「長篠の戦」と言えば、

小学校の歴史教科書にも載る

有名な合戦の1つです。

 

多くのイメージは、

3段構えの織田軍の鉄砲隊に対して

武田の騎馬軍団が

突撃をかけて破れた戦い、

となります。

 

なんで鉄砲隊に騎馬で突撃??

となり、この合戦イメージが

武田勝頼=愚将のイメージにも

繋がってしまいました。

 

しかし、

近年の発掘調査で、

織田軍の陣跡からも

多数の武田軍の鉄砲の玉が

発見されています。

 

合戦から400年以上経っていますが、

一帯では簡単に鉄砲の玉が

見つかる状況のようです。

 

つまり、それくらい両軍共に

鉄砲の打ち合いをしていたんです。

 

ですので、長篠の戦は、

鉄砲の射程ギリギリの距離から、

両軍共に鉄砲の打ち合いを

していたのが実情なんです。

 

そこから

鉄砲の玉、火薬の尽きた武田軍が、

「そろそろ織田軍も・・・」と思い

得意の騎馬隊で攻撃を仕掛けたものの、

織田軍の鉄砲隊は

まだまだ砲力に余裕があり、

武田軍を打ち負かしました。

 

つまり、

長篠の戦の勝敗を分けたのは、

両軍の戦術ではなく、

鉄砲を撃ち続けられる

織田軍の財力と軍備力となりました。

 

 

南蛮貿易で

鉄砲を撃つのに必要な火薬を

大量に調達出来た織田信長に対し、

関東では鉄砲も火薬も弾丸も

入手が困難ですから、

合戦での鉄砲射撃時間は短く、

その合戦文化の中で戦ってきた武田軍には

織田軍の無尽蔵な砲力を

予測しきれませんでした。

 

 

時代が少し下って

豊臣秀吉の九州制圧戦。

 

籠城する島津方の城への

救援に向かった島津軍は

果敢に秀吉方の陣地を夜襲で攻めますが、

ここでも秀吉方の

圧倒的かつ永遠に続く射撃が

一晩中続き撃退されます。

 

信長から南蛮貿易を引き継いだ秀吉には、

鉄砲、火薬、弾丸が無尽蔵にあり、

それは鉄砲伝来の地を抱える

島津軍をも上回りました。

 

これは財力の差が全てです。

 

商人は金のある者に

商品を売りますからね。

 

 

所変わって現在のウクライナ。

 

地の利を生かした防衛戦を展開する

ウクライナ軍ですが、

各地で防衛線は突破され

要衝も次々と落としている状態です。

 

防衛戦の防御側有利は

古来より変わりませんが、

ここで勝敗を分けているのも砲力です。

 

ウクライナ側1発に対して

10発で返って来ると言われる砲力の差。

 

重火器や大砲がいくらあろうとも、

砲弾が続かなければ戦力にはなりません。

 

 

防衛力、軍事力とは、

財力で入手した砲力を

永続的に発揮し続けられる事に

かかっているのは

長篠の戦でも現代のウクライナでも

変わりません。

 

 

さて、

昨今問題となっている

防衛費の増額問題。

 

防衛予算は

戦争が無ければ「無駄な金」です。

 

しかし、

戦争が起こりそうな状況において、

それを抑止出来るか否かは

保有戦力が充実しているかによりますし、

万が一戦闘が起こった際に

国を守れるか否かは、

その「無駄な金」で投資した

戦力、砲力によります。

 

泥棒が来ないならセコムは無駄金。

と同じ論理です。

 

泥棒が来るかもしれないから

お金をかけてセコムを入れ、

そのシールに泥棒が躊躇することで

抑止になるんです。

 

 

財力が砲力を支え、

国防力に繋がっていく。

 

今も昔も

安全保障の普遍の論理です。

 

 

 

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