ウクライナとロシアを巡る問題は

昨日今日始まった問題ではなく、

それはクリミア併合が行われた

2014年から始まる問題でもなく、

それ以前から

国内のロシア系と

ウクライナ系住民の狭間で

政治的に揺れ動いても来ました。

 

これが大陸国家の特徴でもありますが、

国境線が必ずしも民族を分ける

境界線ではありませんからね。

 

 

さて、ここ数日、

欧米から聞こえる声は

 

「ロシアがウクライナに『侵攻』すれば

重大な結果を招く」

 

というもの。

 

表現の仕方は色々とあっても、

この一言に尽きるでしょう。

 

「戦争をする」とは誰も表明せず、

仮に国境沿いに

10万人規模で展開しているロシア軍が

ウクライナに本格侵攻しても、

ウクライナの為に戦うとは言ってません。

 

経済制裁を課すのが

最大の対抗措置でしょう。

 

ただ、その

重大な結果と言われる経済制裁も、

その発動条件が

ロシアによる「侵攻」とされています。

 

では「侵攻」とは何か。

 

 

2014年、

日本及び欧米の地図では

現在もウクライナ領であるクリミア半島を

ロシアが併合しました。

 

しかし、一兵もロシア正規兵は

侵攻していません。

 

ウクライナはクリミア半島も含めれば

国民の17%近くはロシア系住民です。

 

その割合が特に高く、

ロシア系住民が60%程だった

クリミア半島において

ロシア系住民が蜂起し、

住民投票を経て独立し、

独立と同時にロシアへの併合も

住民投票で可決され、

ロシアがその要請を

受け入れる形で併合した・・・

というのが形式上の併合プロセスです。

 

ロシア軍が侵攻して

ウクライナ軍が蹴散らされ

死体の山の先に

クリミア半島を併合した

訳ではありません。

 

 

現在特に問題になっているのは

ウクライナ東部

「ドンバス地方」と呼ばれる地域で、

そこのロシア系住民は

既に2014年に独立を宣言し、

以来ウクライナ正規軍や民兵組織と

日々戦闘を繰り返し、

未だウクライナ政府の支配が

及ばない地域となっています。

 

表向きは

ロシア兵は入っていませんので、

「侵攻」は行われていません。

 

勿論、シリアやリビア、

マリなどに展開する

ロシアの民間軍事会社の

「軍隊」が入っている事は

周知の事実ですが。

 

それでも欧米が「重大な結果」の

発動要件とするロシア正規軍の

「侵攻」とは異なります。

 

 

今週、アメリカやイギリスが

ウクライナ政府に

正式に武器供与を行った事で、

ロシア与党は

ウクライナ東部ドンバス地方の

自称国家に対する正式な武器供与の為の

動議を提出しました。

 

ロシア与党はプーチン大統領の意向の

実行部隊でしかありませんので、

ロシア系住民に対する

ロシアからの正式な武器供与が

近く始まるでしょう。

 

 

「小規模な侵攻なら良しとする」

とバイデン大統領が口を滑らせたように、

欧米側にロシアと本気で戦う意思は無く、

今回も拳は振り上げているように見えて、

その発動条件を

「ロシア正規軍の侵攻」

としているという事は、

民間軍事会社の「軍隊」が派遣され、

ロシア製兵器が親ロシア勢力に渡り、

あくまでもウクライナ人である

ロシア系住民が武装闘争する事には

「目を瞑る」という

メッセージともなります。

 

政治的メッセージは

表で見える主張だけでなく、

行間にある意図を読み解くと

見えて来る景色が変わってきます

 

 

 

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