昨日の記事からの続きです

 

②少数意見の切り捨てか重視か。

 

これは選挙制度として

「小選挙区制」を取り上げます。

 

小選挙区制では

勝者は1位候補となりますので、

勝者は分かりやすいのですが、

クラスの例で言えば

たこ焼き屋38票、ダンス2票の時も

たこ焼き屋21票、ダンス19票の時も

結果は同じになります。

 

敗者の票が

政治に生かされない「死に票」

と言われますが、

その比率が高い選挙制度が

小選挙区制となります。

 

一方、

中・大選挙区制は

1つの選挙区から

上位3人や5人などが選ばれます。

 

市議会議員選挙などが

分かりやすいですね。

 

こうすることで、死に票は減り、

多くの国民の声を

投票結果に反映出来ますが、

デメリットは

多数党制のデメリットと同じになります。

 

その中間点として

「小選挙区比例代表並立制」

があります。

 

小選挙区で落選しても

惜敗率の高い候補が

「復活」する事の出来る制度で、

多数決の論理には反しますが、

死に票が減るメリットもあります。

 

ただ、これは政党に議席が

割り振られるのではなく

単純惜敗率で復活させた方が

公平な気もしますけどね・・・

 

 

マスコミの声に、

野党候補が勝つと

「国民の声を反映した」

と書き、

野党候補が敗れると

「少数意見に耳を貸せ」

と書くことがよく見受けられます。

 

マスコミの節操の無さはさておき、

これはどちらも正論ではあり、

21:19であっても

多数決の勝者の意見こそ

正義であるのが民主主義の原則ですし、

同時に2票であっても

単純に切り捨てては

国民に不満が蓄積し、

良い民主主義とは言い切れなくなります。

 

文化祭では

「踊るたこ焼き屋」ですね(笑)

 

 

③選挙システムの課題。

 

政治制度として

アメリカ型の「大統領制」

イギリスや日本型の「議院内閣制」

フランス型の「大統領・首相の二頭制」

ドイツ型の首相が強い「お飾り大統領制」

が民主制国家にはあり、

それぞれに一長一短となります。

 

しかし、今回の記事では制度ではなく

選挙そのものの課題を取り上げます。

 

選挙は

誰であれ投票権のある「普通選挙」

一人一票の「平等選挙」

誰に投票したか秘密が保持される

「秘密選挙」

の原則が重視されています。

 

しかし、

前回のアメリカ大統領選挙を巡り

郵便投票が物議を醸し出しています。

 

・・・というか、

不正が明らかになり、

現在問題になっています。

 

また、ロシアのように

インターネット投票を

導入している国もあります。

 

ネットや郵便投票を導入することで、

「投票所まで行かないといけない」

という巨大なハードルがクリアされ、

投票率が上がるという

メリットがあります。

 

しかし、

アメリカで明らかになったように、

郵便不在者投票は

不正の温床になりやすく、

インターネット投票に至っては

それ以上に透明性の確保は

難しくなります。

 

選挙を幅広く投票してもらうのか、

狭くても透明性を確保するのか、

という選択となります。

 

 

以前、

私が期日前投票に行った折、

そこには障碍者の方が

介護者と共に投票に来ていました。

 

一人一票ですから、

誰にだって投票権はあり、

投票に来ることは素晴らしいです。

 

しかし、私が耳にしたのは

 

「〇〇って書くんですよ。

〇〇。はい、〇〇」

 

と介護者がずっと口にしている声。

 

投票所中に響いてはいますが、

誰も止める気配は無し。

 

これ、障碍者の方の一票なのか、

介護者の二票目なのか・・・

 

このケースが

よりブラックボックス内で行われるのが

郵便投票であり、

インターネット投票となります。

 

誰が書いたか、操作したのか、

一人一票の原則を

まず危険に晒しますし、

本人であったとしても

誰かの監視下で投票させられ

秘密選挙が脅かされていないか

そんな危険性もあります。

 

さらに二重投票などの

不正が横行する危険性もあります。

 

民主主義の大国であるはずの

アメリカですが、

選挙結果を数え直す度に、

票の数が変わっています。

 

1票でも違っていたら

日本でしたら大問題です。

 

投票開始から24時間以内に

選挙結果を出せる日本、

凄いなぁ~と改めて思います。

 

 

多数決の論理の民主主義ですが、

政党の数、少数の声、選挙制度、

それぞれメリットとデメリットがあり、

「この形こそ最上位の民主主義」

のような正解は無いんですよね。

 

 

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