日本には47の都道府県があります。

 

では明治以前の

「旧国名」はと言えば、

68あります。

 

この律令国には

北海道と沖縄が含まれていませんので、

現在の45の自治体が江戸末期までは

68国に分かれていました。

 

 

そんな旧国名、

帝国海軍では戦艦の艦名、

海上自衛隊では

ヘリコプター搭載護衛艦の艦名で

用いられています。

 

では、戦艦の名前の候補が

68あったのかと言えば、

一概には言えません。

 

 

旧海軍の戦艦の内、

日本が建造、計画していた旧国名戦艦は

大和(奈良)」「武蔵(主に埼玉)」

信濃(長野)」

長門(山口)」「陸奥(東北太平洋側)」

伊勢(三重)」「日向(宮崎)」

山城(京都)」

河内(大阪)」「摂津(大阪)」

薩摩(鹿児島)」「安芸(広島)」

加賀(石川)」「土佐(高知)」

紀伊(和歌山)」「尾張(愛知)」

となります。

 

さらに、

日清・日露戦争での戦利艦から

壱岐(長崎)」「石見(島根)」

肥前(主に長崎)」「丹後(京都)」

周防(山口)」「相模(神奈川)」

とあります。

 

皆さんお住まいの地域は

ありましたでしょうか??

 

海上自衛隊に目を移すと

「ひゅうが」「いせ」「いずも」「かが」

の4隻があります。

 

上の戦艦名で太字にしている艦名が

海自の艦船名と重複しています。

 

 

ここで旧海軍でも海上自衛隊でも、

日本が建造、計画した国名には

統一性があります。

 

それは「肥前」、「丹後」のような

国名に「前」や「後」が付かないんです。

 

 

旧国名の中には

上下・前後が付く国名が多くあります。

 

九州から、

「筑紫」が分国し

「筑前」「筑後」に。

 

「火国」が分国し

「肥前」「肥後」に。

 

「豊国」が分国し

「豊前」「豊後」に。

 

中国地方では

「吉備」が分国し

「備前」「備中」「備後」に。

 

近畿では

「丹波」が分国し

「丹波」「丹後」に。

 

北陸では

「高志(こし)」が分国し

「越前」「越中」「越後」に。

「高志」の「こし」が

「越」になりました。

 

関東では

「総」が分国し

「上総」「下総」に。

 

「毛野」が分国し

「上野」「下野」に。

国名になる時に

「毛」が抜けました(笑)

群馬と栃木を結ぶ電車を

「両毛線」と言うのは

これが理由です。

 

他に「佐斯(さし)」が分国し、

「さしがみ」「しもさし」に分かれ、

それが「相模」「武蔵」になったと

江戸時代の学者本居宣長は

書に記しています。

 

東北地方は

太平洋側全体で

「陸奥(むつ)」でしたが、

明治に入り、

「磐城」「岩代」「陸前」「陸中」

「陸奥(りくおう)」の5つに

太平洋側は分かれ、

日本海側も「出羽」が分国し

「羽前」「羽後」になります。

 

漢字は同じでも

「陸奥(むつ)」と呼ぶ場合は全体を、

「陸奥(りくおう)」と呼ぶ場合は

青森県の範囲となります。

 

帝国海軍の戦艦は

「陸奥(むつ)」ですので、

上下・前後が付く国名では

無いんですよね。

 

 

と、

この上下・前後の国名を抜くと、

50カ国となります。

 

ただ、律令国は

「大国」「上国」「中国」「下国」に

格が分かれますが、

「和泉・伊賀・志摩・淡路・伊豆・

飛騨・壱岐・隠岐・対馬」

の下国9カ国は

戦利艦に「壱岐」が付けられた

ケースがありますが、

格の問題から付けないでしょうから

今後の海上自衛隊のヘリ空母、空母に

付けられる可能性のある旧国名は

41となります。

 

ただ、

佐渡は海自では掃海艇名で使う島ですし、

大隅は半島名を艦名にする

輸送艦で「おおすみ」がありますから、

同じ理由で「能登」も無いでしょうし、

「安房」と「阿波」は

どちらも「あわ」ですから

ややこしくて無いでしょうし、

現実的には36の候補に絞られます。

 

律令国と海軍の艦名の豆知識でした。

 

 

 

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