1940年、

第二次世界大戦の欧州戦線で

ヒトラーが快進撃を続ける中、

イギリスの首相チャーチルは

窮地に陥ります。

 

ヨーロッパを

ヒトラーが席巻したという事は、

ヒトラーに対応する

仲間を失った事となり、

イギリス単独で

ヨーロッパを手中に収めたヒトラーに

対峙する事になりました。

 

そこでイギリスは

是が非でもアメリカの援助を

得なければいけなくなります。

 

 

当時のアメリカ大統領、

民主党のルーズベルトは、

ニューディール政策の失敗もあり

不人気でしたが、

欧州戦線への

積極的な介入を目論んでいました。

 

一方の共和党、

伝統的に孤立主義を

外交政策の基本としますので、

欧州戦線への介入には消極的です。

 

3選を目指したいルーズベルトと、

アメリカの支援を渇望するチャーチル。

 

この思惑が

一致しない訳はありません。

 

チャーチルはアメリカの選挙に介入し、

無名だった共和党候補の

一大キャンペーンを打ち出し、

有力共和党候補を押さえて、

正式な共和党としての

大統領候補にする事に成功します。

 

イギリスの密やかな全面支援で

何故共和党候補を応援したのか。

 

それは、彼が無名だからです。

 

無名の共和党候補

2期続けた現職の

ルーズベルト大統領。

 

不人気だったルーズベルトですが、

流石に無名候補相手では圧勝します。

 

これで次は欧州戦線への

介入に向けて動き出す事が出来ます。

 

 

当時まだ

アメリカ人の記憶に新しかった、

第一次世界大戦において

客船ルシタニア号が

ドイツの潜水艦に沈められ、

多数のアメリカ人が犠牲になった事件。

 

これがきっかけでアメリカは

第一次世界大戦に参戦しますが、

同じ状況を目論んだアメリカは、

ドイツの潜水艦を逆に追いかけまわし、

沈められるように仕向けてみたり、

風刺漫画に

「ルシタニア号を忘れるな」

と書かせて

ドイツへの敵愾心を煽ってみたり、

対独参戦への世論調査を

毎週実施してみたり、

声高に戦争への機運を高めていきます。

 

 

声の大きさの裏側には、

何らかの思惑があるものです。

 

 

日本はこの罠にまんまとかかった形で、

真珠湾に向かう事となり、

チャーチルの高笑いが

聞こえて来そうです。

 

 

2022年、

ウクライナが

1939年のポーランドのように

侵攻前夜となっているようです。

 

アメリカ、イギリス、

フランス、ドイツから

連日大音量で聞こえてくるのは、

そういったニュースです。

 

危機はあるのでしょうけど、

ここまで声が大きいと、

その裏側の思惑を

読んでみたくなります。

 

 

現在、

バイデン政権は不人気の極みであり、

今年は中間選挙があります。

 

アメリカでは戦時大統領は

選挙に勝つのが鉄則となっています。

 

イギリスのジョンソン首相は、

コロナ規制の規則を

自らが破っていた事が明るみになり、

現在身内の保守党からも

退陣要求が出ている状況です。

 

フランスは50日程後に

大統領選挙の第一回投票があり、

マクロン大統領が

必ずしも勝てるとは分からない状況です。

 

今回のウクライナ危機の

キープレイヤーの中で、

一番国内基盤が安泰なのが

ロシアのプーチン大統領です。

 

お尻に火が点いた

欧米の指導者の為に、

今ウクライナに侵攻するのか否か・・・

 

声が大きい事、

それは思惑がある事の裏返し。

 

どうやらウクライナ問題でも

その方式は変わらないようです。

 

危機を煽るだけで

支持を獲得しきれなかった場合は、

プーチン大統領が

動かざるを得ないような動きも

出て来るかもしれません。

 

ロシアによる今日明日の侵攻は、

プーチン大統領以上に

欧米の指導者にとってしか

有利になりませんので。

 

 

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