「人間五十年、

化天の内を比ぶれば、

夢幻の如くなり」

 

とは織田信長が愛した

舞「敦盛」の一節。

 

題材の敦盛とは

源平合戦時の平敦盛の事で、

彼は一ノ谷の戦いで

17歳で命を落とします。

 

 

さて、

この「敦盛」を愛した信長は、

49歳でその生涯を終え、

まさに人間五十年を体現していますが、

戦国乱世に限らず、

政界立志伝、

財界立志伝を見ていくと、

長寿である事の重要性がよく見られます。

 

長寿で成功した人物の最も有名な人物は

徳川家康でしょう。

 

彼が関ヶ原の戦いで

天下を手中に収めたのが57歳、

大坂の陣で豊臣家を滅ぼし、

徳川の世を盤石にしたのが72歳、

そして亡くなったのが翌年73歳。

 

人間五十年の世では長生きです。

 

 

そんな晩年期の家康と

同じくらいの貫禄十分で

描かれる事が多い武田信玄ですが、

信玄は53歳で死去しています。

 

死去したのは

信長と大して変わらない

年齢なのですが、

信玄には老将のイメージが

どこかありますね。

 

有名な川中島の合戦で

上杉謙信と一騎打ちをしたと

伝わる時には、

武田信玄40歳、

上杉謙信31歳なんですよね。

 

戦国最強と言われ、

徳川家康を圧倒し、

今まさに天下に号令すべく

上洛の途にある途中で

病死した武田信玄。

 

家康のように後20年生きていたら、

武田幕府の世になっていたでしょうね。

 

上杉謙信も49歳で死去しており、

名将たちの「人間五十年」が

徳川家康に

天下を与える事になっていきました。

 

 

この寿命による栄枯盛衰は、

他の武将たちでも同様です。

 

若くして・・・

と惜しまれる戦国武将の筆頭格は

蒲生氏郷でしょう。

 

近江六角家重臣

蒲生家に生まれた氏郷は、

織田信長が上洛し近江を制すると

12歳で織田家に人質に出されますが、

その能力を買った信長は、

信長の次女を氏郷に嫁がせます。

 

本能寺の変後も

豊臣秀吉方の武将として活躍し、

会津91万石の

大大名として奥州入りします。

 

秀吉政権下で

五大老にも劣らぬ勢力を有しますが、

氏郷は秀吉よりも早く

1595年40歳で死去します。

 

その後、

子の秀行の代に12万石に、

孫の代に

跡取りが無いまま30歳で死去し、

蒲生氏は断絶となります。

 

 

堀秀政

織田家臣、秀吉家臣として活躍し、

秀吉が一族以外で

最初に「羽柴」の姓を与えたのが

秀政であり、

高い期待が分かりますが

1590年小田原攻めの最中に

38歳で死去。

 

その功績から子に

越後に45万石が与えられますが、

孫の代で改易されます。

 

幕末期まで堀家の大名家は

複数長野、新潟に残りますが、

直系ではなく、堀秀政の次男や

従兄弟の家系の堀家です。

 

 

これらの蒲生家、堀家が

衰退した理由はお家騒動ですが、

お家騒動を無事に切り抜けたのが

真田幸村の兄

松代藩主真田信之です。

 

武田信玄の時代から、

徳川4代将軍家綱の時代まで

93年生きた長寿の武将です。

 

関ケ原、大坂の陣と

徳川家を苦しめた真田家ですが、

信之は徳川方に付き、

松代10万石の大名家として

幕末まで残ります。

 

しかし、長寿だったため、

長男、次男、嫡孫と先に亡くし、

その結果

長男の家系と

次男の家系での

お家騒動が勃発します。

 

蒲生家、堀家の例でもそうですが、

お家騒動はお家取り潰しの

大義名分とされる事が多いのですが、

この時信之が健在だった為に

真田家は事なきを得ます。

 

次男の家系の

6男に家督を譲りますが、

この時まだ2歳。

 

しかし、老齢ながら

信之自身が藩政に戻る事で

幕府も納得し、

徳川家を苦しめ続けた

真田家の一族ながら

お取り潰しにならずに済みます。

 

徳川家康を直に知り、

その養女を正妻に持った信之が

藩政に戻ると言えば、

3代、4代将軍の時代では

幕府は納得するしか無いですからね

 

 

徳川家康も真田信之もそうですが、

長く生き残る事が、

お家や一族にとっても、

最大のサバイバル術となります

 

 

 

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