「人の嫌がる事をしてはいけません」

 

とは子供たちに教える定型文の1つ。

 

では、

軍幹部候補生、政治家、

官僚一年生に教える定型文は

 

「相手の嫌がる事をしましょう」

 

となります(笑)

 

 

先日、

オーストラリアが

アメリカ、イギリスと

突如として共同記者会見を行い、

そこでアメリカの支援の下で

8隻の原子力潜水艦

建造を開始することを発表しました。

 

これは世界的にも

寝耳に水の情報でした。

 

オーストラリア海軍は、

フランスとの間で

「通常型潜水艦」

建造契約がありましたので、

オーストラリア海軍が

これから配備するのは、

フランス製通常型潜水艦だと

当のフランスでさえ、

前日まで信じていましたからね。

 

それが、

フランスとの契約を突然破棄、

アメリカが技術支援する

「原子力潜水艦」へと

安全保障体制をシフトする事となりました。

 

当然ながらフランスも激怒ですが、

その契約を奪ったのが

同盟国アメリカであり、

その安全保障体制のシフトが

「対中国」の為となると

拳を必要以上に振り上げる訳にも

いかない状況になっています。

 

 

この米英豪のパートナーシップと

原潜の建造は、

対中国を明確に意図したものです。

 

 

だからこそ、

中国は激しく反発し、

冷戦思考だ!!

平和と安定を損ねる!!

軍拡に繋がる!!

と声高に叫んでいます。

 

つまり、

それだけこの米英豪の連携は

中国に圧力をかける事に

成功しているという事です。

 

 

安全保障の世界においては、

効果的な安全保障体制を築けば築くほどに、

相手国は嫌がります。

 

逆に、

相手国が笑顔であるという事は、

生殺与奪権は先方にあり、

自国を守る上での効果的な安全保障体制を

築けていない事を意味します。

 

中国が求める「平和」とは、

中国がいつでも相手国を圧倒出来、

好き放題取りたい領土を

奪える環境の事を指します。

 

南シナ海が好例です。

 

国際法的に

中国領でも何でも無い地域ですが、

ベトナム、フィリピン、マレーシアでは

中国軍に太刀打ち出来ませんので、

好き放題

海洋進出されてしまっています。

 

これが中国流の「平和」です。

 

この環境に

待ったをかけたい米英豪が、

今回オーストラリア海軍の

原子力潜水艦配備という形で

中国に圧力をかけました。

 

その圧力が、

中国にとって効いているからこその

猛反発となります。

 

一部日本の政治家には、

「中国が嫌がる事はやめよう」

と自衛隊の戦力増強に反対する理由に

中国や韓国を挙げる者がいます。

 

中国が笑顔であるという事は、

尖閣でも沖縄でも、

中国が奪いたい時に

奪える環境であることを指します。

 

その事を

分かった上で言っているのであれば、

政治家にしてはいけない売国奴ですし、

その事を

知らないで言っているのであれば、

政治家にしてはいけない

バカとなります(笑)

 

 

インド・太平洋地域における

対中包囲網は確実に形成されつつあり、

日本やインドも

その一角を担っていますが、

インドはインドで、

先日は中露が中心となる

上海協力機構やBRICSの会合に出席し、

協力を確認するなど、その両面外交は

それはそれで中堅国の上手い外交戦略。

 

外交や安全保障の基本は、

相手の嫌がる事をしよう、

となります。

 

 

 

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