「情報」という言葉を英訳する時、

多くの場合

「インフォメーション」

が充てられます。

 

 

しかし、

スパイ映画でお馴染みの「CIA」は、

「中央情報局」と訳され、

略さず記すと

「Central Intelligence Agency」となり、

「情報」に当たる部分は

「インテリジェンス」となっています。

 

 

同じ「情報」の言葉には

「インフォメーション」

「インテリジェンス」があり、

この違いは重要です。

 

簡単に言えば、

「生情報」は「インフォメーション」であり、

分析済みの「加工情報」が

「インテリジェンス」となります。

 

 

例えば、

ある街にある100軒の外食店、

どこにどんな店があり、

どんなメニューがあるのか、

それらの情報は

「インフォメーション」です。

 

それを、今日の予定が

3丁目での買い物だとして、

3丁目近辺のお店で、

予算は2000円以下、

今日の気分はカレー、

とした上で絞り込まれた5軒、

これが「インテリジェンス」となります。

 

膨大なインフォメーションを

使える形に加工したものが

「インテリジェンス」になります。

 

 

ですので、CIAは、

各国の膨大なインフォメーションを収集し、

そこから政策決定者、軍関係者にとって

重要で有用なインテリジェンスに

加工したものを提供するため、

「中央情報局」の「情報」が

「インテリジェンス」となっています。

 

だからこそ映画で描かれる、

CIAが重要な情報を大統領に渡さない、

なんて事態も起こり得ます。

 

膨大なインフォメーションを持つCIAが、

何を重要と判断して

インテリジェンスに変えるか、

何を大統領や軍に渡すかの

権限を持っている以上、

彼らの意図と能力が国運を左右し、

それによって失われた国益は、

明らかになっているだけでも

アメリカでも少なくありません。

 

 

日本も、

実は情報収集能力は

太平洋戦争期も高かったんです。

 

しかし、

その情報を扱いきれる

人物、組織が無く、

「見たくない情報は見ない」

という情報を扱う上で

最もやってはいけない事を

やってしまったが為に、

最重要な情報が

最高指導部に上がらなかった事が、

日本の敗因の一つになっています。

 

例えば、

ソ連の対日参戦情報はかなり早くから

最前線の情報将校は掴んでいたのですが、

その情報を見たくない上官が

握り潰した結果、

日本政府は

「突然の」ソ連参戦に驚く事になります。

 

日本政府にとっては突然でも、

情報将校にとってはかなり前から

緊急情報として発していた情報でした。

 

 

残念ながら日本語には

「インフォメーション」

「インテリジェンス」とを

分ける言葉は無く、

共に「情報」となってしまいます。

 

言葉が無いという事は、

それだけ日本人は情報に関して

伝統的に疎いという事を意味します。

 

 

「インフォメーション」を

加工して伝える、

これは情報局だけの仕事では無く、

メディアも同様です。

 

数あるニュース、情報の中から、

報道される過程において、

情報は選定され、加工されます。

 

今日あなたが目にした報道は、

有用に加工された情報なのか、

悪意で操作された情報なのか・・・

 

その可能性の存在を

知っているだけでも

メディアリテラシーは上がっていきます。

 

 

 

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