

今後は求められそうです。

 

 

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