私はスキューバダイビングも楽しみ、

「マスタースキューバダイバー」という

資格までは持っています。

 

そんな私に

ダイビングを教えてくれた人は、

ベトナム戦争従軍者。

 

彼の小隊の生還者は数名のみという

大激戦最前線で戦い、

負傷兵として帰還しましたので、

国からの恩給も厚く、

そこから先、人生をボーナスとして

気楽にやんちゃに生きてきた方です。

 

ですので、ダイビングも

普通のダイビングスポットでは無く、

20m程の垂直の崖を

タンクを背負って降りて行き、

人が来ない

秘密のダイブスポットに行きますし、

台風か!?というような大波の日でも

「平気、平気~」と崖を降りて行き、

潜っちゃうような人。

 

そこで鍛えられたので、

私もなかなかやんちゃに

潜ってました(笑)

 

 

ある日、ダイビングショップに

やってきたのは海兵隊員。

 

高校に軍のリクルート活動で来た

イケメン海兵隊員とは

打って変わって凡庸な印象の

30前後の海兵隊員でした。

 

肉体派が売りの海兵隊ですから、

「よし、行こう!!」

インストラクターは例の崖のスポットに

連れて行きます。

 

20mの崖を見て絶句の海兵隊員。

 

そこを数十キロの機材を背負いながら、

サルのように

崖をひょいひょい降りていく

インストラクターと私の2人。

 

海兵隊員の事なんて待たずに海に入り、

「早く来いよ~!!」と招きます。

 

へっぴり腰で何とか崖を下った彼、

少々波は荒かったですが、

全然潜れるくらいでしたので、

3人で潜ります。

 

 

しかし・・・直ぐに

「もう、無理・・・」とサインを出して

浮上する海兵隊員。

 

呆れたインストラクターは、

「後は宜しく~」と私に彼を任せて、

自分だけまた

潜りに行っちゃいます(苦笑)

 

「どうするの??戻る??」

 

と聞くと、

青白い顔で黙って頷く海兵隊。

 

こういう荒波の時、

海中の方が穏やかですので

潜って戻った方が良いのですが、

彼はもう潜る気力ゼロ。

 

荒波の波の上を戻っていきます。

 

すると、波にシュノーケルを

取られたようでパニックに!!

 

「ない、ない、落とした!!」

 

と叫びます。

 

私が下を見ると、

3m程下に普通にシュノーケルが

落ちていますので、

潜って取れば良いだけの話。

 

「下にあるよ」と言っても、

「無理、取ってきて」と。

 

私が潜って取ってきて、再装着させ、

再び崖に向かいます。

 

 

私が波の力を利用して、

スッと陸に上がる一方、

海兵隊はボロ雑巾のように

波に揉まれながらゴロゴロ転がって

陸に打ち上げられる状態。

 

「上がるよ」と言っても

黙って首を振る海兵隊員。

 

全ての機材を外して、

アメリカには存在しない

「体育座り」で

首を落として泣き始めます。

 

 

機材を背負って私は崖を登り、

上から見下ろしても

彼はずっと体育座りのまま。

 

仕方ないので崖を再び降りて、

彼の機材を全て装着して崖を登ります。

 

身軽になったはずの彼ですが、

それでも崖の中腹で泣き出したり、

手のかかる事この上なし。

 

最も過酷なはずの海兵隊ですが、

ここら辺、

「実戦経験ゼロの若い海兵隊員」と

「老年陸軍ベトナム帰還兵」

の差ですかね。

 

店に来た時には、

肉体自慢、ダイビング経験自慢を

散々していたのに、

ちょっと荒波に揉まれたら

泣いちゃった・・・

 

そんな海兵隊員が泣く程の環境で

日々楽々潜ってた私って、

実は海兵隊以上の身体でしたかね(笑)

 

 

 

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