80年前の1941年12月8日、

帝国海軍機動部隊が

ハワイ真珠湾に停泊中の

アメリカ艦隊を襲撃します。

 

直後、アメリカは

「リメンバー・パールハーバー」

を合言葉に決起し、

日米は戦争に突入します。

 

 

さて、

「リメンバー」と言えば

「パールハーバー」

との印象が強いですが、

アメリカの戦争の関係を紐解いていくと、

「リメンバー」の系譜が見て取れます。

 

 

1836年、

メキシコ領コアウイラ・イ・テハス州で

元テネシー州知事のアメリカ人

ヒューストン将軍らが

メキシコからの分離独立を目指し、

その過程でテキサス分離派が籠る

アラモ砦での戦いが勃発します。

 

映画でも描かれる

「アラモ砦の戦い」です。

 

アメリカからも義勇軍が入りますが、

多勢に無勢の中でアラモ砦は陥落。

 

守備隊は全滅します。

 

その後、テキサス分離派は

「リメンバー・アラモ」

を合言葉にテキサス独立を勝ち取り、

ヒューストン将軍は

テキサス共和国大統領になり、

9年後にテキサス州として

アメリカに併合され、

テキサス州知事となり、

州都にその名前を残します。

 

 

1898年、

スペイン領キューバに停泊していた

アメリカの戦艦メイン号は、

停泊中に爆発を起こし沈没します。

 

乗船していた

日本人6名も犠牲になっています。

 

直後「リメンバー・メイン」

を合言葉に

「イエロージャーナリズム」と呼ばれる

根拠よりも敵愾心を煽る言葉を掻き立てる

アメリカ国内の報道が過熱し、

スペインとの戦争を望む世論が沸騰、

米西戦争が勃発します。

 

この結果、アメリカが圧勝し、

スペイン領だった

フィリピン、グアム、プエルトリコを獲得、

キューバをアメリカの保護下での

独立をさせます。

 

なお現在では、メイン号の爆発は

スペイン側に非がある訳ではなく、

艦内の石炭の発火が原因

との説が有力です。

 

 

「リメンバー」が

開戦に役立つことを知ったアメリカは、

第一次世界大戦中の1915年、

「客船」ルシタニア号が

アイルランド沖でドイツのUボートに

雷撃され撃沈した事を受け、

「リメンバー・ルシタニア」

を合言葉に

第一次世界大戦に参戦します。

 

「無防備な民間の客船」を

無慈悲にも沈めるドイツ許すまじ!!

の世論が沸騰しますが、

現在は大量の軍事物資を積んだ

仮装輸送艦だったこと、

敢えて攻撃を受けやすい

状況の中で航行していたことも

明らかになっています。

 

「パールハーバー」以前は

「リメンバー」と言えば

「ルシタニア」を指していました。

 

 

このルシタニア号での「成功」は、

第二次世界大戦においても

試みられた形跡があります。

 

対独参戦したい

ルーズベルト大統領に対して、

戦争への関与を拒絶するアメリカ世論。

 

これを打開するべく、

世論調査において

「対独参戦」の支持が低いので、

「アメリカの民間客船が沈められたら・・・」

という前提条件を付けての

対独参戦世論調査を実施したり、

ルシタニア号の風刺漫画を掲載して

世論を煽っています。

 

また、その前後に

アメリカの民間商船を装った軍艦が、

わざと沈められるべく

逆にUボートを

追い回したりもしています。

 

このような中で起きた真珠湾攻撃。

 

アメリカが日本をパールハーバーに

敢えて引き込んだ可能性は低いですが、

敵愾心を高め、参戦意欲を高める

「リメンバー」の恰好の的となります。

 

アメリカの戦争と「リメンバー」は、

「パールハーバー」に限らず、

非常に密接な関係があります。

 

 

 

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