大学院で

プロパガンダを研究してきた身として、

昨今の状況に関して、

戦時プロパガンダとは何かを

書く必要性があると思い、

本日の記事とします。

 

私はプロパガンダを

研究してきましたので、

どういう手口で

どのような報道がされるのかを

ある程度知っています。

 

それを事前に知っている身として

ここ最近の戦争報道を見ていて

感じることは、

相当欧米の広告代理店が入っているな、

という事。

 

近代戦において、

欧米の広告代理店との契約と

プロパガンダは

戦争に勝つための

有力なアイテムとなっています。

 

 

湾岸戦争において、

世界中が報じた

重油まみれの水鳥の写真、

「フセイン大統領のせい」とされ、

誰もが信じ、

イラクは国際的な非難を浴びましたが、

事実は真逆であり、

アメリカによるイラクタンカーへの

攻撃の結果でした。

 

クウェートにおける数多くの

「虐殺」「蛮行」が証言され、

そのピークはクウェート人少女の

涙ながらのアメリカ議会での

イラク軍による産院攻撃の証言でしたが、

事実はそのクウェート人少女は

アメリカ在住のクウェート大使の娘で

クウェートの実情を知る由もなく、

証言されたような産院攻撃も無く、

「虐殺」証言の多くも

捏造だったことが分かっています。

 

クウェート人少女によると、

アメリカの広告代理店から

演技のレッスンまで受けての

議会証言でした。

 

 

ユーゴ内戦において、

反セルビア勢力は

アメリカの広告代理店と契約し、

様々なプロパガンダを流します。

 

お決まりの「虐殺」「蛮行」の

数多くの証言ですが、

ここでもそれらの確認は重視されず、

「証言者は嘘を付かない」

という思い込みを

視聴者に抱かせる作りで作られます。

 

涙ながらに

姉の性的暴行と殺害を訴えた

女性の証言も世界を巡り、

セルビアの蛮行の象徴とされましたが、

戦後姉が生きている事、

セルビア軍と

会った事も無い事が明らかとなり、

それを訴えた女性は

 

「何か悪い??これが私たちの戦いなの」

 

と戦後になり言い切ります。

 

フェンスにやせ細った男性たちが

立っている写真も、

強制収容所の写真として報じられますが、

これは写した方が内側に居ました。

 

それを報じた者は戦後になり、

 

「内か外かが重要なのではない。

そこにフェンスと痩せた男たちがいた」

 

と意味不明な証言をしていますが、

この写真もユーゴスラビア連邦が

崩壊する一助になり、

彼らの目的は達成します。

 

その上で、彼らはこう付け加えます。

 

「私たちは良心で仕事はせず、

情報を検証することも仕事ではない

誰かの知る情報を

みんなが知るようにしているだけ」

 

と。

 

初めから事実を報じるつもりなんて

無い人たち(メディア)を使い、

自勢力に有利な情報を

事実か否かに関わらず拡散させるのが

プロパガンダという作戦となり、

そのプロフェッショナルである

広告代理店の存在意義は

近代戦では益々重要となっています。

 

 

シリア内戦の折、

シリア政府軍が

サリンで市民を攻撃した直後の映像、

というものが世界を駆け巡り、

世界的な非難を受け、

オバマ大統領は

軍事介入の必要性を訴え、

シリア政府への攻撃を行い、

反政府勢力への支援を加速させます。

 

事実は??

 

その映像において

被害者とされる男性は生きており、

それこそ今は

「その報道全てが嘘」と言われる

ロシアのテレビに出演し、

病院に行った所、

強制的に被害者役にさせられ、

その後お金を貰ったと証言します。

 

「サリン攻撃」があったのではなく、

「サリン攻撃のように見える演出」

がそこにあっただけであり、

その結果は、

欧米の軍事介入と

数百万人の難民を生む事となります。

 

 

今回の戦争においても、

湾岸戦争で用いられた

古典的プロパガンダが使われ、

産院への攻撃と妊婦の死が

報じられますが、

妊婦は生きており、

無事に出産もしています。

 

自主的に避難している途中で、

担架に乗せられ、

プロパガンダの中の死体役に

意図せずなってしまいました。

 

このプロパガンダは、

既に彼女が生きている事で

失敗しているはずですが、

多くのメディアは報じません。

 

何故なら、

プロパガンダ戦争において

「事実は重要ではない」からです。

 

 

今回の「虐殺」とされる事案も、

ロシア外相が述べる

「3月30日ロシア軍撤退。

4月1日同地市長がそれを確認して発信。

その時路上の遺体についての言及がなく、

4月3日になって虐殺報道」

という時系列に関して、

殆どのメディアが一顧だにせず、

ロシアの反論根拠なし、

で片付けます。

 

まさに

「検証する事は仕事では無い」

の精神がメディアの本質である事を

示しています。

 

ロシアもプロパガンダ戦争を

仕掛けているでしょう。

 

しかしそれは

ウクライナ側もまた同様であり、

それが戦時プロパガンダです。

 

そうであれば、

それを双方の主張を検証する事が、

本来のメディアの役割のはずですが、

その役割は往々にして放棄されます。

 

この「虐殺」報道によって、

ウクライナ兵による

投降したロシア兵への銃撃の

報道は消えました。

 

また、

激戦地南部港湾都市の

中心部を新ロシア派が

押さえたのも同日ですが、

この報道によって

完全に消されています。

 

消したい情報がある時、

より大きな主張をする。

 

これもまたプロパガンダの

古典的一手段となります。

 

色々なプロパガンダ手法を

研究を経て知っているだけに、

その報道が事実かもしれませんが、

古典的な手法が使われている

ケースもありますので、

あぁ~あの戦争のあのパターンだ、

と、報道に接した時に

まず思うんですよね。

 

 

 

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