ガダルカナル島、

太平洋戦争史に残る大激戦地です。

 

半年に渡り

日本陸海軍と米陸海軍は

同島を巡って戦い、

日本陸軍の

ガダルカナル島からの撤退後も、

ラバウル航空隊を中心とする

日本海軍航空隊はソロモン諸島で

1年に渡る大航空戦を戦います。

 

太平洋戦争の転換点と言うと、

ミッドウェー海戦がよく挙げられますが、

立て直しの機会を失ったのが、

このガダルカナル島を巡る消耗戦でした。

 

太平洋の南の南、

日本の勢力圏の最も先に位置した

島の損切りが出来ず、

そこに固執した結果、

小さな損が

大きな損失に膨れ上がります。

 

陸軍将兵1万7千人をはじめ、

海軍も戦艦や空母まで失いますが、

制空権を巡る戦いの時代に

突入した中で、

歴戦のパイロットと多くの航空機を

成果の乏しい作戦で

失い続けた1年半となった事が

日本を敗戦まで

一直線に向かわせました。

 

 

さて、

そんな70年前の太平洋を巡る戦いの

主戦場となったガダルカナル島が、

70年経って再び太平洋を巡る

戦いの舞台となっています。

 

 

少し状況を整理します。

 

ガダルカナル島が

どこにあるのかと言えば、

アメリカ本土、

ハワイ、

オーストラリアと

結んだライン上にあり、

パプアニューギニアの先の

ソロモン諸島のメインとなる島です。

 

日本海軍は

アメリカとオーストラリアの

連携を断つべく、

同島に基地を建設します。

 

それを受け、

同島にアメリカ軍が奇襲をかけ、

その後日本陸軍が

兵力の逐次投入という愚策を行い、

制空権、制海権の

奪還も出来ないまま作戦を継続、

多くの将兵、艦艇、航空機を失い、

ガダルカナル島を失います。

 

重要な点は、70年前、

日本は同島を

米豪連携を分断出来る

戦略的ポイントだと考えた事です。

 

戦後、

ラバウル航空隊が基地を置いた島は

パプアニューギニア領に、

そこを拠点に日米が争った

ガダルカナル島は

ソロモン諸島国の

首都のある島になっています。

 

 

そんなソロモン諸島国、

外交関係では長年

台湾との国交関係を持ち、

世界でも少数派の

台湾を国家承認する国でした。

 

しかし、2019年、

現首相が4度目の首相の座に

復権した直後、

外交関係を一転させ、

台湾との国交を断絶すると共に、

中国との外交関係を樹立します。

 

日米豪も

公式には台湾と外交関係は無く、

1つの中国として

中国を国家承認しているので、

この部分は何も言えません。

 

ただ、問題は、

昨年末首相は中国の警察兵力の

ソロモン諸島への派遣に合意します。

 

政敵の多い現首相、

諸島国ですので、他の島では

台湾との国交を維持するべく

独立運動も起きていますので、

それらを中国の力で

鎮圧するのが目的となります。

 

さらに、中国人民解放軍の

即時配備も可能とする協定案が

中国とソロモン諸島国のあいだで

3月31日に仮調印されました。

 

これにより、ガダルカナル島を

米豪の連携を分断する戦略拠点として

中国が軍事基地化する

可能性が高まって来ています。

 

ソロモン諸島の中国化のスピードは

国民を驚かせるスピードで進んでおり、

米豪が安全保障関係での

連携を強めている中で、

中国からの大きなくさびが

打ち込まれる可能性があります。

 

 

 

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